『 君ボク的妄想革命?ラブレボ 3 』
読む前の説明
基本的にラブレボが中心ですが、ちょこっとラスエスキャラも出てきます。

簡単な人物関係説明

鷹士  → の兄・もちろん妹にベッタリ(笑)
龍太郎 → の学園の保険医・のコトが・・・
   → 鷹士の妹・龍太郎が気になりつつ・・・兄も気になる・・・
  → マンションの住人・のよきお姉さん。
鷹士が気になっているせいか龍太郎とは犬猿の仲?


★ Write:のんた ★

が席を立とうとした時、真顔の龍太郎がの腕を掴む

龍太郎: ・・・やめとけ・・・わかってんだろ・・・これ以上、話進めたらヤバいコトくらい
 : ・・・
  : ・・・??

俯く鷹士を一瞥し、龍太郎と目を合わせたは軽く息を吐いた

 : ・・・やっぱ無理かなー?
  : え・・・でも・・・
 : 鷹士さん、あんな顔してるし・・・ね?
  : ・・・・・

その場が一瞬沈黙した
その沈黙を破ったのは鷹士だった

鷹士 : ・・・わかった・・・6日だけだ。
  : お兄、ちゃん?
 : 鷹士さん・・・?
鷹士 : 6日だけ、さんのところにいてもいい・・・

鷹士の予想外の提案に皆が一瞬固まる

龍太郎: 鷹士?本気か?
鷹士 : ああ・・・このままじゃ、も納得しないかもしれない・・・
     少し、距離を置く・・・6日だけどな・・・
龍太郎: ・・・鷹士・・・
鷹士 : さん、迷惑かけますがいいですか?
 : 私は別に構いませんけど・・・本当にいいんですか?
鷹士 : ・・・ええ・・・少しは離れてみた方がいいのかも知れないですね
  : 鷹士お兄ちゃん・・・
鷹士 : 、お前が言い出した事だ。さんには迷惑かけないようにな?
     6日だけだぞ?気がむいたら予定を早めて戻ってくればいい。
     ただ、ひとつだけ兄ちゃんと約束してくれ。

寂しげな顔をしていた鷹士が一瞬にして真剣顔をする

  : ・・・なに?
鷹士 : 夕食は必ず兄ちゃんと一緒だ。
  : ・・・・・
 : それって・・・
龍太郎: 離れてねーじゃねーかよ・・・
鷹士 : そうか?夕食の時間しか一緒にいれないんだぞ?十分に離れてると思うけど・・・

と龍太郎は顰めた顔を見合わせた


結果として、は鷹士の夕食の条件を飲み、6日間はの家にお世話になることになった


無事に1日目が過ぎ、
2日目3日目・・・

4日目の就寝時、部屋の明かりを消したが話しかけた

  : ねー、
 : ん?帰りたくなった?
  : そうじゃないよ!毎日夕食は一緒なんだし・・・
 : そっか。ブラコンだから、寂しいのかと思った。
  : むぅー。そうじゃないよぉ〜〜!ね?ゴージャス行かない?
 : これから??
  : まさか。明日。
 : ・・・う〜〜ん・・・でもね・・・鷹士さん、見張ってるんじゃない?
  : 大丈夫だよ。ちゃんと夕食の約束も守ってるし、
     明日は元々、友達とお芝居観にいくのも知ってるしさ・・・
     それに、チヒロからメール着てたじゃない?
 : そうだけど・・・でもねぇ・・・龍太郎先生だっているでしょ?
  : 龍太郎センセにも、お芝居のコトは伝えてあります。

大丈夫と、自信有り気にがそういった

 : ・・・でもなー・・・う〜ん・・・

は鷹士が割とすんなりを預けたコトが気になっていた

が、

正直、最近ゴージャスに顔を出していない事も気になっていた
はベットに寝転がり天井を眺め、思考を巡らせる

 : ・・・賭けてみる?
  : 賭けるって・・・行くってコト?
 : ・・・うん。でも、ばれたら今度は助けられないよ?いい?
  : 大丈夫ですって!
 : その自信はドコから来るのよ・・・全く・・・

えへへと笑うを見て、これが若さかとが苦笑いをした

そんな会話が繰り広げられている別の部屋では、男同士が酒を酌み交わしてした


鷹士 : アイツ・・・戻って来ないんですよ・・・全く
龍太郎: のところに預けたのは、お前だろ?
鷹士 : そうなんですけど・・・少しは寂しがってくれるかと思ったんですけどね
龍太郎: そりゃ無理だな。夕飯時、一緒なんだろ?保健室で嘆いてたぜ。
鷹士 : 嘆いてたって?!
龍太郎: ああ。離れてる気がしないってよ。
鷹士 : 十分離れてると思うんだけどな・・・
龍太郎: ・・・普通はな、こーゆーのを離れてるっていわねーんだよ。
鷹士 : そうですか?
龍太郎: ま、シスコンのお前にしちゃ、よく決心したとは思うぜ。

つまみのスルメを齧りながら龍太郎がそういった
鷹士はグラスの中の液体を一気に飲み干し、グラスを握ったまま、ぽつりと話す

鷹士 : ・・・事実を知るには仕方ないんです。
龍太郎: 事実?
鷹士 : ええ・・・の指輪・・・やっぱり気になるんです
龍太郎: ・・・だろうな・・・
鷹士 : が手が出せる代物ではないと・・・だから・・・

切なげに話す鷹士の空になったグラスに龍太郎はアルコールを注ぐ

龍太郎: ・・・んで?なんで、の部屋に?
鷹士 : こうなる前、よくさんとは出かけていたんです。
龍太郎: そういや、そうだったな。最近はひとりが多かったけどな・・・
鷹士 : ってコトは、やっぱりさんが何かを知ってるハズなんです。
     だからを預けるコトでさんの行動を制限したんですよ。
龍太郎: んなコトいったって、も大人なんだからよ?勝手に出かけるだろ?
鷹士 : ・・・いいえ・・・さんはそんな無責任な事はしないでしょう。
     指輪の件でのコト守ったんですから・・・その背景を何か知ってるハズなんです。

鷹士と龍太郎の視線が絡み合う

龍太郎: ・・・出かけるなら・・・次は一緒、か? そう踏んだんだな?鷹士。
鷹士 : ええ。最近、さんは出かけてませんし・・・
龍太郎: ふーん。なかなか考えたな。鷹士。
     出かけるなら・・・芝居のあるっていってた明日、だな?
鷹士 : 俺もそう思いますよ。
     今日の夕食でも「お芝居見たらみんなでカラオケ行ってくる。」っていってましたから。
龍太郎: ・・・ご苦労な事だ
鷹士 : ・・・ええ、全く・・・

心配する兄というより男の顔を見せる鷹士に龍太郎は質問を投げかけた

龍太郎: ・・・鷹士、お前、本当に妹離れしない気だな?
鷹士 : ええ、しませんよ。それは若月先生もご存知でしょう?
龍太郎: 俺サマに預ける気はねーか?
鷹士 : 全くありません。

そういって鷹士はビールを飲み干した


次の日にあたる5日目の夜

は友達と芝居を見た後、との待ち合わせの場所に向った

後ろに鷹士がつけてきているコトも知らずに・・・

  : お待たせ〜〜。
 : 私も今来たトコ。
  : そっか。よかった。

の携帯が鳴る

  : あ、お兄ちゃんだ。なになに??
     「さんに迷惑も掛かるし、早く戻って来いよ。兄ちゃんも待ってるからな?」
     だって・・・
 : 鷹士さんらしいわ・・・
  : 心配性だなぁ・・・相変わらず。
 : 仕方ないって。それに・・・それがなかったら鷹士さんじゃないかもね?
  : あ、酷い。
 : なんだかんだいったって、鷹士さんからメールなかったら寂しいくせに。
  : ・・・そっかな・・・

鷹士が家に近くにいないと安心させる為の作戦だと知らずに
は鷹士の話で盛り上がっていた
そんなふたりに声をかける人物が・・・

彬  : こんばんわ。お姫様方。
 : あ、こんばんわ。
  : あ、彬さん。

ゴージャスの彬だ

彬  : これからお店かな?
 : ええ、今からお邪魔しようかと思ってたとこです。
彬  : そっか、それでチヒロとカズマがそわそわしてたんだね。
  : もう。上手いコトいって!
彬  : 本当だよ。お店に行って確認してみるといい。
  : よーし。確認しに行こう!ね?
 : ちょ、ちょっと・・・

に腕を引張られるようにして、は歩き始めた

鷹士 : ・・・誰だ?あの派手な男・・・

ふたりの後ろ姿を追おうとしていた鷹士に声がかかる

龍太郎: ホストだろ・・・
鷹士 : 若月、先生・・・
龍太郎: ひとりで行って暴走されても困るからな・・・行かないのか?見えなくなるぞ?

龍太郎はくわえ煙草で八重歯をニカっと笑った


さぁ、ゴージャスの場所が割れるのでしょうか?