★ Write:のんた ★
銀時を送ったがゴージャスの店内に入ろうとした時、肩をむんずと掴れた
振り返るとそこに兄の鷹士がいた
鷹士 : 、また来てたのか?
: うん、まぁ...お兄ちゃん、ひとり?
龍太郎: んなワケあるかよ。よ?
: 龍太郎センセ
くわえ煙草姿のいつもの笑みを浮かべ、軽く手を上げた
龍太郎: 随分と御熱心だな。ホスト通い
: 違いますっ!今日はに誘われてきたんですっ!
龍太郎: へぇ〜にねぇ...
ニヤリとする龍太郎の笑みに状況説明を安易にさせられたと気が付いたは口を一文字にする
鷹士 : さんも一緒なのか。そうか、なら安心だな。それで、今日は何時に帰ってくるんだ?
: えっと...そんなに遅くならないと思うけど...
龍太郎: あんま遅くなるなら、オレ様が迎えに来てやるよ。
鷹士 : 迎えに来るなら俺も一緒に来ます!
龍太郎: 鷹士...声、大きい
鷹士 : あ、ごめん...あ、。でも、早めに帰って来た方がいいな。
: え?
鷹士 : 明日、新しい入居者が挨拶に来るっていってたから。
: そうなの?
鷹士 : ああ。
そういって鷹士はの頭を子供をあやすようにポンポンとした
一方、ゴージャス店内
チヒロ: ...さん、遅く...ない?
: んーーー、そうだよねぇ
万里 : 銀さんに連れて行かれてたりして
: こら、万里さん!
万里のひとことに、カズマと杉田が立ち上がった
杉田 : ちょっと見に行ってきます
カズマ: 失礼
そういうとふたりは外へ通じるドアへと向った
外に出るとすぐ店の前でが誰かに手を振っていた
カズマ: !
杉田 : さん!
: ...カズマくん?杉田さん?どーしたの?
カズマ: お前が戻ってくるのが遅いから心配だったんだ
: あ、ごめん
杉田 : 今の今までオレキャラと話してたんですか?
スパーーーーーーーーン!(。-ω-)_θ☆(ノ ̄皿 ̄)ノ
杉田 : 痛っ
カズマ: 紛らわしくなる...銀さんと話してたのか?
: 違うけど...、ある意味、杉田さんのいうコト、間違ってないよ
カズマ: え?
杉田 : えっと...このサイトで出てくるオレキャラは...あ、エロ教師!
: エロ教師って...自分でそういっちゃう?
カズマ: 龍太郎さんか...ということは鷹士さんも一緒だな?
: うん。早く帰ってこいって。
カズマ: そうか
杉田 : さんにもそのこと伝えないとね。中、入りましょう。
3人は店の中へ戻っていった
: お帰り〜
万里 : 連れ去られてなかったんだね
: はい?
: の帰り遅いから、銀さんが連れてっちゃったんじゃないかって...万里さんがね
: まさかー
チヒロ: それで、ふたり...迎えに...ね?
杉田 : チヒロさん!
少し紅くなったカズマが話題を変えようと新しいグラスを準備しながらいった
カズマ: ...、さんに言わなくていいのか?
: 何?
: さっき、お兄ちゃんに会って...早く帰って来いって
: 鷹士さんが?
チヒロ: ......
: うん。明日、引越ししてくる人が挨拶に来るからって
: そっかぁ〜
: はいてもいいよ。せっかくチヒロ、貸切だし。
万里 : オレもいるし、ね?
チヒロ: 万里さんは...ダメ
万里 : ちゃんもチヒロもふたり纏めて仲良くしちゃおうと思ってんのになー
チヒロ: ...でも、ダメ...
万里 : ちぇっ。チヒロにふられちゃった
: 残念でした
楽しそうに笑うには微笑んだ
次の日、
結局、よりひと足先に帰ってきたは鷹士との共同生活をしている部屋へ向う途中、
引越し業者の人の中に業者ではない人の姿を見つけた
: あんなに業者さんいるのに...友達かな?
清春 : おー、可愛いコちゃん、みーっけ。
: へ?
振り向くと海外のバスケのユニフォームを来た黒髪の男が立っていた
清春 : なんてなー、ブチャイクちゃん。
: は?
悟郎 : キヨ!初対面なのに失礼でしょ!ゴメンねぇ〜
: は、はぁ...
黒髪の男の後ろから可愛らしい女の子が顔を出した
その横には茶髪で髪が長めの男がいる
一 : コイツ、可愛い子にブチャイクとかいうから気にすんなよ
清春 : ウルせーよ。草薙
悟郎 : ほら、ふたりとも。早く手伝いに行こ!邪魔しちゃってごめんねー
そういうと3人は引越し作業をしている部屋に向っていった
: カッコいいのに失礼しちゃうな
そう呟き再び鷹士の待つ部屋へと向った
一方、これからマンションへ戻る途中の
: 朝まで遊び過ぎちゃった
葛城 : そっこの、可愛いコちゃ〜ん、ちょっ〜と、訊ねたいコトがあるんだけど、いいかなぁ〜
振り返ると朝には不似合いなホスト風の男が立っていた
: ...新手のナンパ?
葛城 : ヒドイなぁ〜。
: じゃ、聞きたいのは何ですか?
葛城 : 君の電話...ぐふっ
男が綺麗にの視界から消えた
替わってスーツをスマートに着こなしている男と髪の長い男と大柄な男が現れた
鳳 : すまないね。こんな男に話しかけさせて
: は、はぁ...
衣笠 : 私達、この住所のマンションを探しているんです
: ああ、知ってますよ。
九影 : なら、案内してもらえねーか?
: ...取立てですか?
九影 : ...あんなぁ...
衣笠 : 九影先生、まぁまぁ。
鳳 : こうは見えても私たちは教師でね、うちの生徒が今日引越しなもので、その様子をね
そういうとスーツを着こなした男は微笑んだ
再び、マンションでは...
管理人室を兼ねている鷹士との共同部屋の玄関先に手土産を持った客が訪れていた
鷹士 : わざわざありがとうございます
永田 : いえ。こちらの部屋なのですが、
契約時にお話しましたが翼様のアトリエとして利用させていただきます
鷹士 : はい。お話は伺っています
永田 : また、翼様の御友人が出入りする事もありますが...
鷹士 : それも伺っています
: お話中、失礼ですが...
永田の後ろから声が聞こえた
永田がさっと横によけるとが人連れで立っていた
の声に奥にいたも顔を出す
鷹士 : さん
: お帰り、
: ただいま。あの、お客様です。
鷹士 : お客様?
永田 : これはこれは...
鷹士 : 永田さん、お知り合いですか?
永田 : ええ、翼様の学園の教師の皆様です。こちらから国語担当の葛城銀児先生、
地理歴史担当の鳳晃司先生、数学担当の衣笠正次郎先生、理科担当の九影太郎先生です。
鳳 : 以後お見知りおきを。
鷹士 : はい...
葛城 : あれ?翼坊ちゃまは?
永田 : お部屋で休んでおります
衣笠 : 翼くんの替わりに、永田さんが御挨拶ですか?
永田 : ええ、
鳳 : それは感心しませんね。
永田 : しかし、補習で翼様は疲れてらっしゃるようでしたので
衣笠 : そうはいきませんよ。挨拶はきちんとさせないと。太郎さん、お願いできますか?
九影 : 了解したぜ。ほれ、葛城、行くぞ。
葛城 : え、あ、ちょっとーーーー
衣笠 : すみませんが、管理人さんには少し待っててもらえますか?借主が挨拶にきますので。
ずるずると引きずられていく葛城の姿を気にするわけでもなく、衣笠が笑顔でいった
鷹士と、そしては顔を見合わせた
そんなに時間が経過しないうちに九影と葛城が何人か連れてきた
九影 : ほら。管理人に挨拶せんか!
一 : 痛っ。んだよ...あれ?
: ...あ!
鷹士 : 知り合いなのか?
: ううん。さっきそこで会ったの。
悟郎 : あ〜、管理人さんだったんだ〜。ゴロちゃん、ポペラ嬉しい〜。
あ、そっちのお姉さんも可愛いっ。はぐぅ〜
そういうとはいきなり抱きつかれた
: あの、いくら女の子でも抱きつかれるのは...
清春 : ケケケッ、ゴローは女じゃねーぞ
: え?
悟郎 : そうなのー。騙すつもりはなかったんだけど、ゴロちゃん、男の子なのー。
・:ええーー!!
悟郎 : 本名は風門寺悟郎ってゆーの。宜しくね
清春 : そっちの兄さん、驚かないのかヨー!
鷹士 : 男だってわかっていたし...
悟郎 : うわ〜。スゴ〜い!
: さすが男を弾くシスコンレーダー。凄いなぁ...
鷹士 : 何か言いました?
: いえ、何も...
鳳 : ほら、みんなも挨拶して。
清春 : 仕方ねーな。オレ様は仙道清春だッ!よーく覚えとけッ!
一 : 俺は、えーと...そうそう、草薙...一...だ。宜しくな。
葛城 : あれ?翼坊ちゃまは?さっきまでいたのに
翼 : ハーッハッハ。ハーッハハ。I am here
一 : 翼、普通に挨拶しろよな。
翼 : いいじゃないか。俺が真壁翼だ。Questionがあれば特別に受け付けてやる
・:ないから...遠慮しときます
翼 : 遠慮深いんだな。褒めてやる。
: そーゆんじゃないんだけど...まぁ、いいわ
九影 : あ?七瀬と班目がいねーじぇねーか。
悟郎 : 瞬はバイト、瑞希は寝てばっかりだし、ほら...あの時期だからぁ...
葛城 : あーあの時期か...
: あの時期?
葛城 : マイハニーっ!子猫ちゃん、そんな心配な顔しなくっても大丈夫。
俺が子猫ちゃんのコ・ト...
スパーーーーーーーーン!(。-ω-)_θ☆(ノ ̄皿 ̄)ノ
葛城 : ぐふっ
永田 : 管理人様?
鷹士 : ...妹に気安く触らないでください
清春 : おっ。やるじゃん!
一 : おい、ここの管理人、容赦ねーぞ...
悟郎 : うん。少し気をつけないとね...
: 鷹士さん、シスコンだから...
翼 : SisterComplex?
鷹士 : さん!何教えてるんですか!!
衣笠 : そうだったんですか?兄妹仲が良いことは素晴らしいコトですよね。うふふふっ。
: あー、そう捉えますか...
衣笠 : 少し騒がしいですが、宜しくお願いしますね。
鷹士 : ええ、
永田 : それではまだ作業の方がありますので、失礼致します
一行は鷹士との部屋を後にした
: なんかまた、キャラの濃い人達が出てきたねー
: うん...疲れた
: お疲れ
鷹士 : 大丈夫だ。兄ちゃん、何があってもお前のコト、守ってやるからな
: 大袈裟だよ...
鷹士 : さん、昨日は先にを帰してもらいまして...ありがとうございます
: いえいえ、昨日は自主的に帰りましたよ。。
: 私も七夕のプラン立てしたかったのに〜
鷹士 : 七夕?また、あの店でやるのか?
龍太郎: 朝っぱらからうるせーな。あー、引越しか。
突然現れた龍太郎
鷹士 : 昨日、話したでしょ!それに朝じゃないですよ!昼です。昼。
龍太郎: だったな。よう?。、おはよ
そういっての頬にキスをした
鷹士 : 若月ーーー!!
: 鷹士さん!
龍太郎: 挨拶じゃん。いいじゃんかよー
: もう、龍太郎センセ、余計なコトしないでよ!!
龍太郎: までそういうなよ。それよか鷹士、七夕、ゴージャスだってよ、
鷹士 : あ...七夕、お兄ちゃんと過ごさないのか?
: それなんですけど、ね。。
: うん。鷹士お兄ちゃんも一緒に行かないかなぁ。と思って。
ゴージャスでの七夕パーティーに鷹士と龍太郎を誘ったと
ゴージャスでの七夕は...
★ Write:梅桜 ★
濃いキャラの(笑)引っ越し後日。
少々遊び疲れたか、疲れが残るはのゴージャスの七夕の事で話していた
: 結局、どんな感じにで七夕パーティするって決まったの?
: まだ本決まりって訳じゃないけど、まずは短冊の飾り付けとか・・いろいろ。
その手伝いに行くけど・・、どうする?
鷹士 : お兄ちゃんも行こうか??あ、さん、お茶どうぞ
: あ、いつもありがとうございます
鷹士のレーダーが何かを察知したのか、達の話に微笑みながら割り込んできた
がやばい、と思ったより早く、がその笑顔のまま鷹士に言う
: んー・・・お兄ちゃんは美味しいモノを作って家で待って?
鷹士 : そうか、よーし!!じゃ頑張っちゃうからな!!
: 、鷹士さんの操縦が美味くなってる・・・
龍太郎: 俺様も手伝ってやるぜ
: センセは学校じゃないんですか?
龍太郎: ・・・一日ぐらいいいじゃねーかよ。ーが俺たちの恋路を邪魔してるぜ?
&鷹士 : 恋路?!
: センセ!変な事言わないでください!もお兄ちゃんも、そんなに反応しない!
龍太郎: うぃ〜っす・・・今日は大人しくしますかっと・・・
、後でちゃんとオレ様に報告するんだぜ?
: はいはい、分かりました
鷹士 : 、こ、恋路って・・・
: お兄ちゃん、そんな慌てなくても・・・空耳、空耳。
: それよりー!!それより、お手伝い!ほら、七夕の飾り付けに手伝いに行って来ますね〜
: それじゃ、行ってきます!
とは、半ば逃げるような形で家を出た
そしてそのまま、ゴージャスに向かった
: 笹に短冊を飾るだけでも、これだけの量があると疲れるね
: んー結構疲れるかも。ね、はなんて書くの?
: ヒミツ。そういうこそ、なんて書くの?
: が教えたらね
顔を見合わせて二人が笑う
そこへ水無月がグラスとジュースを持って現れた
水無月: さん、さん、ご苦労様です。一息入れてください
: ・・・市販のジュース、ですよね?
: 水無月さんの特製ジュース、とか言わないですよね?
水無月: イヤだなぁ、お二人とも。カズマと同じ事聞くんですねぇ
&:だって、闇鍋の話聞いちゃったし・・・
※ゴージャスメンバーで闇鍋した時の苦い想い出話(笑)
水無月は笑って二人の側に座った。
水無月: 勿論、市販のフルーツジュースです。
こちらはオレンジジュース、こっちが烏龍茶です。どちらにされます?
: じゃ、私烏龍茶で。どうする?
: 私、オレンジジュースにする
水無月はグラスに注文のジュースを注ぎ、コースターの上に静かにグラスを置いた
やはり、と言うべきなのか手際が良かった
グラスを置くと一緒に水無月が話し出した。いつもよりも疲れているようにも見えた
水無月: 少し困った事があるんですよ
: どうしたんですか?
水無月: 七夕のパーティをする当日ですが・・・どうしても人手が足りなくなってしまって。
接客は大丈夫なんですが、バックで仕事をする人間がどうしても足りないんですよね
: あらら・・・それだけお客様がいらっしゃる、っていうことですか
水無月: ええ。嬉しい悲鳴、という感じですね。私は七夕の日、接客をお休みしようかと
: いえいえ、それは駄目じゃないですか?
水無月: さん?
: だって水無月さんに合いたくていらっしゃるお客さんだって居るんだし
: もその一人だし?
: ちょ、ちょっと!
水無月: 違うんですか?
: あ、まぁ・・・水無月さんの笑顔見るとほっとすると言うか・・・
炎樹 : 何そこで盛り上がってるわけ?
スパーーーーーーーーン!(。-ω-)_θ☆(ノ ̄皿 ̄)ノ
炎樹 : なんだよ、俺なんにも言ってないだろ!!
: ごめんごめん。なんだかこう、条件反射?
つい炎樹をみるとこう、スパーんと( ̄∇ ̄*)ゞ
: あ、なんだか分かる気がする〜(⌒・⌒)ゞ
炎樹 : ぽりぽりじゃねーだろ!まったくよ・・・で、何?何話てたんだよ?
水無月: 人手が足りないと言う話をしてたんですよ。炎樹の方は終わったんですか?
炎樹 : あ、ちょっと足りないもんがあってさ。とに買い出し頼もうかと思って。
水無月: お二人に、ですか?
炎樹 : せっかく来てるんだし、あとは力仕事になりそうだしよ。悪りぃけど良いか?
: さっき、つい突っ込んじゃったお詫びって事で、ね
: それに力仕事は手伝えないし・・・買い物って多い?
水無月: すみません、なんだか凄く頼ってしまって・・・
その時、「店長ー!こっちちょっと見てもらえますか?」と水無月が呼ばれた
どうやら、奥の方の電飾で業者が到着したらしい。
水無月は返事をした後、一礼をして去っていった
: 水無月さん、忙しそうね
: 手伝いに来て良かったね?
: なに、その意味深な笑顔は?
: なんでも〜で、炎樹、買い物は?
炎樹 : これ。この紙に書いてあるから。そこのホームセンターで揃うと思うぜ?
: 判った。じゃ、行ってくるねー
炎樹 : 悪りぃな、休んでたのによ。頼んだぜ!
二人は炎樹に見送られゴージャスを後にした。少し歩いた所にある、ホームセンターへと向かった
: でもさー、人手が足りないってどうするんだろう?
: いっそ、バックの手伝いでもする?
: お兄ちゃんとか龍太郎センセに頼んでみようかな?
: それは無理無理。鷹士さんはのためには料理作るけど・・・ねぇ?
: そう?誰にでも作ってくれるよ?
: ・・・そう言う事にしておいて、若月先生はどっちかというとホスト側なんじゃないの?
: ん〜・・・でも、意外と真面目だよ?
: 意外と、ね
笑いながら歩いていると、後ろから聞き覚えのある関西弁が聞こえた
姫条 : お二人さん!!楽しそうやね?
: 姫条君!あ、鈴鹿君もいた
鈴鹿 : なんだよ、その「いた」っていうのは
: まあまあ、鈴鹿君もも。
氷室 : 君たち、路上で騒がしくするのは歓心しない。
: 氷室先生!
氷室 : にか・・・どうした?こんな所で
: 買い物の帰りですが、先生達こそ、どうしたんですか?
姫条 : ・・・補習授業の帰りや
鈴鹿 : あーーー頭が割れるかと思ったぜ
氷室 : 鈴鹿、頭は割れたりしないから安心したまえ。
: 割れたらびっくりです・・・
氷室 : ん?、何か?
: いえいえいえいえ。
鈴鹿 : じゃ、俺ここで。ちょっとバッシュ見て帰りたいからよ
氷室 : 鈴鹿、復習のレポートを忘れないように!以上だ
: なんだろう、このみるみる元気薄れる感じ・・・
姫条 : あ、気が合うやん・・・じつはオレもさっきからこう、体に力が入らへん
げんなりする姫条とを見てちょっと笑いがこぼれる。
そんな姫条を見ていて、の頭の中で何かがひらめいた
: 姫条君、バイとしてみない?
姫条 : バイト?
: あ、ナルホド・・・七夕の日にちょっと手が足りないから手伝って欲しいんだけど・・・
姫条 : なんや、女の子のお願いを断れる姫条まどかと思ったか?
: 思ってません。ね?
: うん。姫条君なら、間違いなく受けてくれるかな?って。
氷室 : それはどんなバイトだ、
: ・・・やっぱり先生にも説明しないと駄目ですよね?
氷室 : 勿論。
: あ、水無月さんから説明して貰えばいいじゃない。私達じゃ上手く説明できないから
: そうだね。センセ、姫条君、時間大丈夫ですか?
姫条 : 大丈夫やけど?
氷室 : 私も問題ない
: それじゃ、2名様ご案内ってことでw
にも、にも、水無月の口調で上手く説明して貰えると確信に似たものがあった
二人を伴い、ゴージャスに帰ると、七夕の飾り付けがほぼ終わった頃だった
水無月: おかえりなさい・・っと、そちらの方は?
: あ、水無月さん初対面でしたっけ?こちらが氷室零一先生で、こっちが
姫条 : 姫条まどかですー。ホストクラブやんな、ここ
氷室 : 学生が来る場所とは思えないが?
水無月: まぁまぁ、お二人ともここではなんですから・・・
その時、水無月の後ろからチヒロが声をかけてきた
チヒロ: ・・・お客さん?さん・・・彼氏?
: あ、チヒロ、今日は早いね
しかし、氷室が納得出来ないままだったことをはすっかり忘れていた
そしてチヒロの大事な事情を思い出した
氷室 : 、バイトと言うのはここで働くという事か?姫条はまだ学生だが?
氷室の一言でチヒロの顔色が変わった
もも、事情を知っているだけに氷室の言葉が切なかった
チヒロ: あ・・・あの・・・オレ・・ちょっと・・
: うん、後で終わったらね
: チヒロ、またね
水無月: 中へどうぞ、まだ開店前ですから
とは後ろの方から付いていき、コソコソ話していた
: チヒロ、傷ついたよね?
: だっていると思わなかったし!
: ・・・やばいなぁ・・・落ち込んでるかなぁ・・・あー今日も徹夜かなぁ・・・
: と言いつつ、嬉しいんじゃないの?
: ちゃ〜ん?!
姫条 : どないしたん?二人でさっきからコソコソしてぇ?
&: 何でもない、何でもない。
氷室 : 早く来たまえ
チヒロの事は後で、なんとかしようと思いつつ
今は目の前の氷室先生の事をなんとか説得しないとと二人は思った
席に通され、冷たい水だけ出して貰う
水無月が、いつもの落ち着いた声で、店の現状を判りやすく氷室に話した
水無月: と言う事で、その日だけ手が足りない、と言う事です
氷室 : なるほど。そちらの事情は分かりました
姫条 : ほんなら、商談成立ってことでぇ・・・
氷室 : 待ちたまえ。いくら接客をしない、酒は飲まないと言っても場所が場所だ
水無月: 確かに、ホストクラブで高校生がバイトをする、と言うのは良くない事ですね
水無月の言葉にとは、嫌な汗をかく
: ・・でも、事情とか・・ねぇ?ねぇ、?
: まぁ人にはいろいろある訳だし?
姫条 : 何言うてんねん。オレは問題ないで。
&: 年齢に問題があるの!
姫条 : そ、そない強く言わんでもええやん・・・拗ねたるモン・・・
とは顔を見合わせて小さくため息を漏らす
そして、この雰囲気に少し笑えた
: 先生、どうでしょう?、
氷室 : こういった店でのバイトは認められていない。
しかし、こちらの店の事情も切迫してる事も確か・・・そこで提案ですが
水無月: なんでしょうか?
氷室 : 私が姫条がバイトする日に教師として、彼を監視、いや、見守る、というのは?
姫条 : ・・・ようは自分もホストクラブ来たいんやろ?ちゃんと一緒に・・・
氷室 : 姫条!なにか問題が?
姫条 : ないない。ちゅうか、店長さん次第やろ?
水無月: 私はこれと言って困りませんよ。
先生がちゃんと指導してくれるのであれば、ある意味課外授業のようですから
氷室 : 課外授業。
そうですね、ホストクラブで働くという課外授業として、私が同行するという事で
氷室と水無月はだんだんと意気投合してるようにも見えた
「課外授業」と聞いてと姫条は頭を抱えた
姫条 : うっわー嫌な授業やなぁ・・・
: ホント、絶対さぼりそう・・・
氷室 : そこの二人。質問があるのなら挙手しなさい
: そうよ、大きな声で言わなくちゃ
: ・・・なんでもありません
姫条 : オレも賛成ですぅ・・・何が哀しゅうて七夕に氷室の課外授業やねん・・・
: ま、いいじゃない姫条君
姫条 : ん?ちゃん、慰めてくれるの?
: 私じゃないでしょ?慰めて欲しいのは。
姫条 : 相変わらずそう言うトコ、メッチャ鋭いなぁ、ちゃん
: そう?でも本当に慰めて欲しい人とは仕事終わって
二人っきりで七夕過ごせるかもしれないよ?
姫条 : ホンマ?ちゃんと二人っきり?!
: ん?何か?
氷室 : そうか、、君もこの七夕パーティは出席するのか?
: 私と一緒に出席です
氷室 : よろしい。
はで、はで、少々ご自分の事には鈍いようで(笑)
何がよろしいのか、とりあえずこの後はチヒロにフォロー入れなくちゃって事で頭がいっぱいだった
『 たなばたづき 2 』