『 ゴージャスな花火大会 4 』
読む前の説明
※は注訳で解り辛い部分を注訳しているつもりです(特にスリッパツッコミ)
注訳以外で解らないコトはTwitterや拍手で訊ねてくださればお答えします


★ Write:梅桜 ★

線香花火勝負

 : どれにしようかなぁ〜ね、こういうの選ぶ時って凄く楽しくない?
炎樹 : そうそう、長く持ちそうな花火選ぶのでさ、なんか燃えるよな
チヒロ: これ・・あと、これと・・これ・・・
 : チヒロは直感で行くんだね〜。じゃ、私のも選んでよ
チヒロ: え?・・俺で・・いいの?
 : さっき迷ってなかったしさ。頼むね〜チヒロのお茶持ってくるから
チヒロ: うん・・選んでおく・・・

水無月: チヒロ、ご機嫌ですね?でも勝負では負けませんよ?
炎樹 : お!店長もやるき満々?あ、それ長く持ちそうじゃん!
水無月: これは・・・駄目です。炎樹、まだまだですね

杉田 : ・・これ・・イヤ違うな・・こっち・・この感じ・・違う・・
: 凄い気合いだね、杉田君?
杉田 : そりゃ、ねぇ?カズマさんだけには、負けませんよ?
カズマ: ほほーう・・俺も杉田にだけは負けたくないがな?
: ・・・なんか・・・花火大会って感じじゃない・・・
 : 凄い熱気じゃない、ここ
: ちょっと、ちょっと、

が線香花火を選ぶ輪から少しはずれた

 : どしたの?気分悪い?足いたい?
: そうじゃない・・・そうじゃなくて・・・なんかさ・・・
 : 楽しくない?
: ・・っていうか・・
 : ほれ、お茶でいい?ビールがいい?
: 足、痛くなると悪いし・・お茶
 : じゃ、私ビールか・・・じゃ、ま、とりあえずカンパーイ!
: カンパーイって、そうじゃなくて!あのね、
 : とりあえず、飲もうよ

の視線は男性の方向へ。も同じ方を見てた
にしか聞こえない程の声で、ゆっくり話し出した

 : 言いたい事、何となく分かるよ。
     花火を楽しむと言うより、今は勝負に、勝ちに気持ちが行ってる
: 知ってるんじゃん・・・
 : それは誰の為かな?さん?
: 誰の為って・・・誰・・って・・

の顔を見てにこりと笑った

 : 良いんじゃいないの?たまには好きな人の為に必死になるのもさ。
     ガキみたいに駆け引き無しの真っ向勝負ってのも、良いんじゃない?
: ・・・(まだ線香花火を選ぶ面々をみる)
 : でさ、間抜けな勝ち方したらさ、思いっきり笑ってやろうよ!ね?
: うん。そうだね
 : あー、やっと笑った!!
     お姫さんが笑ってないと、後で智和になに言われるか分からないしね〜♪
: もう!!!
 : そうそう、その顔。はその顔で笑っていればいいの。ね?

この人はこう言う時、嫌なほど大人の態度を取ってみせる
でも、見事に今までの気分を払拭されただった

炎樹 : 決まったぜー!!お前らも決めたのかよ!!
 : うん、チヒロが選んでくれたはず・・・チヒロ、どう?
チヒロ: ばっちり・・・きっと一番に・・抜け
水無月: どうでしょう?勝負はなにがあるか分かりませんよ?
: 決まった?
カズマ: ほら、お前の分だ
杉田 : カズマさんと一緒に選んだんですよ。きっと一等ですよ!!

が目を合わせて微笑む
一本目の線香花火に火がつけられる

 : いいよねー・・・なんか、行く夏を惜しむってかんじでさ・・・
水無月: そうですね。風流ですね、さん
 : いえいえ。って終わっちゃった・・・
カズマ: ・・・俺も。
 : あ、長いじゃん?一番?
炎樹 : オレ様がいるつうの!
杉田 : 後は気合い・・・って落ちた・・・
 : まぁまぁ、まだ一本目だしね
チヒロ: あ!・・・落ちた・・・
 : 良くやった!上位に残ったよ!チヒロ、やっぱり凄い
チヒロ: ・・・でも一番じゃない・・・
 : だから、まだ一本目だって。次は一番になればいいじゃない?
チヒロ: ・・・うん・・・次・・頑張る・・
カズマ: と、炎樹か・・・
: やだ、変なプレッシャーかけないでよ!!
杉田 : じゃ、俺の気合いを!
 : それは炎樹に送った方が良い感じする
炎樹 : わーわー、ヤメロ!杉田、来るな!!
杉田 : 何ですか!俺の最高の気合いを・・・

ぽとり

: 落っちゃった・・・
炎樹 : あ、俺も・・って事は一番?!
 : まぁ、一本目はね。じゃ、次ってみようか!!
杉田 : 俺の気合いは・・・俺の・・
: 分かったから。貰ってあげるから
カズマ: 変なモン、送るなよ?
杉田 : 変なモノ?!
チヒロ: ・・・杉田さん、それ凄いの?・・・強くなれる?
杉田 : あぁ!受けるか?若者!どーーーーん!!

:どーんってどんな気合いだよ・・・つっこめないよ

チヒロ: なんか強くなった気が・・・する・・
 : マジ!?・・・チヒロがいつか幸せになる判子とか買いそうでオバチャン怖いよ
水無月: チヒロは世間的に少しずれてますからね。
     ま、そこが良いっていうお客さんもいるんですから
炎樹 : おーーい、2回戦行こうぜ!!俺、ここでリーチな!!
 : 強気だねー炎樹〜
炎樹 : 任せろよ!
 : 子供だねー
炎樹 : まーなぁって、ノリでなんか言っただろう?言ったな?
 : うん、王様だなぁって。ねぇ
: うん、王様。キングだね
炎樹 : まーなぁ♪
 : そうやってすぐ乗るとこがお子様だね
炎樹 : へーんだ!お子様の力を馬鹿にするなよ?

: 炎樹ってゲームの時って凄く熱くなるよね?
 : ガキだから?あら、ってば、そんな炎樹が可愛くなった?
カズマ&杉田:なんですと?!
 : 冗談だよ。もう、みんな必死だなぁ・・・じゃ、次やる?


2本目の線香花火に灯がともる

: きれい・・・いいよね・・・
 : うん。この音も好きだなぁ・・・

カズマ: あ、すまない
杉田 : あ・・・カズマさん落ちちゃったじゃないですか?!
カズマ: 仕方ないだろう、ぶつかったんだ・・

: ねぇ・・ケンカやめよう?
カズマ: そうだな
杉田 : ・・さんがそう言うのなら・・・
チヒロ: ・・・店長・・・あんまり近いと・・落ちる・・・
水無月: 近いですか?気のせい・・っと、チヒロ、落ちてしまいましたね
炎樹 : 店長、今のは反則だろ?
水無月: あ、炎樹消えてますよ?
炎樹 : え?アレ?!あ、俺の一番の自信作が!!

カズマ: 店長とさん、と俺だな?
 : うん・・・まぁね・・・
水無月: カズマ、負けませんよ?
: あ、落ちちゃった・・・
 : ・・・(小さくため息)

その時、3人の線香花火が息を合わせた様に一斉に落ちた
誰の目から見ても、それは一緒だった

カズマ: 勝者は・・3人になるのか?
水無月: いえいえ、やっぱり最後の一人になるまでやりましょうよ?
 : 私、いいや。二人でやる?
     それとも(ここでからちょっと強めで怒り口調)
     大人らしく、花火を楽しんで次行きますか?水無月さん?
水無月: ・・・まいったな・・少し子供っぽかったですね・・・すみません。
カズマ: ・・・俺も・・今のは無しで、いいですか?店長
水無月: こちらこそ、お願いしたいです・・・
     いやぁ・・・お恥ずかしいですね・・なんだか、年甲斐もなく熱くなって
チヒロ: ・・・勝負は・・勝負だから・・店長悪くないから・・
炎樹 : よしよし、それじゃ、今回は無し!気分取り直して、次、行ってみようぜ!
杉田 : そうですね!じゃ、カズマさんに俺の気合いを・・
カズマ: それはいらない

やっと一同の顔に笑いが戻った
そんな顔をみて、もやっと笑った

次の花火が始まった

水無月: 線香花火には思い出があるんですよ
チヒロ: 思い出?・・・店長の・・・思い出って?
炎樹 : なになに?なんか、コイバナっぽいじゃん!!
 : やっぱり、女性と一緒に、ですか?水無月さん?
: 、直球すぎ・・・
水無月: ははは・・・さん、いいんですよ。そうですね、女性との思い出です
カズマ: 店長がそんな話をするなんて、珍しいですね
杉田 : ここは真面目に・・って落ちました!杉田落ちました!!
 : 智和五月蠅い!!って落ちたじゃん!!
杉田 : やーいやーい、さん落ちた〜♪
炎樹 : や〜いや〜い、がオチた〜♪

※スリッパ登場!スパーーーーン(;^◇^)ノ~☆(ノ ̄皿 ̄)ノ

 : 炎樹に言われると、本当の事なのに、むかつくのは何故・・・
炎樹 : つっこんで一人で決めてんじゃねーよ!!ったくよ・・・
 : あらあら、ごめんなさいマセ☆決まってて嫉妬してるの?炎樹様?
炎樹 : んな訳ねーよ!・・・あのなー、オレ様はこう見えても
 : 有名俳優様でしょ?はいはい、お顔は叩きませんよ(スリッパ装備しながら)
炎樹 : ・・・頼みます・・・ツッコミは顔以外でお願いします
 : 承知!

杉田 : あれ。コントですか?
: ・・・ほっといてあげて・・・の悪い癖みたいなもんだから・・・
杉田 : 俺もコントしてみたいっす!どうですか?カズマさん!
カズマ: 却下だ

 : で?水無月さんのコイバナ、聞かせて貰ってもいいんですか?
水無月: そうですね・・・
     丁度私も落ちましたから・・・向こうで飲み物でも飲みながら、お話ししましょう
チヒロ: (線香花火を離して)・・・俺も行く・・・
水無月: チヒロは一時でもさんと私を二人にさせたくないんですね。
     信用無くなっちゃったなぁ・・・
 : 水無月さんがあんまり私をからかうから、ですよ。ねぇ?チヒロ?

&カズマ&杉田:いや、からかってないし・・・

水無月: じゃ、落ちた人は花火を選びながら話を聞く、って事でどうでしょうか?
炎樹 : さんせー。杉田も賛成だよな?
杉田 : え?ま、まぁ賛成です
チヒロ: ・・・賛成・・・さんと一緒・・・
 : じゃ、いきますか・・・、後で教えてあげるね〜

花火が終わっていないのはとカズマ

カズマ: この勝負はどうでもいいな
: 何で?・・勝ちたくないの?
カズマ: 今、お前と二人っきりでこうやって花火が出来る事が一番嬉しい
: カズマ君・・・あ、落ちた・・・
カズマ: 俺が一番か・・・もう少し、ここで見てないか?
: うん・・・綺麗だね・・・
カズマ: あぁ・・・綺麗だ・・・

水無月: 好きな人と一度だけ、線香花火をしたんですよ
 : 素敵!そういうシュチュエーションって素敵ですよ!!
炎樹 : 一度だけって?
水無月: 片思い、ってやつです
     ・・・ビール飲みながら、ライターで火を付けて・・・クチナシの花が香ってました・・・
杉田 : 店長・・・泣けるッス!!なんか俺、そういうの弱いっすよ!!
水無月: あ、そんな暗い顔しないでくださいよ・・良い思い出なんですよ
 : そんな感じします・・・今の話をしてる水無月さん見てると
チヒロ: ・・・店長・・・辛くない?・・・
水無月: ・・・そうですねぇ・・・
     辛いというより、今はあの時の若さが・・・少し羨ましいですよ

カズマ: おーい、花火選んだか?!
: 、終わったの?

 : まぁね・・・いい話だった・・・後でね
炎樹 : 店長が若くないって話だ

※スリッパ登場!スパーーーーン(;^◇^)ノ~☆(ノ ̄皿 ̄)ノ

水無月: 話をお笑いにしないで下さいね?炎樹?
杉田 : わ、わ!!いいなー俺も何か、こう、言った方が良いんですか?
: いや、杉田君はそのままでいいよ・・・
 : うん。言うな
杉田 : えー・・いいなぁ。俺もあのツッコミ、受けたいんですよ
炎樹 : 頑張れ!杉田!!
杉田 : おす!!

:なに?あの二人・・・いやな関係出来上がってる?

次の線香花火はチヒロが無欲の勝利
カズマ、炎樹、そしてチヒロが一勝づつ

炎樹 : 勝負つかねーな?
水無月: 3本先取ですからね・・・でも、逆転ありですから
カズマ: 俺たちは早めにリーチを取った方が良さそうだ
杉田 : チヒロさん、俺に選んでくださいよ?全然駄目なんですよ
チヒロ: ・・・じゃ、これ・・きっと・・大丈夫
杉田 : よっしゃ!!これで一本!!
チヒロ: で、それより良いのが・・これ・・・

 : 以外と悪だ・・チヒロ
炎樹 : 火、つけるぞ〜いいか〜?!

線香花火の音

 : 水無月さんがコイバナだったら、私もしようかなぁ・・・
炎樹 : のコイバナ?どっちかつったら、のコイバナの方が聞きたくねぇ?
杉田 : エー?さん恋した事あるんですか?
 : 炎樹、智和、後でスリッパ・・・いやハリセンだ。覚えてろ・・
: 以外と、そう言う事話さないモンね?って
 : あらあら、も、でしょ?・・・ま、お互い話したら聞くって感じだしね
: ま、ね。大人になると、ねぇ?
 : ねぇ?いろいろと(苦笑)
杉田 : なんすか?なんすか、この大人の空気!!
カズマ: 女性にはいろんな過去があるってことだ。な?さん
 : さすがカズマ君。

杉田 : でも・・・さんのコイバナ・・・聞きたいかも・・・
カズマ: あぁ。俺も是非、聞きたいな
: なんで私なの?!・・・あ、落ちた
カズマ: あんまり動くから・・あ・・・
杉田 : カズマさん駄目でしたね・・・って俺終わってるじゃん!!
水無月: ははは、話に夢中でしたか?私と同じ位に終わってましたよ。はい、飲み物です
: ありがとうございます〜じゃ、お茶を
カズマ: 俺はビールで、杉田は?
杉田 : ・・・ビール貰います・・・

チヒロ: さん・・・コイバナって・・・昔の話?
 : うん。過去形だから話せる事もあるでしょ?
水無月: そうですね・・・確かに。チヒロ、終わってますよ。お茶ですか?
チヒロ: ・・・あ・・うん・・お茶・・
: アレ?初勝利じゃない?
炎樹 : 俺!!俺がいるって!!
 : これで勝ったら炎樹リーチじゃん?
炎樹 : そうそう。気合いも入るって話よ
杉田 : 気合いぃぃぃぃぃ・・・
炎樹 : おい、ばか!変な気を送るな!!
 : あ、こっちに来たみたいだよ?智和君?
杉田 : あ・・・やっちまいました・・・すみません!!
炎樹 : やったーーーリーーーチィィィ!!
 : というわけで、次の花火選びながらでも話をしましょうかねぇ〜♪
     あ、その次はリクエストの多いね☆
: えーーーー?!
 : だって、場が繋がらないし、
     線香花火と来たら、昔のコイバナ、または告白って決まってるじゃん
: どこで決めたの
 : 某ダイエットゲーム
: ・・・告白はないよ・・・

 : コイバナ〜♪こいばな〜♪

カズマ: ま、いいじゃないか。俺は楽しみだぞ?のコイバナ
杉田 : 俺も・・実は・・楽しみだったりします
: ーー・・・ま、仕方ないか・・・

水無月: で、さんは悲しい話ですか?
 : そうですね・・・悲しいというより・・・あの時は切なかったかなぁ・・・
チヒロ: ・・・さん・・・大丈夫?・・・
 : 大丈夫だよ、今の話じゃないからね。
     ・・・花火を結局出来なかったんだけどね・・・買ったままで。
杉田 : それって、相手がいなくなったとか?
 : ふられたの。花火の前に
炎樹 : うわ、即答!
: 初耳・・・
 : だって初めて話すもん・・・こんな話つまらないしね・・・
カズマ: つまらないかどうかは聞き手しだいですよ
 : ありがとう、カズマ君
水無月: で、結局花火は・・・?
 : 捨てました。
     もともと二人で遊ぶ為に買ったのに、一人じゃ出来ないし、ね。
     今なら一人でも遊ぶと思うけど
: ならやりそう・・・今ならね。本当に一人で、さ
 : でしょ?今なら勿体ないしなぁとか思って一人でやってそうだよね(笑)
チヒロ: ・・・大丈夫・・・俺が・・一緒・・・
水無月: その時は私も、是非。
 : 嬉しいなぁ。ありがとう、チヒロ、水無月さん

炎樹 : というわけで!!次の花火とコイバナに移るか?!


※炎樹がリーチになった所で他、カズマとチヒロが一勝づつです