『 たなばたづき Select チヒロ 』 ★ Write:のんた ★
ふたりに問いかけた銀時に鋭い視線が突き刺さる
感じた視線の先にはチヒロがいた

銀時 : なんだ?チヒロ?
チヒロ: さんの、願い、ダメ...オレが、訊くから...
銀時 : なんでぇい。訊くくらい、いいじゃねーかよっ!減るもんじゃなし
チヒロ: 減る...かも...
万里 : おいおい、チヒロ...
銀時 : ったく、ヤキモチ妬きだなぁ〜〜、チヒロは。
チヒロ: .....

チヒロがいじけたようにそっぽを向いた
万里がチヒロの方を向くと鼻で小さく笑った

万里 : あれー?銀さん、そんなコト言ってていいのかなー?
銀時 : ん?
万里 : 早くしないと花盗人にあっちゃいますよ
銀時 : 花盗人?
チヒロ: ...さんとさん...あっち...

チヒロが指す方にの姿があった
その回りにはを狙っているであろう人物が取り巻いている

銀時 : げっ。いつの間に
万里 : ほらほら、先越されちゃいますよーー
銀時 : ったく...あ、おたくらの花、こっちに寄こすか?
万里 : はーい。お願いしますねー

銀時がぼりぼりと首を掻きながら達がいる方へと歩いて行く

銀時 : おーい、
 : あ、出遅れ銀さん。早くしないと織姫、連れてかれちゃうわよ。
銀時 : 出遅れは余計だ!お前もあっちで彦星がふたり、待ってるぞ

が見るとチヒロが俯く横でチヒロがにこやかに手を振っていた

 : ふたり...ねぇ...
銀時 : おや?不服そうだな
 : そんなコトないわよ。ただ、どうやって抜け出そうかって。
銀時 : ふふーん。〜、お前の彦星わかったぜ。

銀時がを見て口元だけで笑った
もバレたか。と肩を竦めた

銀時 : 心配いらねーよ。花盗人は風流のうち っていうからな。ほら、行って来い!

そういっての背中を押した



万里 : お帰りー
 : ただいま
万里 : あっち、盛り上がってた?
 : うん。からかいがいがあったわ。
万里 : ちゃん、相変わらずだねー
 : そうかなぁ?

そういって笑い合う万里とのそばで相変わらずチヒロが俯いていた
万里がチヒロの肩にポンと手を置く

万里 : ほら、チヒロ
チヒロ: .....
 : チヒロ?どうしたの?
チヒロ: ううん...なんでも...
万里 : 仕方ないなあーー、ここはお兄さんが譲りましょう
チヒロ: ?
万里 : ほら、前にいったでしょ?俺は、チヒロ込みで仲良くしたいんだけどなあーって
チヒロ: 万里、さん
万里 : いじめっ子のちゃんをふたりで苛めたら、さぞ、楽しいだろうなあーって。
 : 万里さん!!
万里 : でも、チヒロに振られたし。それにね、これ...

そういって出したのは短冊
互いの名前が書かれ、一緒に...と希望の言葉が書かれていた

万里 : さっき、偶然見つけちゃったんだよねぇ。
今なら、店長も売り上げ計算していないし、
ゴロちゃんも犬の話で盛り上がってるみたいだし、姫条くんは裏だし、チャンスだと思うよ?

そういって万里はふたりに向けてウインクする
チヒロとは互いを見つめた

 : 銀さんのいってた通りになったかも
万里、チヒロ: ??
 : 花盗人は風流のうち って
万里 : ふ〜〜ん
チヒロ: ...銀さんが?
万里 : わかってたみたいだねえー、まいったなー

そういって頭を掻く

万里 : まー、いいや。ほらほら、後は任せて。ね?
チヒロ: 万里さん...ありがとう...
万里 : いいって。いってらっしゃい。
チヒロ: さん...行こう

そういっての手を取り、チヒロは笑顔を見せた



店を出たふたりはいつものようにチヒロの家に向った
もう何度も訪れた部屋
手際良くが飲み物を準備する


 : いつものでいいんだよね?はい
チヒロ: ...ありがとう
 : ふぅ〜、やっぱなんか、落ちつく〜

ソファーで大きく伸びをしながらそういうにチヒロが尋ねた

チヒロ: ...さん、本当によかった?
 : 何が?
チヒロ: 七夕...オレと、一緒で...
 : 何言い出すの?
チヒロ: ...ん...オレ、わがままだから...さん、気をつかったんじゃないかって...
 : チヒロ...
チヒロ: 万里さんだって...本当は、さんと...
 : チヒロ

はソファーから起き上がりチヒロの顔をしっかりと見つめた

 : 私が信じられない?
チヒロ: ...そんなコトない...
 : 短冊に書いたコト、それは私の気持ちなんだけどな
チヒロ: ...
 : それともチヒロのが嘘なの?
チヒロ: 違う...本当の気持ち

がチヒロの手を取り微笑む

 : そんなに疑心にならなくても大丈夫。私はここにいるから
チヒロ: ...うん
 : 離れててもちゃんとチヒロを見てるからね
チヒロ: うん...でも...
 : でも?
チヒロ: なんか...逆みたい...立場...
 : いいじゃない。逆でも。いつか逆になる日がくるかも知れないんだし。
チヒロ: ...そうかな...オレが、さんを好きな限り、変わらない...きっと...

そういっての手を握る
手首のブレスレットがしゃらりとずれた
それはチヒロがにプレゼントしたブレスレットだ

チヒロ: ...つけてくれてる...嬉しい...

そういってチヒロはブレスレットの上から軽くキスをする

 : チヒロ...
チヒロ: これからもずっと、つかって...約束...
 : うん...
チヒロ: さん...愛してる

を抱きしめ、優しくキスをする

天の川の数ほど優しいキスが降りそそいだ