『 VALENTINE2007 選択後 カズマ 』

選択後 ◇ カズマ& ◇ Write:のんた


バレンタイン数日前、カズマからメールが届いていた

カズマ: 『 バレンタインはボトルが半額になるぞ。そろそろ無くなる頃だろ? 』

確かにカズマのいう通り、のボトルはそろそろ無くなりかけていた
しかし、今までバレンタインデーに
ボトルが半額になるなんて聞いたコトはなく疑問に思ったが、
バレンタインにチョコを渡すと決めていたグッとタイミングとはカズマに返信した

  : 『 ボトル半額なんだ〜。その日、同伴お願いできるかな? 』

カズマの返事はもちろんOKだった


当日、はひと足先にいつも待ち合わせに使うコーヒーショップに来ていた

が入ってすぐ携帯が鳴った
相手はカズマ、遅れるという連絡だった
いつもよりも恋人同士が多い店内でひとりで待っているのは気恥ずかしかった

コーヒーを追加しようか迷ってる時、の目の前にカズマが現れた

カズマ: ごめん。待たせたな
  : ううん。全然。

カズマは座りながらテーブルをさり気なく見る
使い終わったコーヒーミルクが3つ、キレイに積んであった

カズマ: コーヒー3杯分だな...
  : え?
カズマ: 待たせた時間。
  : ヤダなぁ。気にしてないのに...
カズマ: お前が気にしなくっても俺が気になるんだ
  : それは...さっきまで他のお客さんのアフターだったから?
カズマ: ...ああ。ホストという仕事上、仕方ないコトなんだが...
     お前に対してはそういえないからな。
  : なにいってんだか。今日はバレンタインなんだもん。カズマくん、大忙しでしょ?
カズマ: ...さぁな。お前よりは忙しくないかもしれない。
  : なんか含みあるいい方だなぁ〜〜
カズマ: お前だって、お兄さんやあの先生...
     それに杉田に銀時さん、いろいろ配るところあるんじゃないのか?
  : ...それなんだけど...
カズマ: その話、場所を替えないか?
  : え?いいけど...
カズマ: 店を予約してある。行こう。

そういってカズマは微笑んだ


カズマに連れられてきたのは高級ホテルの一室だった
はドアの前で固まる

  : カズマ...くん??店って...
カズマ: そう、警戒するな...お前が嫌なのに手を出すつもりはない
  : でも...
カズマ: 信用できないなら、このままゴージャスに行こう

ゴージャスに行ってしまえばライバルは多い
そして、今年はひとりだけに渡すと決めていた手前、
噂になるであろうゴージャスではチョコは渡しづらい
は考えた末、その部屋に入った

  : え?これ...

部屋に入ると真紅のドレスが宝飾品と共に用意されていた

  : どうなってるの?
カズマ: 俺からのバレンタインプレゼントだ。
  : え?バレンタインって...女の子が...
カズマ: 男がプレゼントを渡す国も他所にはある
  : ...カズマくん...
カズマ: 受け取ってくれるか?
  : うん。ありがとう。でもいいの?こんなに...
カズマ: いいんだ。俺が渡したかったんだから
  : ...あのね、カズマくん。
カズマ: なんだ?
  : 私もあるの...小さくってアレなんだけど...はい。これ...

カズマに渡ったのはうさぎの編みぐるみ
は自分で頑張って編みぐるみを作り、その中にチョコをいれたのだ

  : いろいろ悩んだんだけど、せっかくあげるなら記憶に残る方がいいかな。と思って...
カズマ: ありがとう。可愛いな。コイツ...

そういって嬉しそうに、編みぐるみの頭を指で軽く弾いた

カズマ: で...お兄さんにはどんなモノを?
  : え?
カズマ: みんなに渡すんだろ?
  : .....
カズマ: 

少し恥ずかしそうに俯きながらはいった

  : 今年はね...お兄ちゃんに渡してないの...もちろん、他のみんなにも...
カズマ: ...じゃ、それって...
  : ...うん...
カズマ: 俺だけ、なのか?
  : うん...
カズマ: ...

カズマは優しくを抱きしめて頬を寄せる

カズマ: いまさら、その言葉は無かったとはいえないぞ
  : うん...
カズマ: 同伴、誘って正解だったな
  : 私も嬉しかったの。どうやってチョコあげようか考えてたから...
カズマ: そうか...

は同伴という言葉を聞いてふと思い出した

  : カズマくん。
カズマ: ん?
  : あのね、疑問に思ってたんだけど...
カズマ: ボトルのコトか?
  : そう。それ。半額のサービスって聞いてないよ?
カズマ: お前を誘う口実。そんなのやってない。
  : え?
カズマ: 俺がお前にどうしてもプレゼントを渡したかったから...
     どうしても渡せなかったら俺が自腹切ってたさ。
  : カズマくん...
カズマ: な、あのドレス着て見せてくれないか?
  : ...うん。
カズマ: 着替え、手伝ってやる...

そういってカズマはのブラウスのボタンに手をかける
ひとつボタンを外すと鎖骨に軽くくちづけた
の頬が桃色に染まる

  : カズマくん...
カズマ: ドレス姿の前に...染まっていくお前の姿が見たい

カズマはの顎を軽く持ち上げると優しくキスをした



Happy Happy Valentine!!