『 君ボク的妄想革命?ラブレボ 6 』
読む前の説明
基本的にラブレボが中心ですが、ちょこっとラスエスキャラも出てきます。

簡単な人物関係説明

鷹士  → の兄・もちろん妹にベッタリ(笑)
龍太郎 → の学園の保険医・のコトが・・・
   → 鷹士の妹・龍太郎が気になりつつ・・・兄も気になる・・・
  → マンションの住人・のよきお姉さん。
鷹士が気になっているせいか龍太郎とは犬猿の仲?


★ Write:梅桜 ★

ゴージャスに向かうと鷹士。の携帯がなる。臣万里からの着信だった

 : 鷹士さん、ちょっとごめんなさい。もしもし?
鷹士 : ?・・はぁ
万里 : あ、ちゃん?捕まえた♪ね、今日お店来るでしょ?ちゃんは?
 : お店は私一人ですけど、ご不満ですか?
万里 : あーいやいや、そんな不満だなんてとんでもない。この前のことが気になって、ね
 : さすが、万里さん。気配り過ぎて老けちゃいますよ?
万里 : あ、ひどいなー。今日はなんだか、いつもより意地悪だよ?チヒロ?
 : (あ、チヒロも居るんだ〜。あ、そうだ)そうそう、今日はカズマ君来てますよね?
万里 : え?いるけど・・・今日はカズマ指名?
 : いろいろとね。とりあえず、お店行きますんで

鷹士 : ホスト、ですか?
 : ええ。こうやって電話して、彼らもそれなりに一生懸命ですよ
鷹士 : お金の為に、ですよね。
 : まぁ、どう見るかは鷹士さん次第ですけどね。さ、行きましょ?

鷹士の顔が強張る。電話はちょっとやばかったなぁとは反省
その頃、ゴージャスでは・・・・

万里 : カズマ、ちゃんが指名するらしいぜ?
カズマ: あ、その話は・・・からメールで。
チヒロ: ・・・さん・・・カズマさんのこと・・・
カズマ: 違う違う。今日はのお兄さんがさんと一緒に来るんだ
万里&炎樹:なんですとー?!
カズマ: ・・・そういうリアクションは小さくしてください・・・
水無月: それでは、私も同席しましょうか?カズマ
カズマ: 出来れば、お願いしようかと思っていたんです。
水無月: なんだか、難しそうな話ですからね。店長として頑張らせて頂きますよ
万里 : えー、じゃ、俺とチヒロは今回出番無し?
チヒロ: さん・・・カズマさんと店長と・・・一緒?
カズマ: 仕方ないだろう。・・・今日次第で、がもう来れないかもしれないんだ
万里 : ま、仕方ない。俺たちは他の姫を接客しなくちゃね?チヒロ?
炎樹 : そうだぜ?他にも客はたくさんくるんだしよ!な?
水無月: 頼みますよ、万里、炎樹。チヒロも頑張って。
チヒロ: ・・・うん。

そんな会話がされているとは知らず。
お店の前に到着の鷹士と

鷹士 : 行きましょう、さん
 : その前に。鷹士さん、約束して頂きたいんです
鷹士 : 約束?
 : はい。その約束を守れなかったら、すぐにお店から帰ります
鷹士 : ・・・どんな約束ですか?

 : カズマ君に限らず、他のホストの人とケンカしないでください

鷹士が一瞬呆気に取られる
そして、すぐに微笑むに掴みかからん勢いで怒り出した

鷹士 : そんなコト出来る訳無いです!
 : じゃ、帰りましょう。
鷹士 : さん!

鷹士はの手を取る。はその手を引いて、店から少し離れる

鷹士 : 何を言い出すんですか?
     カズマって男、に金を使わせている男に逢わせてくれるんでしょ?!
 : カズマ君には逢わせます。ただ、他の客様もいらっしゃるお店ですよ?
     そんな所でケンカなんてしないでくださいって言ってるんです
鷹士 : 無理です
 : ケンカ、するつもりですか?

の顔からほほえみが消える

 : 鷹士さんが誰かを傷つけて、一番悲しむのはだって知ってて、それでも、ですか?
鷹士 : ・・・。

鷹士の一番の急所。判っていて、は口にした
落ち着いて欲しい。少しでも落ちついて、逢って欲しい。

 : 店内でけんか腰に話したり、行動したり、ましてや手をだしたりしないでくださいね
鷹士 : ・・・判りました
 : じゃ、行きましょう〜待ってるかなぁ〜♪
鷹士 : さん、楽しそうですね
 : そりゃ、楽しいですよ。楽しい所に行くのに、気持ちが沈んでちゃもったいないですよ?
鷹士 : はあ・・・

二人はゴージャスに消えた。
一方、居残り組の二人もそれなりに事件の予感(?)だったり・・・
沈黙を破ったのは龍太郎の言葉だった

龍太郎 : ・・・タバコの匂い・・・うつっちまうな。わりぃ、鷹士、そういうトコ敏感だもんな
 : (・・・センセ気遣ってくれてんだ)

は離れがたいが、龍太郎の胸からゆっくりと離れた

龍太郎 : なんだ、なんだ?その顔は?オレ様にも運が向いてきたか?
 : もう!すぐそうやってちゃかすんだもん、センセは!
龍太郎 : ばーか、真面目になったら・・・オレ様はやばいんだぜ?
 : センセ・・・

二人っきりの部屋。龍太郎の吐息が耳に聞こえるほどの距離
は胸に居た時より、鼓動が早くなった気がした

龍太郎 : なんつってな。いやー、からかうのは面白れーなぁ
 : せ、センセ!!・・・もう、びっくりした・・・
龍太郎 : ま、その反応じゃオレ様は嫌われてねーって事だ。それでいいよ、今は、な
 : ・・・嫌いなんて言った事無いですよ・・・
龍太郎 : そっか?しっかし、ライバル多いなぁ〜久し振りに頑張ってみるかな、オレ様も

の頭を撫でながら、龍太郎はタバコに火を付けた
八重歯を見せて笑う、その笑顔はが一番好きな龍太郎先生の顔だった

 : センセ、お腹空きません?
      どうせお兄ちゃん達まだ帰ってこないんだし・・・買い物行きませんか?
龍太郎 : お前なぁ・・・緊張感が溶けた途端、腹減った!かよ・・ま、お前らしくていいけどな
 : なんですか、その言い方・・・
龍太郎 : ん?が可愛いって言ったんだ
 : 嘘だぁ!もう、センセ!そうやっていっつも誤魔化す!
龍太郎 : いいじゃねーかよ!これが大人ってもんだ。よし、じゃ、買い物いくか?
 : はい!ちょっと着替えてきますね
龍太郎 : おう。下で待ってるからなぁ!

は返事と共に自室に消えた。そんな姿を龍太郎は見送った

龍太郎 : (ばぁか。真面目になったらお前に何するか判らねーんだよ・・・
       まったく、鷹士にもにも困ったもんだぜ・・・)
龍太郎 : ・・・もいろいろと苦労してんだろうなぁ・・・ちょっと見直した

 : ハックチン!・・・どうしよう、どこかで誰かが私に惚れてる?
鷹士 : って、それくしゃみだったんですか?!
 : え?可愛かったですか?
鷹士 : ・・・はい、可愛いです
 : うーん、鷹士さんにはツッコミを求めちゃ駄目ですねぇ
     それに鷹士さんにスリッパで殴る事なんて絶対出来ないし・・乙女のジレンマ?!
鷹士 : さん、ぶつぶつ言ってないで、行きましょう?
 : ・・・はい

戻りまして、留守番組。お買い物から帰ってきたご様子

龍太郎: さー作るぞ!!、そこにある、皿出しとけ
: はい
龍太郎: ソレが終わったら、こっちの野菜洗っとけ!
: あーもう、先生、自分でやってくださいよお
龍太郎: 甘えるなよ?オレ様はな、お前の為にわざわざ食材を買ってきて、
     その上、だけの為に、カロリー計算まで完璧な料理を作ってやってるんだぞ?
: はぁ・・・
龍太郎: はいだ、はい!ったく・・・
     買い物に行けば今度はセンセの手料理が食いたい!だの・・・
: 何か言いました?
龍太郎: いいから!・・・お前は、さっさと皿を並べろ!・・・それともオレ様に食われたいのか?
: センセ、面白いこと言いますね。それにしても口と手が一緒に動くって才能ですね?
龍太郎: まぁな。オレ様は料理しながらでも、おしゃべりも出来る、完璧な人間だ!
: ・・・あ、こげてる
龍太郎: わーーー!!は、早く言え!・・・危機一髪・・・
: 完璧って程でもないですね。でも私そっちの先生の方が好きですよ?
龍太郎: ・・・っち、調子狂うな・・・ま、いいか。ほら出来上がったぞ!!
: わー美味しそう!
龍太郎: (あの二人もなんとかやってると良いんだけどな)

そして、こちらはゴージャス

カズマ: ご指名ありがとうございます、カズマです
水無月: 今日は私がヘルプと言う形で。よろしくお願いします、水無月です
鷹士 : ども
 : 鷹士さん!愛想が良くない!・・・ってスリッパで突っ込めない(スリッパを片付ける)
鷹士 : スリッパ持ち歩きですか・・・それに、愛想って言われても・・・
 : 挨拶位、大人のたしなみでしょ?まったく・・・カズマ君、こんばんは。早速だけど
カズマ: えぇ、伺ってます。さんのお兄さん、ですよね
鷹士 : ・・・
カズマ: 今日はどういったご用件でしょうか?
鷹士 : に指輪を贈ったのは、あんただな
カズマ: はい。
鷹士 : どういうつもりで送った?
カズマ: どういう、と申されますと?
鷹士 : 遊びなんだろ?これ以上、を巻き込まないでくれ

カズマ: 遊びじゃなければ、宜しいのでしょうか?
鷹士 : な、なんだって?
カズマ: さんと本気でおつき合いをしたいと思っている、そう言う意味で送ったとしたら?
鷹士 : ・・・・だめだ。そんなの、絶対

鷹士が熱くなる一歩手前でがその脇腹を突く
鷹士はにっこり笑うを見て、深くため息を落とした

水無月: 困りましたね〜これでは平行線ですね
 : まったくです。鷹士さん、これじゃ何をしに来たのか判りませんよ?

ふと、水無月の視線との視線がぶつかる。水無月が一度微笑んだ
にはそれだけで充分だった

水無月: 鷹士さん、でよろしいですか?
鷹士 : は、はい

水無月の大人の声で鷹士に語りかけてきた
鷹士はその声と雰囲気で答えるのが精一杯だった

水無月: どうでしょうか?鷹士さんさえ宜しければ、私とご一緒しませんか?
鷹士 : ご一緒と言うと・・・?
水無月: いっぱい、いかがですか?というお誘い何ですが・・・
     さんのコトで少しはお話が出来ると思いますが
 : いいなぁ、水無月さんとお話し出来るなんて。鷹士さん、滅多にないですよ?
鷹士 : そうなんですか?
 : えぇ。多分、の事はホストじゃなく、
     店長として離れてみているから、いろいろ相談にも乗って貰えると思いますよ

はこそこそと鷹士に耳打ちした
水無月に任せてれば、大丈夫だ。そう確信した

万里 : じゃ、ちゃんは俺たちと一緒に
チヒロ: もう、いい?・・・まだ、駄目?
 : 大丈夫。それじゃ、鷹士さん、お話終わったら声かけてくださいね
カズマ: それでは、私は席を外します。ごゆっくり、鷹士さん。
チヒロ: ・・・久し振り・・・さん
鷹士 : え?あ、う、さん?!
水無月: まあまあ、鷹士さんは水割りですか?それとも
鷹士 : あ、ストレートで・・・お願いします

そしてこちらはマンション
夕ご飯も食べ終わり、後片付けも終了。龍太郎はコーヒーを入れていた

龍太郎: ほれ、食後のコーヒーだ
: 良い香り〜・・・それにしてもから連絡来ませんね・・・
龍太郎: 心配なのは兄貴か?それとも、お前の好きなカズマ君が?
: す、好きとか、そういうの・・・そういうのじゃないですよ・・・
龍太郎: ほーう・・じゃ、オレ様は?

しばしの沈黙。龍太郎は八重歯を見せて笑っている。
笑っているけど、真剣な瞳だった。の口が動き変えた時、携帯の着信音が鳴った


: あ、から!もしもし?
龍太郎: (ったく、あいつ帰ってきたら絶対シメる!!シメる!!)
 : もしもしー?!まだゴージャスだよん
: 、酔っぱらってるでしょ?
 : だって久し振りだし〜楽しいし〜♪あ、そうそう、遅くなるから
: え?遅くなるの?
 : うん。そこに若月センセ、いるでしょ?
: ・・・なんで解るの?
 : 見えたの。かわって?
: え?見えたの?!
 : ・・・冗談だって・・・だって一緒にいるんでしょ?今

は口ごもったまま、携帯を龍太郎に渡した

龍太郎: 何だ、酔っぱらい。せっかく良い所だったのによー・・・
 : 良い所?・・・に何かしたんですか?
龍太郎: さぁな。お前が聞くことでもねぇだろ?それより、どした?!
 : ひどいですね、それは。せっかく遅くなるって伝えたのに
龍太郎: お前が遅くなっても、鷹士は帰ってくるんだろう?
 : ふたりで遅くなったら、センセ、どうします?
隆太郎: な、なにバカ言って・・あのな!オレ様は!!
 : 電話口で怒鳴らないでくださいよ・・・耳が痛いですって。
     ま、そういうことですんで。鷹士さんと遅くなりますよ〜
龍太郎: おい!おい!・・・切れた・・・
: 遅くなるって言ってましたね?
龍太郎: あぁ、それも鷹士と二人で、ってなぁ・・・何があったんだ?
: 、大丈夫かなぁ?
龍太郎: ま、ケンカしてたらすぐ帰ってくるだろうからなぁ?ま、留守番組もなかよくしようぜ?
: あ、あの私、宿題を
龍太郎: 見てやるから、さっさともってこい
: ・・・はい(墓穴掘った)

一方、こちらはゴージャスから出たと鷹士
の提案で、ちょっと離れた屋台のおでんを食べていた

 : 美味しいでしょ?ここ
鷹士 : 体が暖まりますね。そうだな、こんど鍋でもやりますか?
 : いいですね
鷹士 : ・・・さん、すみませんでした
 : はい?

鷹士は日本酒の入ったコップを見ている

鷹士 : 水無月さんと話して、どんだけ自分が偏見で人を見てたか恥ずかしくなりました・・・
 : ・・・はい。
鷹士 : カズマ君、でしたっけ?
     の事、本当に心配して、時々早く帰れとか言ってるそうですね・・・まいったなぁ・・・
 : はい?
鷹士 : ・・・イイヒトばっかりで。
     でも、と付き合って良いというのべつです。それは、別・・・
 : はぁ・・・(やっぱり別か)
鷹士 : でもね・・・息抜きしたいってあそこにいくの気持ち、すこし判る気もしたんです
 : ・・・

日本酒をぐいっと呑む鷹士。そしての方を向く

鷹士 : さん、をよろしくお願いします!!
 : はあ?はあ・・・
鷹士 : やっぱり高校生だから一人では行かせませんが、さんと一緒でゴージャスなら・・・
     俺、許します
 : じゃ、カズマ君は
鷹士 : だから、それは別問題ですって!いいですか?は、俺の可愛い妹なんですよ?
 : はいはい。可愛い可愛い、妹さんでしたね。おじさん、大根とちくわ、あとたまご
鷹士 : 聞いてるんですか・・・さん・・・
 : はいはい、聞いてます聞いてます。
     まったく・・・人の気も知らないで・・・ねぇ、おじさん?


しばらくして、鷹士はそこに寝てしまった
なんとか、大役を終えた気がしただった