『 君ボク的妄想革命?ラブレボ 5 』
読む前の説明
基本的にラブレボが中心ですが、ちょこっとラスエスキャラも出てきます。

簡単な人物関係説明

鷹士  → の兄・もちろん妹にベッタリ(笑)
龍太郎 → の学園の保険医・のコトが・・・
   → 鷹士の妹・龍太郎が気になりつつ・・・兄も気になる・・・
  → マンションの住人・のよきお姉さん。
鷹士が気になっているせいか龍太郎とは犬猿の仲?


★ Write:のんた ★

携帯がを呼ぶ
だがは携帯の画面をずっと見つめていた

 : やっぱ...それって...鷹士さん?
  : うん、お兄ちゃん...
 : 出ないの?
  : .....
 : ...その電話に出なくったって、ここに直接来るだけでしょ?
  : でも...
 : 状況説明はどっちにしてもしなきゃダメでしょう?それはにだってわかってるはず。
  : ...
 : さ、早く。

の携帯の受話ボタンを押した

鷹士 : もしもし、か?今、さんの部屋だな?
  : ...うん
鷹士 : 兄ちゃんに話すコト...ないか?
  : ...
鷹士 : ...
  : ...
鷹士 : 兄ちゃんは、お前に訊きたいコトがある。部屋に来てくれるな?

いつも通りの優しい声のままの鷹士の声
その中にも少しだけ冷たさを初めて感じたは返事に困っていた
そんな時、横から龍太郎の声が聞こえた

龍太郎: 鷹士、貸せ。
鷹士 : 先生!
龍太郎: 、とりあえず状況を話に来い。
  : でも...
龍太郎: ...怒ったりしねーよ。鷹士にもさせない。俺が保障する。
  : ...
龍太郎: に代われ。
  : ...うん...
 : もしもし?
龍太郎: か?お前、を連れて鷹士の部屋に来い。
     大人として、状況説明しなきゃマズイのわかるだろ?
 : そんなのわかってるわよ。ちゃんとを連れて行くから。
龍太郎: ああ、頼んだぞ。すまねーな。
 : ...
龍太郎: んじゃ、ややこしくならんうちに電話切るからな。
 : わかった。じゃ、鷹士さんの部屋でね。

そういうと電話を切った
を見つめるとが立ち上がった

 : 鷹士さんの部屋に行くわよ。
  : ...え?
 : ちゃんと話、しましょう?鷹士さんの性格、知ってるんだから...

そういうとの腕を掴んだ


一方、鷹士と龍太郎

鷹士 : どうして携帯、切ったんですか!まだ、と話、終わってないんですよ?
龍太郎: 落ち着け、あのまま話してたって埒が明かないだろ。
     に部屋に連れてくるようにいった
鷹士 : さん...に...
龍太郎: ああ、アイツならちゃんと連れてくるだろう...お前の手前もあるしな。
鷹士 : ...オレですか?
龍太郎: とにかく、お前の部屋で待ってりゃくるさ。ほら、行くぞ。

そういうと鷹士よりも先にマンションに入っていった


鷹士と龍太郎が部屋についてしばらくして、呼び鈴が鳴った
ろくに確認もせずに玄関を開けるとの後方にが立っていた
笑顔で鷹士がいう

鷹士 : お帰り。兄ちゃん、待ってたぞ。
  : .....
鷹士 : さ、あがって。さんも。
 : ...あ、はい...

部屋に入ると龍太郎が座っていた
のそばに行き、頭を撫でる

龍太郎: おー逃げずに来たか?エライエライ。
  : センセ...
龍太郎: 怒らねーっていっただろ?
  : ...
龍太郎: も子守、ご苦労さんだな。
 : ...好きでやってますから
龍太郎: だな。でも、ま...連れてきてくれてありがとな。
 : ....
龍太郎: コイツ、ひとりじゃ来なかっただろう...なんだよ。その顔。
 : ...ありがとうなんて言葉、その口から出ると思わなかったから。
龍太郎: ひでーな。お前...
 : そんな扱いされてますからね...

龍太郎とがお互い呆れた様に笑った
その横では俯いたままだった

 : 大丈夫。ちゃんと話すところから始めよう?
  : ...うん...

鷹士が飲み物を準備して、テーブルにおく
席に座ると颯爽と口火を切った

鷹士 : さん、ここまでを連れてきてくれてありがとうございました。
     それにここ数日、お世話になって...
 : いえいえ、気にしないでください。
鷹士 : でも、お世話になったのは事実ですから...な?
  : ...う、うん...
鷹士 : それで、今回の一件なんですが...あの店にいましたよね?
  : ...お兄ちゃん。
鷹士 : ...兄ちゃん、見てたんだぞ。お前があのホストクラブに入っていくところを...
     お前、まだ高校生だぞ?あんな店に出入りしていいと思ってるのか?
  : .....
鷹士 : あの指輪もそこのホストから貰ったんだろ?
     アクセサリーをプレゼントしていい気にさせて貢がせるコトなんて
     ホストの上等手段じゃないか。
     それなのにそんなもので喜んで...
  : 何も知らないくせに...そんなモノなんていわないで!
鷹士 : 
  : お兄ちゃん、なんにも知らないじゃない。
     どんな気持ちでカズマくんが指輪くれたのかって!
鷹士 : お前はそういうが、相手はホストなんだぞ?店に来てもらって稼いでるんだ。
     勘違いさせて店に来てもらうようにするんだぞ?知ってるのか?
龍太郎: いや、勘違いって...偏見だろ...
鷹士 : 俺からみたらそうですよ。どうなんだ
  : .....
鷹士 : ...まさか......そいつに惚れ...て...
  : .....

が俯き無言のままの状態に、鷹士は惚れてるのでは?という予想が大きくなる

鷹士 : ...そ、それに...さっきもいったが、お前は高校生だ。
     そんな店に出入りするコト自体問題だ。
龍太郎: ま、確かにいい気はしねーな。
 : 龍太郎センセ!
龍太郎: 悪ぃ。でもな、。これだけははっきりしてんだよ。
     鷹士からしたら、お前がホストクラブに行ってるのはいい気はしねーし、
     オレさまから見ても、いい気はしねーよ。
     他の男のトコロに行ってるコト自体、いい気がしねーんだ。
  : .....センセ...
 : (龍太郎センセ...それ、軽く告白...いっちゃったよ...)
龍太郎: それ、わかってても行くのか?
  : .....
鷹士 : 
  : .....

黙り込むの代わりに静観していたが話し出した

 : 私は連れて行きますよ。
鷹士 : さん!
龍太郎: 
 : が行きたいって思ってて、私も行きたいと思ったら一緒に行きます。
     だって、その指輪をくれたホストの子...のコト大事に思ってると思いますよ。
鷹士 : でも、相手はホストですよ?
 : そうですね。でも、その前に人間です。
     今回だって、帰る為の説得を手伝ってくれたのは彼ですよ?
     彼のひと言が無かったから、、帰らないって頑張ってたかも知れないんです
     貢がせる為だけだったら、そんなコトまでしないと思いませんか?
鷹士 : ...本当...なのか?

が小さく頷く

龍太郎: そっか...(こりゃちょっとややこしいコトになりそうだな...)
鷹士 : さん、その...カズマってヤツに会うコトできませんか?
 : え?
  : お兄ちゃん?やめてよ!!
鷹士 : お兄ちゃん、確認したいんだ。どんなヤツなのか...
龍太郎: ...鷹士、そりゃマズイだろ?あんだけ店の前で騒いだ後だしよ...
鷹士 : でも確認せずにはいられないじゃないですか!

が「、止めて」といおうとした時、が声を出した

 : わかりました。一緒に行きましょう
  : ?本気?
 : うん。本気よ。行ってカズマくんをわかってもらった方がいいと思う。
     それに本当にのコト利益の一部だと思ってたら鷹士さんが行くことで縁が切れるでしょ。
     それはにとっても良いコトじゃない?
  : ......
 : 大丈夫。カズマくんはそんな子じゃないと思うから。ね?
  : ...
 : 鷹士さん、本当に行くんですよね?
鷹士 : もちろんです。その時は無しでいいんですよね?
 : ええ、私とふたりで。
龍太郎: オレさまは...の子守、か...
 : ええ、ひとりで待ってるのも不安でしょうから。
龍太郎: だってよ?ちゃん?
  : .....
 : 鷹士さん、今日のところはそれでいいですね?
鷹士 : ええ、そのカズマとやらにあえるなら...
 : じゃあ、後で日程確認しておきます。この話はここまで。
     これ以上、この話をするならお店に連れて行くのは止めますからね。
     龍太郎センセもも、これで話は終わり。ね?

はそういうと涼しい顔ですっかり冷めた紅茶に口をつけた


話し合いがあった3日後、
と鷹士はゴージャスに行くことになった

お留守番していたは部屋の中をうろうろしていた

龍太郎: あー、もう!少し落ち着けよ。お前、クマか?
  : だって...お兄ちゃんが...も無茶言うんだから!

龍太郎は手に取っていた雑誌を床に投げるとをみて八重歯を見せる

  : 何がおかしいんですか?
龍太郎: 鷹士がお前以外とデートしてんだなぁーと思ってよ。
  : え?
龍太郎: と。
  : ...デート...そうなるのかな?
龍太郎: 気になるか?ブラコン!
  : 違う、もん...違う!!...気にならないっていったら嘘だけど...
龍太郎: 正直で宜しい。しかし、も良くやったよな。
  : ...え?
龍太郎: が鷹士を連れて行く話しなかったら、今頃どうなってると思う?
  : ....
龍太郎: 鷹士、人格崩壊してたかもな...
  : ...お兄ちゃんが?
龍太郎: お前の事、外に一歩も出れないようにしてたんじゃないか?
     下手すりゃ、手錠や鎖で拘束されて...襲われてるかもしんねーぞ?
  : まさか...
龍太郎: 誰が見てもお前に対する愛情は兄妹を超えてる。
     少しのバランスですぐ崩れるほどに巨大化してる
  : .....
龍太郎: そのバランスを見事にが守ったのさ。
  : .....
龍太郎: な?そのバランスを崩す要因がここにもいること知ってるか?
  : ...センセ?わっ!

龍太郎が立ち止まったままの腕を思い切り引張り、自分の胸に収める

龍太郎: あん時の「他の男のトコロに行ってるコト自体がいい気がしねー」って本気だぜ?
  : ...センセ...
龍太郎: ...ホントはお前が卒業するまで待とうかと思ったんだけどな...
     知らねーとこにもライバルいたんじゃ、おちおちしてらんねーからな。

不慣れなタバコの染み付いた匂いには身体を硬直させた
龍太郎はそれを察して、片手で器用にポケットから煙草を出しくわえた

龍太郎: バーカ、なんにもしねーよ。お前の気持ち、訊かねーうちはな...

そういってを抱いたまま、煙草に火をつけた


一方、ゴージャス近くで待ち合わせたと鷹士
ひと足先にきたの元に普段みなれないスーツを着た鷹士がやってきた

鷹士 : さん、遅くなりました。すいません...
 : あ...いえ...あの...その服...
鷹士 : 急に親父の仕事の件で会合にでなくちゃいけなくって...あ、スーツじゃダメでしたか?
 : いや...あんまり見たコトがなかったので、びっくりしました。
鷹士 : そう...ですね。そういえば、普段はカジュアルですね。
 : とてもお似合いです。
鷹士 : ありがとうございます。なんか、改まっていわれると照れますね。

そういって恥かしそうに笑った

 : それじゃ、行きますか?
鷹士 : お願いします。
 : くれぐれも喧嘩腰にならないように気をつけてくださいね。
鷹士 : ...はい...

鷹士の返事を聞くか聞かないうちにはゴージャスに歩きだした

さて、ゴージャスでひと波乱起きるのか?
そしてお留守番組には何か起きるのか?