『 VALENTINE2007 選択後 チヒロ 』

選択後 ◇ チヒロ& ◇ Write:のんた


終業のチャイムが鳴り、教室内がざわめいた
その中の男子生徒が振り返り声を掛ける

和希 : 雅也、一緒に帰ろうぜ〜
チヒロ: ...うん。でも・・・今日、掃除当番...
和希 : あ、そっか。んじゃ、待ってるな。

そういって和希は立ち上がり窓の外を眺めた


バレンタイン当日、チヒロはいつものように登校し、
放課後、割り当てられた当番制の掃除をしていた
掃除も終わり、一緒に下校中の親友である和希が声を掛ける

和希 : チョコ、いくつ貰った?
チヒロ: ...そんなに貰ってない...
和希 : そんなに...か...。
     いいよなぁ〜、これから夜ももらえるんだろ?俺なんて義理ばっかだせ?
チヒロ: ...義理...
和希 : 雅也?
チヒロ: ...なんでもない...
和希 : 義理でも欲しい人、いるんだ?
チヒロ: ......
和希 : なんだ。当たりか。それってバイト先のお客さん?
チヒロ: うん...
和希 : そっか。指名してくれてるんだろ?
チヒロ: うん...
和希 : なら大丈夫じゃねーの?雅也にくれるって!!
チヒロ: ...だと、いいんだけど...
和希 : 随分弱気だな〜。な?そのお客さんって...

そういいかけた時、ふたりは声をかけられた

 : ...あの...
和希 : はい?
チヒロ: ...、さん?!

チヒロがものすごい驚きの表情を見せた

和希 : え?雅也、知り合い?
チヒロ: うん...その...
和希 : まさか、バイト先の...とか?

チヒロが静かに頷くと和希はチヒロの腕を掴み走り出そうとする
チヒロがそれを制して和希に小さな声でいう

チヒロ: この人は、大丈夫...だから...
和希 : ...雅也...もしかして...

チヒロがこくりと頷くと和希はやったな。と意味を込めて親指を小さく立てた

 : ごめんね。いきなりこんなトコ来ちゃって...
チヒロ: ううん...大丈夫...
 : お友達さんもごめんなさいね。
和希 : いえいえ、気にせずに。じゃ、雅也。俺、先帰るわ。
チヒロ: ごめん...
和希 : 気にすんなって。ごゆっくり〜。んじゃな。雅也!

そういうと和希は手を振り走り去った

 : なんか悪いコトしちゃったなー
チヒロ: 後で俺がフォロ、する...から...それよりどうして...
 : さて、何ででしょう?

にっこり微笑んでそういうにチヒロは困ったような顔をする

チヒロ: 、さん...
 : 教えてあげたいけど、ココじゃ、ね?
チヒロ: ...わかった...行こう...

そういうとチヒロはの手を握って歩き始めた

チヒロが連れてきたのは、チヒロがひとり暮らしをしている部屋だった
あまりモノのない部屋のソファーに座る

チヒロ: はい...コーヒーしかない、けど... 
 : ありがとう
チヒロ: ...さん...約束...教えて
 : もう。せっかちだなぁー。コーヒーくらい飲ませて。
チヒロ: だって...

子犬が怒られたような目でを見つめる
制服姿でそんな表情を見せるチヒロがの母性をくすぐる

 : そんなに気になる?
チヒロ: うん...
 : しょうがないなぁ...でも、まずこれを...
チヒロ: ...チョコ...

銀色のラッピングをされたチョコを片手にチヒロが固まる
いろいろ考えた上で、
チヒロひとりにチョコを持ってきたは予想外のチヒロの姿に動揺した

 : あれ?苦手じゃないよね??
チヒロ: ...うん
 : え...じゃあ...嬉しくない。とか?
チヒロ: そうじゃなくって...嬉しくって...
 : チヒロ...
チヒロ: 今年は...ひとりだけ、って...聞いてたから...
 : そう。だから本当はゴージャスで渡してもよかったんだけど、
     が邪魔が入ったら困るでしょ?って...
チヒロ: それで...学校、まで...?
 : ...そう...
チヒロ: ...さん
 : ん?
チヒロ: ありがとう...
 : う、うん...

優しい笑みを浮かべて嬉しそうにありがとうというチヒロに
はなんだか照れくさくなってしまった
そんなチヒロがチョコのラッピングを開け、チョコを取り出しテーブルに置いた

チヒロ: ね...食べさせて...
 : うん

がチョコを取ろうとすると、
チヒロはその手を掴みの胸の谷間にチョコを一粒落とした

 : チヒロ...
チヒロ: こうやって...食べたい...

そういってチヒロはをソファーに押し倒し、
新たにチョコを咥えるとの唇に舌でチョコをねじ入れた



Happy Happy Valentine!!