『 12 Vitamin 舞踏会スクランブル chapter 4 』 ★ Write:のんた ★
砂浜から移動した先は真壁の別荘
ここで落ち着いたか・・・といえば、そんなコトは全くない

総勢15人と1匹・・・ちょっとしたパーティのような騒ぎだ


翼  : 永田、新しいDrinkだ
永田 : かしこまりました
翼  : も飲むか?
  : え?ええと・・・
葛城 : あ、ボッチャマ。オレもねー!でねぇ、子猫チャン〜〜
翼  : オッサンには聞いてない!
悟郎 : あ、飲みのも!!ゴロちゃんも!!はぁ〜?
 : え?あ、そうね。貰おうかな?永田さん、いい?
永田 : はい。もちろんでございます
真田 : あ、おれも欲しいなー
永田 : 他の皆様はよろしいですか?
トゲー: クケ・・・
瑞希 : ・・・トゲー、お腹・・・減ったって・・・
九影 : そういやぁ、俺も少し腹が減ったな
瞬  : 俺もだ
永田 : ん・・・これではらちが明きませんね
     簡単なビュッフェを用意いたしましょう
衣笠 : それは助かります
翼  : ・・・永田、頼んだぞ
永田 : かしこまりました。それでは皆様、少々お待ちくださいませ

永田はそういい残すと大広間の扉の奥へ消えた

二階堂: しかし広い別荘ですね
翼  : 当たり前だ。この俺の別荘だからな
鳳  : 贅沢な作りだ。さすがは真壁財閥といったところだね
翼  : ハーッハッハ!!そうだろう、そうだろう!
葛城 : ホント、この財力を俺にも分けて欲しいもんだぜ
九影 : また楽しよーってか?
葛城 : ヤーダーなーーーっ。そういうわけじゃないっすよぉ〜
鳳  : 葛城先生がいうとそう聞えるんだよ
葛城 : トリさんもキツイっ!
二階堂: 普段の行いがモノをいうんです
葛城 : キーッ。うるさい。この陰険メガネっ!
真田 : あ、酷い!葛城先生!!
衣笠 : まあ、まあ・・・ところで、見当たらない生徒がいるのですが・・・
B6  : ぎくっ (・.・;)
 : 本当だ。一くんと清春くんがいない
  : あれ?さっきまでいたのにな??
悟郎 : 一なら、さっき猫がいたvvとかいってポペラ〜〜☆っと追っかけていったよん☆
鳳  : ・・・猫、ね・・・(一_一)
二階堂: いつものコトですが、こんな場所に来てまで追いかけなくても良いと思いますがね
  : それだけ猫が好きなんですよ。きっと
葛城 : 子猫チャンはいい子だねぇ〜〜C= C= C= (((((( *≧∇)ノノノ
     ・・・グフっ・・・ヘ(..、ヘ)
衣笠 : どさくさに紛れて抱きつかないように
葛城 : ふあーーーい・・・で・・・イタズラ小僧は?
翼  : 清春なら、持参したイタズラ道具が壊れたとかで真壁の研究所にいっているぞ
 : 研究所?
翼  : ああ、この別荘の近くには真壁財閥の研究所があるからな
 : そう・・・随分と熱心なのね、清春くん
瞬  : そりゃ、そうだろう。清春から悪戯を取ったら何も残らないからな・・・フン( ̄ー ̄)
 : あはは(≧∇≦)そりゃいいすぎだよ
悟郎 : 瞬ももひどーい☆でも、確かにキヨのいたずらは凄いもんね
九影 : そうだな。ありゃ、ある意味才能だぜ
衣笠 : あれを役に立てられればいいんですけどね・・・

そういって衣笠はやわらかなため息をついた
しかし・・・
衣笠を始めとしたT6との知らないところで清春の才能が生かされているのであった



永田 : 草薙さん、仙道さん、お飲み物をお持ちしました
一  : サンキュ。永田さん。ウマ〜

ここは別荘敷地内
この別荘でを驚かせてやろうとB6は計画していたのだ
その為に悪戯のエキスパート?である清春が中心となり動いていた

永田 : そろそろお時間ですが、作業の進み具合はいかがですか?
清春 : バッチリだゼーー!カベのおかげで、道具、使い放題だしな
一  : これであのふたりもスゲーびっくりすんじゃねぇか
清春 : 特にィ〜あの、のヤロー。キャーキャー言わせてやるゼ
永田 : さん・・・ですか?

清春のターゲットがだと聞いて、に気があると思っていた永田は不可思議な顔をした

一  : なんかさー、清春が連れて来る時、余裕かましてたのが気に入らなかったみたいだぜ
永田 : なるほど。そうでしたか。
清春 : んで、あのブチャが更にキャーキャーいうンだよ。
     ブチャ、面白いからなァ〜〜あー楽しみだゼ
永田 : やはり清春さんの狙いはあくまでもさんなんですね
清春 : ったりめーダロ。ブチャはオレ様のオモチャだからなぁー。キシシッ

そういう清春が思い出したのは、に何十回目かの悪戯を仕掛けた時のコト



清春 : みーつけた!オレ様特製ヌレヌレ冷え冷え爆弾。それーっ♪( ゚∀゚)o──┫))
  : きゃーっ\(◎o◎)/!
清春 : ヒャーーッハッハ!命中!
  : 清春くん!!いきなり何すんのよ!
清春 : 相変わらず、いい反応だなァ。
     オレ様の悪戯に面白い反応すんのは女教師ちゃんとお前だけだからナッ
  : 何が面白い反応よっ!もう。こんなヒドイコトばっかりしてっ!
清春 : んなコトいったってェ〜、おもしれーんだもん。ケケッ
  : だいたい清春くんは・・・あ・・・

ずぶ濡れのが頭を抱えてしゃがみ込んだ

清春 : ンダー?ブチャ、どーした?
  : どうもしないわよ・・・ただ、ちょっと眩暈がしたの
清春 : 眩暈ィ〜?
  : ちょっと前から風邪ひいてたの!・・・たぶんそのせい
清春 : は?まさか、お前、風邪ひいてて熱ある〜とか、んなベタなコトいわねーよな?

清春の嫌な予感は当たった

  : ・・・いうわよ(;一_一)
清春 : ソレを早くいえってーの!

清春が床に座り込んだままのに近づき手をやると熱が上がってるのがわかった

  : そんなに近づいたら風邪うつる。どけて
清春 : どこ行くンだよ
  : 保健室・・・その前にシャワー浴びな・・・
清春 : おい。ブチャ!

立ち上がろうとしただったがその場に倒れこんだ

清春はずぶ濡れのを保健室に運んだ
あいにく保健医であるは職員会議の為、不在だった
とりあえず、ベットに寝かせ冷えた身体を温める為、毛布を山のようにかけた

清春 : チッ!なんでいねーんだよ!
  : ・・・ん・・・清春くん・・・
清春 : 
  : 清春くんが運んでくれたの?
清春 : 仕方ねーダロ。あんなトコで倒れてたら邪魔でしょーがねーダロ

そういって都合悪そうにそっぽを向いた

  : ・・・清春くん・・・
清春 : ・・・・悪かったな・・・
  : ・・・・・
清春 : 具合が悪いって知らなかったからヨ
  : ううん。もういいよ。清春くんがそんなに悪い子じゃないって思ってるし
清春 : ・・・・・
  : そうでしょ?ここに運んで来てくれたんだもん。ありがと
清春 : ・・・お前、バカじゃねーの?
  : うん。でも・・・やっぱ、ありがとう
清春 : 今までだけじゃねーんダゼ?こんなイタズラ
  : そうね・・・その度に嫌な思いはしてきたけど
清春 : ダロォ?
  : でも、悪い子だとは思えない
清春 : ・・・・熱でもあンじゃねー?
  : ・・・あるわよ・・・寒いもん

清春はの額に手を乗せた

清春 : うわ。やべーな・・・のヤツ何してんだよ!
  : 会議だもん。仕方ないでしょ・・・はぁはぁ

保健室のドアが開く音がした
つかつかと足音が清春とに迫ってくる

 : ちょっと何してんの?って、真っ赤な顔して・・・熱ぅ??
  : ちょっとね・・・
 : 清春くんね!をこんなにしちゃって・・・鷹士さんになんていうのよ(ーー;)
清春 : んなコト、知るか!ンじゃ、オレ行くわ
 : ちょっと清春くん!!

捕まえようとしたの手をするりと抜けて窓際に立つ

清春 : コイツのコト、ヨロシクな。あと、。・・・気に入ったゼ!
     オマエはオレ様のオモチャ、決定なっ。アバヨ!
 : ちょっと、清春〜〜!!

清春はニヤリと笑うと窓から外へと逃亡した


一  : オモチャ・・・ねぇ・・・

一のひと言で清春は現実へと引き戻された

清春 : んだぁー?ナギ?
一  : さん、なんでお前のオモチャ指定なんだ?
清春 : ハア?そりゃアイツが面白いからに決まってんダロッ!
一  : ・・・面白いねぇ・・・俺はいい人だと思ってんだけどな
清春 : ハァ?あれはオレさまのオモチャだぜ?
一  : 別にさんが認めたわけじゃねーだろ?
清春 : ・・・・・ハァ?

永田 : 仙道さん、そろそろ時間です

微妙な空気を感じたエリート秘書永田がいち早く行動に出た
永田の言葉に今していた作業を思い出す

一  : だな。そろそろ戻らねーと怪しまれるな
清春 : ったくよー。まだ仕掛け足りねーけど仕方ねーか。
永田 : それでは、これをお持ちください。
     仙道さんには改良した水鉄砲を草薙さんにはこの猫を・・・
猫  : にゃー
一  : おー、ヨロシクなー(〃∇〃)
永田 : では、参りましょう

永田に案内され、一と清春は別荘へ戻った


別荘に戻ると初めに出迎えたのは衣笠だった

衣笠 : おや、永田さん。随分とお帰りが遅かったんですね。
永田 : ええ、途中で草薙さんと仙道さんを見つけまして、
     迷子になっているようでしたのでお連れいたしました。
     食事の方は別室に用意させていただきました。
一  : ほら、猫にゃん〜☆可愛いだろ??へへ〜っ
清春 : オバケ、まだいたのかーッ!さっさと帰りやがれ〜ッてンだ!
葛城 : あ、お前、衣笠さんに何てこというんだYo!
清春 : うっせーナァ・・・だって、よ・・・あ・・・ウッ・・・(・.・;)
衣笠 : 気にしてませんよ。ふふふ。
真田 : ・・・先輩〜、衣笠先生の背後に何か見えた気が・・・
二階堂: 気のせいです。きっと・・・
瞬  : いや、俺にも見えたぞ・・・間違いなくあれは・・・
九影 : ・・・黙っとけ・・・死にたくなきゃ、な・・・

鳳  : コホン。さて、これでT6もB6も勢ぞろいしたんだね。
 : あ、そっか・・・
  : な、なんか・・・眩しくない?イケメンビームとか感じるんですけど
 : ・・・あ〜〜〜、確かに・・・なくもないか・・・ははっσ(^-^;)

悟郎 : ゴロちゃん、ビームなんて出してないよ〜(。・・。)
  : あら、聞いてたの?
悟郎 : ゴロちゃんの耳はロバの耳〜だからね☆
 : ロバの耳じゃないでしょ・・・地獄耳でしょ。
悟郎 : え〜なんか可愛くないっ!ぷう!
  : 可愛いかぁ・・・うさぎとかは?
悟郎 : うさぎさんかぁ〜。ぴょんぴょん!ゴロちゃん可愛い?ね?、ゴロちゃん可愛い?
 : あはは〜っ(^-^;)可愛い可愛い
トゲー: トゲートゲー!
瑞希 : ・・・・トゲーも、可愛いかって・・・
  : うん。可愛いわよ。トゲー
トゲー: クケー(〃∇〃)
一  : よかったな。トゲー
トゲー: クケ!

和んだ会話が一瞬切れた時、窓に大きな影が映った
それを見つけた悟郎とが叫ぶ

悟郎・: きゃーーーL(>0<)」
葛城 : Doーした?子猫チャン?
  : 今、影があそこに・・・
悟郎 : すっごくポペラ大きな影だったよ〜〜(>_<) 怖い〜〜っ!
 : わかったから抱きつかないで・・・
翼  : そうか・・・
衣笠 : 翼くん?何か知っているのですか?

翼  : 実はこの別荘にGhostが出ると・・・噂があってな・・・
全員 : Ghost??(;^∇^)


いきなり明かされたこの別荘の謎
そして、B6が清春主導で仕掛けたイタズラと関係があるのか?
って、歓迎会なのにを驚かせようって・・・どんなやねん!

とにもかくにも
『 This mission is a go! 』 翼は心の中で呟いた