『 12 Vitamin 舞踏会スクランブル chapter 2 』 ★ Write:のんた ★
バカサイユへ報告に戻った一と悟郎はさっそくB6に報告を始める

悟郎 : 聞いて聞いてーっ! \(*≧◇≦)/
翼  : What?なんだ?騒々しい
悟郎 : 新しい保健の先生、わかったぴょ〜〜ん。ね?ね、誰だと思うっ??

悟郎がぴよんぴよんと飛び跳ねながら翼の元に向うとすぐそばで寝ていた瞬が目を覚ます

瞬  : ったく、うるさい。おちおち寝てもいられない。バイトで忙しかったんだ!眠らせてくれ!
悟郎 : あ〜ん。瞬の意地悪っ。ホントに眠かったら寝てられるもん。ミズキみたいに
瑞希 : ・・・・(__)。。ooOZZZZ
瞬  : ・・・(¬_¬) はぁ・・・
清春 : で、何の話だヨ。オレ様、そんなに暇じゃねーンだぜ
悟郎 : 別にキヨに聞いてもらわなくってもいいんだもん。(ノ≧ロ)ノ ベーだ
一  : まあまあ、そういうなって。悟郎
翼  : さっさと話せ
悟郎 : あのね、あのね、新しい保健の先生はぁ〜、なんと!!なんだよぅ!
瞬  : ?・・・それはひょっとして、翼のアトリエマンションの住人のか?
悟郎 : ピンポンピンポンピンポーン!大〜正解!!でもぉ〜、シュンよく覚えてたねぇー
瞬  : ああ、腹が減ってる時、辛子明太子のおにぎりを分けてくれたからな
悟郎 : (⌒-⌒;) ・・・そう・・・それは、よかったねぇ・・・(⌒◇⌒;)
一  : で、さんのほかにも職員のバイトでそのアトリエの管理人のちゃんもいた
翼  : ・・・Oh Really?

清春 : ソイツってー、なんかァー、シワスコンの兄ちゃんがいるーってヤツのォー?
瑞希 : ・・・シスコン・・・シワスコンじゃ、意味・・・わから、ない
瞬  : フフン、バカじゃないのか?仙道
清春 : うっせー、ナナ!
     オレ様はオマエみてーに、モノ貰って名前を覚えるタイプじゃねーんだヨ
瞬  : なに?喰いモンは大事だろう?まして、明太子だぞ?
悟郎 : 明太子ぉ?
     んーー、ゴロちゃんはぁ〜、たらこの方がいいなぁ〜辛くないしっ♪瑞希は?
瑞希 : ・・・ワカメ・・・
瞬  : 確かにワカメも美味いな
悟郎 : でも、ちょっと生臭いっーー(>_<) 
瑞希 : ・・・ゴマ・・・
悟郎 : 渋いなぁー、ミズキ。あ、じゃあ、焼きおにぎりは?
瞬  : 味噌は勘弁だ
清春 : んじャあ、今度、オレ様がココロなンかを込めて、ナナに届けてやるぜ。キーシシシッ。
瞬  : ・・・オレが嫌いなモノを!!仙道!!
清春 : すぐマジになんなよなぁ〜。バカナナっ!キシシッ
瞬  : 殺す!殺すぞ!仙道!!
一  : おいおい・・・話変わってるゼ・・・な?翼・・・ん・・・翼?

翼は一の話しかけに応じず、遠くを見ていた
B6話し声が飛び交う中、翼は数日前に起こった出来事を思い出していた


それは一と翼でアトリエであるマンションに向っていた時のコト
その日、
永田が翼の父である吉仲に仕えていた為、翼と一はほぼ丸一日一緒に行動していた

一  : でよー、そのねこにゃんが・・・
翼  : It is already good・・・その話はさっきも聞いた
一  : ん?そうだったか?

あれ?と頭を掻く一に、翼は「また得意のど忘れか」と軽くため息をつく
その時、揉め合う声が聞えてきた
聞き覚えのある声にふたりは急いで向うと知ってる人物が険悪な雰囲気を醸し出していた

  : お引取りください
翼  : ・・・管理人・・・?

このマンションの管理人である
その向かいには翼の父である吉仲といつもは翼の執事である永田がいた

永田 : 翼様
翼  : 永田、どういうことだ?
永田 : ・・・・・
翼  : 永田!
一  : おい!翼!

今にも掴みかかろうとする翼を一が止める
にもこの状況を治めなければいけないと察しがついた

  : とにかく、ここは翼さんが借主です。
     いくらお父様とはいえ、勝手な事は管理人として認められません。
     他の住人にも迷惑がかかります。これ以上、騒ぐなら警察を呼びます。

毅然と話すに吉仲は眼光を鋭く光らせる
その様子を翼と一は黙ってみていた

吉仲 : ・・・・・
永田 : 吉仲様、ここは・・・
吉仲 : ・・・帰るぞ。永田
永田 : かしこまりました。・・・皆様、失礼いたします。

永田は一礼すると、さっさと先を行く吉仲の後を追い、その場を後にした

残されたがペタリと地べたへ座り込む

  : ふぅ・・・
翼  : おい、管理人。何かされたのか?
一  : 大丈夫か?
  : 大丈夫・・・ちょっと迫力というか分厚いオーラにびっくりしただけだから(⌒-⌒;)
一  : 根性座ってんな・・・アンタ
  : へへへ・・・σ(^-^;)
翼  : ・・・何故、お前が向っていった?いう通りにしていれば・・・
  : だってここは翼くんやみんなの大事なモノがあるんでしょ?
翼  : ・・・Why?
  : ゴロちゃんがそういってた。って・・・から聞いてたから

そういって笑うの笑顔から翼は目が離せなかった



一  : おい、翼?
悟郎 : よーしっ。ゴロちゃんが、スペシャルハートアタックポペラハグぅ〜しちゃう!
清春 : いっけー悟郎!
悟郎 : ツ〜バ〜サ〜(≧∇≦)

悟郎が抱きつこうとした瞬間、翼がスクっと立ち上がる

翼  : Welcome Partyをするぞ

肩透かしを喰らった悟郎とB4一同はポカンと翼を見上げる

一同 : はぁ〜〜〜〜???
翼  : Welcome Party、歓迎会だ!
一  : 言い直さなくてもわかるけどよ。ドコでするつもりだ?バカサイユか?
翼  : 違う。真壁財閥の別荘だ。
清春 : カベの別荘ネェー
悟郎 : わ〜〜い。わ〜〜い。それいいかもっ♪
瞬  : タダメシ・・・光熱費も浮く。悪くない
トゲー: トゲー!!
瑞希 : トゲー・・・喜んでる・・・
一  : んで、いつにすんだ?
翼  : すぐにでも手配する。永田、頼んだぞ。
永田 : かしこまりました、翼様
翼  : それからあのふたりだが・・・
清春 : それなら、このオレ様にお任せだゼッ!
     モノ凄ーいエスコートして来てやるゼ。キシシッ

清春の何やら楽しそうな声がバカサイユにこだました

その清春の高笑いを聞いていたのはB6のだけではなかった

たまたま、
鳳先生から逃げていた葛城がバカサイユのすぐ裏出入り口に隠れていたのだ

葛城 : ったく・・・壁に耳あり障子にメアリーだぜ。
     オレの子猫チャンを連れ出そうなんて1億年と2000年早いんだよ。真壁ボン

そう呟きながらそっと裏口から出ると衣笠先生が穏やかな笑顔で立っていた

葛城 : うわっヽ(゚Д゚;)ノ!! 衣笠さんっ
衣笠 : やはりここでしたか。うふ
葛城 : やっぱりオートリサマの・・・σ(^-^;)
衣笠 : ええ。それより、真壁くんのコト、呟いてましたけど、どうかしたんですか?
     清春くんの楽しそうな笑い声も高らかに響いてますし。
葛城 : さーすがオレの惚れたキヌさん!話が早い b(≧∇≦)
衣笠 : お話、伺いましょう

葛城はB6がを別荘へ連れ出そうとしている話を衣笠に伝えた

衣笠 : そうですか・・・これは他の先生方にも相談した方がよさそうですね
葛城 : そーなんすけど・・・でも、ほら ((((;´・ω・`)))ガクガクブルブル
衣笠 : 鳳先生ですね。わかりました。今回は条件付きで味方になってあげましょう
葛城 : わーーーい嬉しいっ!キヌさん大好きっ!らびゅっ!・・・って、条件ってなんすか?
衣笠 : 簡単な事ですよ。葛城クンなら出来るコトです。ふふふ ( ̄ー ̄)

そう意味深に微笑むと葛城の耳をひっぱり、唇を寄せた



裏で何かが起こっている事を全く知らずに過ごしていた
そんなふたりにとうとう運命(?)の日が訪れる

  : えっと、これは届けたし、あ、そっか、これかぁ・・・

書類やそこそこの荷物を抱え廊下を歩いていると、
そのすぐ目の前に人が入れる程の小さな檻があった
檻の中には猫が閉じ込められていた

  : 猫・・・?こんなイタズラするのは清春くんね。
     ハジメくんに見つかったら大変だよ

そう呟きながら書類を置き、檻の中へ入っていく
身体が全部入った瞬間、耳を疑いたくなる音がした

  : な、何?なんでしまっちゃうの???
清春 : ケーッケッケ!一匹捕獲完了 Ψ(`∀´)Ψ

満面の笑顔を共に清春参上

  : 捕獲ってどーゆーコト?? …(〃゚Д゚〃)!?
清春 : あーんま、気にすんなって!
  : 気になります!
清春 : 説明は後でェー、ゆーっくりたーっぷりしてやッからァ〜。
     当面はオレのオモチャになりな!

そういって笑うとが入った檻をガラガラと押して次なるターゲットの元へ向う


 : ふぅ・・・寒い寒い・・・早く帰ろーっと

が校舎から出てすぐ、木下に何かを見つけた
檻の中で猫を抱き抱えただった

 : ・・・??
  : 助けて〜っ!
 : って、何?どーしたの?
  : 清春くんがぁ・・・Y(>_<、)Y
 : あのいたずっらこかぁ・・・全くもう。鍵はかかってないみたいね
  : 助かったぁ・・・
清春 : 甘いゼッ!キシシッ!

清春の声と共に足元から小さな振動が置き、何かがせり上がってきた
なに?なに?と驚いている間には新たな檻に入れられていた

 : ちょっと、どーゆーこと??(゜_゜;)
  : もーうっ!!
清春 : これからァー、オレ様がお前たちを連行する。
 : はぁ(@_@)???
清春 : お前らはB6の指名手配になってンだよッ!
     だからぁー、わざわざオレ様がB6を代表して捕まえにきたンだぜ!
 : 全然説明になってないんですけど??
清春 : いいから、くりゃわかるんだよ。
  : それにこの檻なんなの??
清春 : カベに作ってもらったんだぜ。気に入ったかァ?ケケケ Ψ(`∀´)Ψ
 : それで、檻、地下から出てきたわけ、ね・・・σ(−`ー;)

清春 : そろそろお迎えの時間だぜぇ
 : は?
清春 : 移動開始ッ! ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌( ̄∇ ̄)┘

そういうと清春はの入った檻を校庭に運んだ
物凄い風と共に空に現れたのは大きな旅客機だった