てきぱきと動き回る永田はの足の手当てもしていた
その背後からお姫様抱っこから解放されたが覗き込む
永田 : 大丈夫ですよ。さんの足は軽い捻挫でしょう。腫れもすぐにひきますよ
: 良かった〜
: 永田さん、ありがとう
永田 : いえ、何か飲み物をお持ちしましょうか?
: それもいいけど・・・それよりも話、訊かせてもらえませんか?
永田さんなら知ってますよね?
翼の秘書である永田は困ったように微笑んだ
それと同時に翼達、B6は視線を合わせると翼が口を開いた
翼 : 、それはオレが話そう・・・
衣笠 : やはり、貴方達・・・B6の悪戯なんですね?
: え?
: やっぱりか・・・
真田 : えーーっ?どーゆーコトだよ!!
二階堂: ふぅ・・・真田くんは気が付いていなかったんですね
真田 : え?二階堂先輩は気が付いてたんですかっ?
二階堂: 当たり前です。あれだけ言動や行動がおかしかったんですよ。
九影 : だな。ワザとらしく水鉄砲持ってきやがったり、猫連れてきたり。なぁ?
一&清春 : ゲッ・・・
鳳 : 幽霊の話も翼くんが何かの本を読んで影響されたんだろう。
翼 : ・・・・・
葛城 : だよな〜。なにより、キヌさんに挨拶もない幽霊なんていねーだろ。フフン〜♪
衣笠 : ・・・葛城くん?
葛城 : あ、いや、その・・・
衣笠 : さっきの震えの演技、上手でしたよ。ふふっ。本当に震えてみます?
葛城 : いえ、いえーっ!スンマセン。ひーっ!冗談ですっ!
真田 : 衣笠先生の後ろにっ!ひっ!
二階堂: 真田!静かに!それ以上言ってはこちらにも被害が及ぶ。
衣笠 : ふふふっ
鳳 : コホン。で、・・・どうしてこんな悪戯をしようと思ったんだい?
悟郎 : ・・・とと・・・もっと仲良くなりたかったの・・・
悟郎が俯きながらぽつりと呟いた
そのそばで他のB6メンバーが都合悪そうに俯く
: 仲良く・・・?
悟郎 : うん・・・あのね、ゴロちゃん、本で見たの。ドキドキすると仲良くなれるって。
真田 : ・・・・ドキドキすると仲良くなれる・・・?
トゲー: クケー
瑞希 : ・・・心理学・・・
葛城 : それってぇ〜、ひょっとしてつり橋の実験のコトじゃない?
揺れる高〜いつり橋を渡ってる最中に声かけるとドキドキして〜ってヤツでぇ〜
興奮してると、恐怖のドキドキも恋愛のドキドキもごっちゃになるって心理学のヤツさ
※ダットンとアロンの「認知説の吊り橋実験」といいます
衣笠 : よく知ってましたね。葛城くん。心理学ですね。
やはり葛城くんくらいの未来ある教育者になると・・・
葛城 : うわ、キヌさんの意地悪っ!たまたまッス!心理学なんて必要じゃないですからぁ〜
衣笠 : そうですか?うふふふっ
鳳 : とにかく解釈が行き過ぎて・・・こうなった・・・というんだね。
九影 : んで、こんな悪戯を仕掛けたってワケか・・・餓鬼がっ!
そういって九影が近くにいた清春と瞬の頭をがしがしと撫でる
瞬 : おい!やめろ!
清春 : 痛てーダロ!死んじまったらどースンダ!!
九影 : 大袈裟なんだよ!の怪我よか痛くねーだろが!ったくよ〜
瞬&清春 : ううっ・・・(;一_一)
一 : 少しだけ驚かすつもりだったんだ・・・
けど・・・こんな事になるなんて・・・悪りぃ
悟郎 : ごめんなさいっ
: 一くん・・・ゴロちゃん・・・
: ・・・(__)・・・
私・・・みんなと仲良くなってると思ったのに・・・
そういってはその場から駆け出した
: !
T6&B6 : !!!!!
翼 : !
永田 : 翼様、ここは私に任せてください。失礼致します。
を追おうとした翼の手を掴みそういって永田はその場を後にした
翼はそれでも追おうとしたが、葛城に掴れていた
翼 : Shit! 離せ。オッサン!
葛城 : ボッチャマ、今は永田さんに任せるんだ
翼 : しかし・・・オレのせいで
衣笠 : 気持ちはわかりますが今、真壁くんが行っても話が拗れるだですよ。
鳳 : 後からでも謝るのは遅くないよ。
ね?それに謝らなければならない人はここにもいるだろう
翼 : ・・・・・
瑞希 : さん・・・本当にごめんなさい・・・さん、あんな風に・・・
トゲー: トゲー・・・
: 瑞希くんもトゲーもいいって。、ちょっと混乱してるだけだから
悟郎 : ホントごめんなさいっ!
一 : ホント、悪りぃ
瞬 : すまなかった・・・
清春 : ・・・・悪かったな・・・
: その姿、に見せたかったわねー( ̄ー ̄)ニヤリ
清春 : ンだとぉー・・・でも、アイツがあンなになるのはナ・・・ちげーンだヨ・・・
九影 : ほぉー、仙道も困る事があったんだな
清春 : ウルセー!
真田 : そーゆートコ、やっぱ子供だよな〜うんうん
: 楽しそうですね。真田先生
真田 : そりゃね。いつも子犬だの子ザルだの好き勝手に言われてるんだからさ
二階堂: これぐらいで浮つく真田先生も十分子供です。
九影 : 違いねーや。
真田 : うわ、ヒドイよーーーL(>0<)」
鳳 : で、ちゃんは許してもいいのかな?
: そうですねぇ・・・みんな謝ってくれたし、
作戦に気が付いてたけど乗っちゃったっていうのもありますしね。
衣笠 : だ、そうですよ。真壁くん。真壁くんもきちんと謝ってはどうですか?
葛城 : そうだぞ。礼儀だけは、守っとけ
翼 : オッサン・・・ああ、そうだな・・・I'm awfully sorry・・・すまなかった
: その気持ち、受け取りました。・・・にも伝わるといいんだけど・・・
そういってはが走り去った方向を見つめた
そんなに心配されているは永田に案内された部屋にいた
永田 : ここは本日お泊り頂くお部屋です。
隣がさんの部屋になりますので後で訪問されてみてはいかがですか?
: ・・・・・
永田 : まだ口を利いていただけないようですね。困りました。これでは翼様の元へ戻れません
: ・・・ごめんなさい・・・
永田 : 、さん?
: いくら怒ってたとはいえ、勝手な行動とっちゃって・・・結果的に迷惑かけちゃってるし
永田 : さん・・・謝るなら私の方です。翼様のアイデアを止めなかったんですから。
: でも、永田さんは翼くんの秘書だし、仕方ないんじゃないですか?
永田 : いいえ、主人が間違った道へ進もうとした時、
気づかれないように道を正すのも秘書の役目です。
: 永田さんは本当に翼くんのコトが大切なんですね。
永田 : はい。翼様は私の大切な坊ちゃんですよ。
永田がにこやかに微笑むとも釣られる様に微笑んだ
永田 : やっと笑ってくださいましたね。
: ・・・あ・・・
永田 : 難しいお願いかも知れませんが、次に翼様に会う時はその笑顔でいらしてください
: ・・・・永田さん・・・
永田 : 驚かせる事をしたのは翼様、いえ、B6の皆様が貴方やさんと
今以上に仲良くなりたかった故の事。と心からの想いだと汲んでいただけませんか?
: ・・・・わかりました・・・・
永田 : ありがとうございます。これで安心して翼様の元へ戻れます
: ・・・あの・・・
永田 : わかっております。さんはこのまま、こちらにいらして結構です。
さんと先生方のみにさんの現状をお伝え致します。
: ありがとうございます。
永田 : では、これにて失礼します。
永田は軽く笑みを浮かべ挨拶をするとのいる部屋の扉を閉めた
翼 : 永田!
永田 : 遅くなりました。申し訳ございません。
: は?
永田 : お部屋から出たくないそうで・・・朝まではこのままかと。
悟郎 : ・・・やっぱ、怒ってるのかなぁ・・・どうしよーー
永田 : 皆様の気持ちは理解していただけたと思いますが、気持ちを整理する時間が必要かと・・・
鳳 : T6の私達が後から様子を見に行っても大丈夫かな?
永田 : 先生方であれば大丈夫かと思います。
一 : やっぱ俺らじゃ・・・ダメか・・・
二階堂: ダメというわけじゃないでしょうが、もう少し時間を置いた方がいいと思いますね。
真田 : 気持ちは許してても態度がそう出来ないかもしれないもんな。
: 、意外と頑固だからね・・・σ(^-^)
ちょっと電話してみようかな・・・あ、もしもし・・・
(は携帯でと何か話していたが、5分も経たないうちに切った)
一 : なんだって?
: やっぱB6にはまだ会いたくないみたいね・・・
悟郎 : ・・・・・ぺにゃーん・・・(>_<)
清春 : ・・・しゃーねーな・・・(ーー;)
瞬 : 俺たちは明日、謝罪するとしよう
瑞希 : (頷く)・・・ね?翼も・・・
翼 : ・・・ああ
葛城 : そんな心配そうな顔すんな。この銀児サンがちゃんとフォロしてくっから
葛城は翼の背中を軽くポンポンと叩いてウインクして見せた
衣笠 : 謝罪が明日ならB6のみなさんは早めに就寝してはいかがですか?
一 : 先生達はどうする気だ?
衣笠 : そうですねぇ・・・ここに宿泊したいところですが、
私の別荘も宿泊の準備お願いしてありますし・・・さんの様子を見てから戻りますよ
悟郎 : そっか・・・は?
: 私も早めに寝ようかな?の様子も気になるしね。
九影 : んじゃ、一緒にのトコ行くか?
二階堂: しかしこの人数で行ったのでは本音を出しづらいのではないでしょうか?
葛城 : はーいはーい!っじゃ、オレが行く!!
鳳 : それは困ったね。人数を絞った方がいいね。
真田 : 多くてもふたりくらいがいいんじゃないですかね?
九影 : そうだな。ひとりはだろ?
葛城 : だったら、チャンとーオレがー・・・
: 今電話したし、私は後でも行けるから先生方の中からでいいんじゃないですか?
衣笠 : そうですか・・・ではお言葉に甘えて、ここは僕と鳳くんで。ふふっ
葛城 : 俺はぁーーー??(>0<)
清春 : 完全にムシ・・・スゲー(;一_一)
瞬 : ああ、ここまでシカトされてるのを見ていると逆に気分がいいくらいだ(ーー;)
: じゃ、私は後で行きますからお願いしますね。
鳳 : わかった。では、行きましょうか?衣笠先生
衣笠 : はい。あ、皆さんは先に戻られても構いませんので。
永田 : では、お部屋を案内いたしましょう
衣笠と鳳は永田に案内されの部屋に向った
真田 : へへ〜葛城さん、置いてかれちゃったね
葛城 : うっせー子ザル!!
二階堂: お前が行くより、衣笠先生と鳳先生のふたりなら安心だ。
瑞希 : オッサン・・・立場ナシ・・・
: 瑞希くんσ(^-^;)
葛城 : あ、チャンまで・・・しくしく。いいんだもん。こうなりゃ強行突破だーー!!
悟郎 : あ、銀チャン!
トゲー: トゲー!
一 : 葛城先生・・・行っちまったぜ
翼 : オッサン・・・本当に大丈夫なのか?
九影 : 大丈夫だ。ああ見えても根はいいヤツだからな。
: 九影先生・・・優しいんですね。
九影 : ん・・・いや、そうじゃねーぞ。(照)それより、足!足は大丈夫か?
: さっき手当てもしてもらいましたし、大丈夫ですよ
九影 : その・・・守ってやれなくってすまなかったな・・・
: 九影先生・・・やっぱり優しい
九影 : あ、阿呆ぅ!
瞬 : おおっ!このっパゲがゆでだこになってるぞ。クックック
清春 : スゲーな!捕獲できるンじゃねーの。キシシッ
九影 : コラ!オレはハゲじゃねーし、タコでもねぇ!
二階堂: 九影先生、落ち着いてください。生徒に乗せられてどうするんですか
九影 : お・・・わりぃ・・・σ(^-^;)
真田 : B6、本当に反省してんのか?そんな態度じゃちゃん、どうなるかわかんないぞ。
ちゃんにも迷惑かけてんだし、ちゃんもまた怒るかも知んないぞ!
悟郎 : それはポペラ困るよぅ〜〜えーーん(>_<)
二階堂: では、きちんと反省すべきです。
: (なんか真田先生がいつもより大人に見える・・・かっこいいかも・・・)
真田 : ちゃんだってそう思うだろ?
: え?あ・・・
真田 : おいおい・・・ここはビシッと怒ってもらわないと!
: あ、うん・・・
二階堂: お疲れなのではないですか?もう休んだ方がいい。
九影 : だな、永田も戻って来たしな。
翼 : 永田!を部屋に案内してやれ。その後、一たちも頼む
永田 : かしこまりました。では、さん・・・こちらの車椅子で参りましょう
: あ、はい・・・
真田 : じゃ、また明日ね
二階堂: 今日はゆっくりお休みなさい
九影 : じゃ、明日な。
B6とT3(二階堂、真田、九影)に見送られ、は今日泊まる部屋に向った
その隣の部屋に衣笠と鳳が訪れていた
いろいろ気持ちを話したは気分が軽くなっていた
衣笠 : では、もう大丈夫なんですね。
: はい。御心配をおかけしました。
鳳 : B6のみんな反省していたよ。ちゃんにも謝ったしね。今度はちゃんの番だよ
: 鳳先生・・・
鳳 : 明日は笑顔で会えるね?
: ・・・はい
衣笠 : ふふっ。よかった。
では、長居をしてもさんが疲れてしまいますし失礼しましょうか。
鳳 : そうですね。
衣笠 : 今日は清春くんも大人しいでしょうから、ゆっくり休んでくださいね。
鳳 : また明日ね。
そういって鳳がウインクして先に扉に向う
部屋から出ようとしていた衣笠がふと立ち止まる
衣笠 : そうそう。あとひとり、
訪問者があると思いますが気に入らなかったら追い出してくださいね。
: へ?
鳳 : ・・・そうか・・・長居はしないようにね!
衣笠 : ・・・うふふっ。では、また明日・・・
そう言い残して出て行ったふたりのすぐ後に葛城が現れた
葛城 : ちえっ!バレてんのぉ〜
: か、葛城先生??
葛城 : 子猫チャンが心配で銀チャン、来ちゃいましたっ!
: ふふっ・・・ありがとうございます
葛城 : 笑顔が見れたってコトはぁ〜明日は大丈夫かな?
: はい。きっと大丈夫です。
葛城 : そっか。その笑顔、B6のみんなに見せてやれよ。特にボッチャマ、凹んでるからな。
: 翼くんが?
葛城 : ああ、アイツ、こーゆー騒ぎには慣れてねーんだよ・・・何せボッチャマだからな。
: あ・・・・・
葛城 : でも、そんなボッチャマも、ちゃーんとチャンにごめんなさいしたんだぜ。
メッタにみれるもんじゃないぞ。
翼のごめんなちゃい姿!見れなくてちょっと損したかもな。(≧∇≦)
: 葛城先生ったら。
葛城 : そんだけ奴らも本気で仲良くなりたかったってコトだけは忘れないでやってくれな。
: はい。
葛城 : んじゃ、銀チャン、本当はお泊りしたいけどぉ〜、
怒られないうちに帰ります。んじゃ、明日な!
そういうと怪盗?のように素早くがいた部屋を去った
はひとりになるとベットに腰掛、考え事をしていた
それは隣の部屋のも同じで、今日あった出来事をいろいろと辿っていた
『 12 Vitamin 舞踏会スクランブル chapter 6 』 ★ Write:のんた ★