『 君ボク的妄想革命?ラブレボ 2 』
読む前の説明
基本的にラブレボが中心ですが、ちょこっとラスエスキャラも出てきます。

簡単な人物関係説明

鷹士  → の兄・もちろん妹にベッタリ(笑)
龍太郎 → の学園の保険医・のコトが・・・
   → 鷹士の妹・龍太郎が気になりつつ・・・兄も気になる・・・
  → マンションの住人・のよきお姉さん。
鷹士が気になっているせいか龍太郎とは犬猿の仲?


★ Write:のんた ★

指輪を外すのを忘れていた
はっとして後ろに手をやる

龍太郎: 何隠してんだ?いえなヤツからでも貰ったのか?
鷹士 : そうなのか?
  : そんなコトないよ!

助けを求めようとを視線で追ったがは背中を向けて部屋に歩いていた

鷹士 : ここじゃなんだ。部屋で話そう。
  : えっと・・・
龍太郎: ・・・そうだな。

は逃げられないと観念して静かに頷いた


部屋に入り
ソファーに座るなり、龍太郎がタバコに火をつけた

龍太郎: んで、その指輪。どーした?
  : ・・・・・
鷹士 : お前の帰りが遅くなったコトと関係があるのか?
  : ・・・・・
龍太郎: 黙っててもわかんねーだろ?
鷹士 : 先生、そんなに強い口調でを責めないでくださいよ!
龍太郎: 責めてねーよ。・・・気になるだろ・・・学生が買える代物じゃねーぞ?
鷹士 : ・・・確かにそうですけど・・・な??誰かに貰ったのか?

優しく覗き込むように訊ねてくる鷹士の心配そうな瞳には意を決する

  : ・・・うん
龍太郎: 誰に貰ったんだ?
鷹士 : ・・・

そこで玄関のチャイムが鳴る
鷹士が出てみるとが立っていた

 : こんな時間にゴメンなさい
鷹士 : いや、いいんですけど・・・どうしました?
 : これ、の忘れ物・・・

そういって差し出したのは指輪用の箱
その時、と龍太郎も玄関に・・・

 : 安売りしてたんですよ。これ、前にどうしても欲しいって
     いってたの思い出して、私が代理購入しておいたんですよねー。
     さっき代金も受取ったし・・・ね?
 : ・・・う、うん・・・
鷹士 : でも、貰ったって・・・こんな高価なモノ・・・
 : そりゃ、値段が値段ですから買ったっていいづらかったんじゃないですか?
龍太郎: ・・・怪しいな・・・
 : 信じるも信じないも・・・センセ次第ですけどね?
龍太郎: ・・・・・
 : はい。あんなに喜んだんだから、大事にしないと駄目よ?

はそういって指輪の箱をに手渡すと意味有り気にニコリと微笑んだ

 : じゃ、これで・・・
鷹士 : あ、はい・・・
 : 鷹士さん、失礼します。、またね。
  : ・・・ありがとう。

はウィンクひとつしてドアを閉めた

鷹士 : なんだ〜。お兄ちゃん、びっくりしたぞ?買ったなら買ったっていえばいいだろ。
  : ・・・う、うん・・・そうなんだけど・・・
鷹士 : やっぱり女の子だな〜。うん、うん。指輪か・・・
龍太郎: ・・・お前・・・本当に・・・
鷹士 : 先生・・・
龍太郎: ・・・ああ、わかったよ。

視線を向けた鷹士に龍太郎は頭をガシガシと掻いた

龍太郎: 仕方ねーな。今のトコは・・・
  : ・・・・・
鷹士 : おっと・・・もう朝になるな。いくら休みとはいえ、こんな時間までは起き過ぎだな。
     はもう寝なさい。兄ちゃんたちも部屋に戻るよ。
  : うん。
鷹士 : さ、若月先生も・・・
龍太郎: ・・・ああ・・・今日だけは見逃してやるよ。

そういうと龍太郎はの頭を撫でた

各自部屋に戻り想いをめぐらせていた
その中でも特に強く想いを巡らせていたのは鷹士だった

鷹士 : さんは買ったといったけど・・・が買うには高価過ぎる・・・
     ここ数ヶ月、帰りが遅い日も増えたコトと関係があるんじゃないか・・・
     なぁ・・・・・・

ベットで横になってみたがその思考は止まらなかった



★ Write:梅桜 ★

翌日。
の一件が気になったけれど、これ以上自分からはどうしようもないので
はぼんやりと自室で携帯に撮り貯めていたチヒロとの写真を見ていた
ゴージャスでふざけてみんなで撮ったモノもある。そこには明るく笑うもいた

と、来客を知らせる音。扉の向こうにいたのは鷹士だった

鷹士 : あ、さん、今大丈夫ですか?
 : 平気ですよ。上がってください。お茶、入れますよ。美味しい紅茶があるんですけど・・・
鷹士 : いや、すぐすみますからここで・・・あの、の事なんですけど・・・
 : じゃ、なおさら入った方が良くないですか?それとも鷹士さんの部屋で話します?
鷹士 : ・・・それじゃ、待ってますから・・・スミマセン、せっかくのお休みに
 : いえいえ。好きな方のお部屋に行くのは苦じゃないです
鷹士 : え?
 : 独り言ですよ。気になさらずに

しばらくして、は鷹士の部屋に訪れた。
どうやらは買い物に行ってるらしい
鷹士は一度大きくため息をした

 : ひょっとして、昨日の指輪、ですか?
鷹士 : ・・・いや、信じるってきめたんです・・・でも・・でもやっぱり・・・
 : 気になるんでしょ?の事。
鷹士 : さんは気にならないんですか?
     あいつまだ高校生ですよ?!なのに夜は遅いし、高価な指輪とか・・・
 : それ、に言ったんですか?
鷹士 : 言える訳無いじゃないですか・・・聞いても昨日だって・・買ったって・・・
 : 買いましたよ?私が買いましたが、迷惑でした?
鷹士 : そうじゃなくて!・・・その・・はっきり聞きます

鷹士はの目を見た

鷹士 : ・・・あいつ・・は俺に隠し事してますか?

はその視線を受け止め、笑顔で答えた

 : してるでしょ?だってはお年頃、ですよ?
     一つや二つ、秘密があってもおかしくないでしょ。
鷹士 : そうじゃなくて!・・その、内緒で何処かに行くとか!なにか貰うとか!!
龍太郎: のその話、オレ様も混ぜろ。二人でする話じゃねーだろう?

は頭を抱えた
これ以上、自分だけで話を進めても、の立場が悪くなる

龍太郎: あいつ、どこかやばい所にいってるんじゃねーのか?
鷹士 : ・・・やばい所って・・どこですか?
龍太郎: お前、バカだろう!・・・夜遅くまで居て、プレゼント貰って・・・
 : え?がプレゼント貰ったんですか?
龍太郎: ばぁか、あいつが自分で指輪なんか買うかよ!!プレゼントだ、プレゼント!!
 : ・・・買っちゃいけませんかね?先生
龍太郎: ったりまえだろう?指輪なんて貰うもんだ。
     女が一人で買ってるなんて、あーー寒い寒い。もてない女は寒いねぇー

の顔から笑顔が消えた。冷たく龍太郎に言う

 : ・・・私、この前思いっきり一人で指輪買いましたが、寒い事してすみませんね!!

鷹士 : いや、ほら、さんは貰う人がいないし
龍太郎: 鷹士、お前言い過ぎだろう?これでもは一応女だぜ?

※スパーーーーン(;^◇^)ノ~☆(ノ ̄皿 ̄)ノ

龍太郎: イッテェー・・・なんで俺だけなんだよ!つうか、そのスリッパどこから出した?
 : 教育的指導です。まったく・・・

その時がかえってきた

: ただいまーって、、なにスリッパ持って怖い顔してるの?
 : ん?ちょっとね、この二人が人の事寒いとか言うから。
龍太郎: ったりめーだろ?も女が一人で指輪買う姿は寒いと思うよな?
鷹士 : センセ!それは・・・

: 私もしましたけど、先生?何か問題でも有りますか?
龍太郎: だからよ、あれは貰ったんだろう?
     、お前はどこかそういうお店でプレゼントで貰った、違うか?
: ・・・信じてないんですか?
鷹士 : お兄ちゃんは信じるぞ?が貰ったっていうなら、貰ったんだ!
 : 信じられないとか言ったくせに・・・
: ホントなの?お兄ちゃん!!
鷹士 : いや、あの・・さん!そう言う事は・・・
     だから、昨日はも遅かったし・・・心配で
龍太郎: そうだ、心配してたんだ!だから、どこに行ってたかはっきり言えってーの!
     つうか、オレ様が当ててやる!

一同、息を呑む

龍太郎: は夜の仕事、ホステスさんをしてた!!

※スパーーーーン(;^◇^)ノ~☆(ノ ̄皿 ̄)ノ

: してません!!ホステスも、夜の仕事もしてません!!何を証拠にそんなバカな話を
龍太郎: だから・・ほら、お前夜遅いし・・それに最近よく携帯で連絡取ってるし・・・
鷹士 : そういえば・・・携帯、連絡する回数増えてるよな?・・・
: ・・・え?そうかな・・・
 : 新しい友達でも出来たんじゃないですか?
龍太郎: 寒い女は黙ってろ!

※スパーーーーン(;^◇^)ノ~☆(ノ ̄皿 ̄)ノ

 : いい加減、その寒い話題から離れて下さい!
: そうですよ、先生。お兄ちゃんも!結局、私の事信じてなんかないでしょ!
鷹士 : ・・そ、それは・・・
: もういい!もうやだ!!私、のトコに行くから!
 : え?・・・まぁ良いけど・・同じマンションだし。
鷹士 : でもな、、お兄ちゃんは心配して・・・
: もういい!!そうやって心配っていいながら、私の事疑ってばっかりでしょ?!
     そんなの嫌!
 : 確かに嫌になるかもねぇ・・・
龍太郎: 、落ち着けって。どうせ同じマンションなら、俺の部屋でもいいだろ・・・

&鷹士:いや、それは駄目です

 : じゃ、、来るの?部屋片付けてこなくっちゃ・・・それじゃ、お先
鷹士 : ちょ、ちょっと!!
 : いいじゃないですか?別にはいつか嫁に行くんだし、予行練習ですよ、鷹士さん
鷹士 : ・・・そんなの・・・いかせない・・・

鷹士の小さな声は誰の耳にも届いていなかった
そして鷹士の目に、闇が生まれていくのをこの時まだ誰も気がついていなかった