読む前の説明
基本的にラブレボが中心ですが、ちょこっとラスエスキャラも出てきます。
簡単な人物関係説明
鷹士 → の兄・もちろん妹にベッタリ(笑)
龍太郎 → の学園の保険医・のコトが・・・
→ 鷹士の妹・龍太郎が気になりつつ・・・兄も気になる・・・
→ マンションの住人・のよきお姉さん。
鷹士が気になっているせいか龍太郎とは犬猿の仲?
★ Write:のんた ★
店主 : お姉さん、連れ寝ちゃってるけど大丈夫?
: ああ、もう少ししたら起こしますよ。
きっと歩けないでしょうし...ホントはホテルに連れ込みたかったんだけど
店主 : はははっ。姉ちゃん言うねぇ〜。ほれ、これ掛けてやんな。
面白い姉さんにはこれをサービスな?
そういうとおでんやの親父はひざ掛けをに手渡し、
の皿にサービスだと、きんちゃくと大根を乗せた
一方、お留守番組
の家のリビングで勉強中のと龍太郎
宿題問題もあと1問、ふと時計を見ると午前3時を過ぎていた
: まだ帰ってこない...
龍太郎: まぁな...遅くなるっていってたしな...
: ....
龍太郎: 気になるか?
: え?
龍太郎: 鷹士だよ
: ...う〜ん...
良く考えてみれば、鷹士がより遅く帰宅することなど殆どなかった
いつも笑顔で出迎えてくれた鷹士の顔がよぎる
そんなに龍太郎が声をかけた
龍太郎: 宿題、やっちまうか...
: ...そうですね...あとこれだけだし...
そういって宿題に取り組もうとするが全くペンが進まない
の頭には鷹士がいつもいう言葉が浮かび上がってきていた
『お帰り。おなか空いてないか?』
『あー、そんなコトは兄ちゃんがやってやる。』
『兄ちゃんはいつだってお前の味方だぞ。』
龍太郎: 気になるか...やっぱ
: センセ...
龍太郎: 全然ペン、動いてないぜ?
: あ...
龍太郎: 無理すんな。お前が気にしてるのは鷹士が帰って来ないことか?それとも...
: ?
龍太郎: と一緒だからか?
: ...え?
龍太郎: ...いや、なんでもねーよ...忘れろ。
: 龍太郎センセ...
龍太郎: あーあ、シスコンな上にブラコンか...全く...いい兄妹だぜ...
そういって伸びをするようにリビングのソファーにもたれかかった
いつもとは少し違うその姿をはジッと眺めていた
龍太郎がを見る
龍太郎: なんだ?
: い、いえ...
龍太郎: 早く問題やっちまえ。それで終わりだろ?
: ...はい...
龍太郎の態度が気になったが
どうしていいかわからなかったは目の前の問題に集中するコトにした
: 終わった〜
龍太郎: よっし。よくやったな。
: 宿題できたらおなか減っちゃった
龍太郎: ...お前な...さっき...
: だって...
が捨てられた子犬のような目をする
龍太郎は...負けた
龍太郎: ...しかたねーな。なんか軽いモン作ってやるよ。
: わ〜い
龍太郎: わ〜い。じゃねーよ。ったく...
こんな時間だってゆーのによ...そんじゃ場所移動するか?
: え?
龍太郎: オレ様の冷蔵庫の方が材料、入ってるからな。
: そっか
そういってふたりは龍太郎の部屋に向った
龍太郎: テキトーに座っとけ。今なんか作ってきてやるからよ
: はい!
龍太郎: そんな時ばっか良い返事だな
: センセ...
の頭をひと撫ですると龍太郎はキッチンへ向った
戻ってきた龍太郎の手にはマグカップがあった
龍太郎: ほらよ。これでも飲んどけ。
: ポタージュですか?
龍太郎: ああ、これなら消化もいいからな。朝まで残んねーだろ。
: わっ。美味しい
龍太郎: 当たり前だ。オレ様が作ったんだからな。
: ホント、センセ料理上手ですよねぇー
そういってニコッと笑うの口角にポタージュが少しついていた
その笑顔に吸い寄せられるように龍太郎はすっとの顎を持ち、
上を向かせると舌先でそのポタージュをふき取った
: !!!
龍太郎: 悪ぃ...つい...
: ついって、なんですかっ!
顔を真っ赤にしたまま、そういうに龍太郎の抑えていたモノが刺激される
龍太郎: 可愛いなぁ。そんくらいで紅くなっちまって...
: ...
龍太郎: ...悪りぃ...あんまり煽るなよ...
: ...
自制心と戦い始めた龍太郎がそこにいた
一方、おでん屋
: 鷹士さん、そろそろ帰りますよ。
鷹士 : へ...あと、少し...
: もう!鷹士さん??
何度目かのチャレンジ
おでん屋の店主は慣れたもので、その姿を笑ってみていた
店主 : 大丈夫かい?手伝おうか?
: 大丈夫です。絶対起きる方法、ひとつだけ知ってますから...
そういうとは苦笑いを浮かべた
は鷹士の耳をそっとひっぱると囁いた
: 起きないと、若月センセに食べられちゃいますよ?
鷹士 : え!!!!
鷹士は、がばっと起き上がり周囲をキョロキョロとする
しかし、そこにはの姿も龍太郎の姿も見当たらなかった
ハッとして横を見るとが呆れたように笑っていた
鷹士 : ...さん...
: おはようございます、鷹士さん。目が覚めましたか?
鷹士 : ええ..でも...どうして...あ...
: 思い出してくれたようでよかったです。
鷹士 : すいません。俺、寝ちゃって...あ、今、何時ですか??
: もうすぐ4時ですよ。
鷹士 : ええ〜〜
: 心配すると思って、には連絡しておきましたけど...
鷹士 : あ、ありがとうございます。親父さん、いくら?
: ああ、いいですよ。私が...
鷹士 : ダメですよ。俺が払います。お世話になったんですから...
そういって鷹士が会計を済まし、おでん屋を後にした
鷹士 : ホント、すいません。眠りこけちゃって...
: いいんですよ。予想はついてましたから
鷹士 : さん...
: 鷹士さんにの気持ちがわかってもらえたみたいだし、よかったですよ。
がそういってニコリと笑う
その姿に安心したのか、鷹士がぽろりと本音を洩らす
鷹士 : ...束縛し過ぎでしょうか...俺...
: 兄妹としては...どう思います?
鷹士 : ...
: 恋人ならわかりますけどね。
鷹士 : さん...
わかっているコトとはいえ、妹以外を見ない鷹士にはちくりと毒を刺す
その毒が効いたのか心の中を見られた気がした鷹士は立ち止まった
が振り返る
: どうしました?鷹士さん?
鷹士 : ...
沈んだ様子の鷹士に毒を刺しきれない
しかたがないな。と、鷹士が元気になる言葉を放つ
: そういえば...、若月センセと一緒に待ってるんじゃなかったかなぁ〜
鷹士 : ...え?あーーっ!!それを早くいってくださいよ〜
: ちょ、ちょっと...もう...鷹士さんたら...
いきなり早足で歩き始めた鷹士には予想していたコトとはいえ、苦笑いを浮かべた
マンションの前、の部屋の明かりはついていた
鷹士は足早に向う。その後ろをが行く
鷹士 : !
部屋のドアを開けると誰もいなかった
鷹士は足早にベットルームへ向かう
は部屋に入ると嗅いだコトのある香りが漂っていた
リビングを見渡すとテーブルの上に教科書やノートが置きっぱなしのままだった
鷹士 : ...こっちにもいない...どこに行ったんだ?
: ...私、居場所知ってますよ
鷹士 : え?本当ですか、さん?
: ついてきてください
鷹士 : は、はい...
が向ったのは龍太郎の部屋
チャイムを鳴らすと龍太郎が出てきた
龍太郎: 遅かったな
: まーね
鷹士 : は?
龍太郎: 寝てる
鷹士が有無を言わずに部屋の中に入る
は龍太郎のベッドで寝息を立てていた
鷹士 : ...センセ、コイツに...
龍太郎: ああ、安心しろ。なんにもしてねーよ
鷹士 : 本当ですか?
龍太郎: 無理矢理やるほどオレ様、落ちぶれてねーよ
: 何かされてたらここに、いるわけないじゃないですか?鷹士さん。
鷹士 : ...そうですよね...
: ...ん?あれ?
鷹士 : おはよ。
: あ...鷹士お兄ちゃん...あれ?
鷹士 : ごめんな。遅くなって。
そういって鷹士はの手を握った
はしばらく考えていたが状況を把握したらしく笑顔で返事をした
: ...そっか...お帰りなさい...
鷹士 : うん、うん。ただいま。
龍太郎: そんで、ホストとは話がついたのか?
鷹士 : ...ああ...
: どうなったの?
: 私と一緒なら行ってもいいってv
: ホント?お兄ちゃん。ありがとー☆
鷹士 : その代わり、ちゃんと行く時は兄ちゃんに教えて行くんだぞ。
: はーい
龍太郎: げ、マジかよ...仕方ねーな...
: 残念だったわね。本腰入れるのね
龍太郎: ...、お前な...
: 。ありがとね。
: いいってば。ちゃんとカズマくんと水無月さんが話してくれたおかげだよ。
: そっか...
鷹士 : でも、カズマってヤツばっかり指名するなよ?
: へ?
鷹士 : 他にもいろいろ人がいただろう。万里とかチヒロとか...そうだ。
水無月さんなんてどーだ?
鷹士はカズマに気持ちが行かないように必死に他を勧めていた
それが手に取るように見える龍太郎とは笑いを堪えていた
龍太郎: 相変わらずだなぁ...
: あれが無かったら鷹士さんじゃないわよ...
龍太郎: それもそーだな...お前も御苦労さんなこった
: ...まーね
と龍太郎はと鷹士を見て堪えられず苦笑いを浮かべた
END??
『 君ボク的妄想革命?ラブレボ 7 Last 』