『 ゴージャスな花火大会 7 Last 』
読む前の説明
※は注訳で解り辛い部分を注訳しているつもりです(特にスリッパツッコミ)
注訳以外で解らないコトはTwitterや拍手で訊ねてくださればお答えします


★ Write:のんた ★


に「次は?誰?」と訊かれて、カズマ、杉田、の3人は顔を見合わせた

  : 私、最後でいいよ・・・カズマくんか杉田さんからどーぞ
カズマ: ・・・そうか?どうする?
杉田 : ・・・そうですね・・・

もそもそと話すそばで、が残っていた線香花火を持ち出す

 : まだ決まらないなら、これやってもいい?
  : いいけど・・・
 : じゃ、コレ終わるまでに決めてね
カズマ: わかった
チヒロ: オレも・・・いい?
水無月: ええ、構いませんよ

とチヒロのふたりは少し離れた場所にしゃがみこみ、線香花火に火をつけた
視線が花火へと一斉に集まる

その花火を見ながら炎樹がいった

炎樹 : 見てる場合じゃねーだろ?決めてくれよ?
杉田 : わかってますよ。ただ、やっぱり線香花火に気をとられるじゃないですか?
炎樹 : まぁな・・・
  : 答えた方は気楽だなぁ・・・もう・・・
水無月: 話すまでが大変だったんですから、これくらいは許して欲しいですね。
カズマ: ・・・大変じゃなかったヤツもいたがな・・・

一斉にを見る
水無月が苦笑した

水無月: ・・・ですね。だからこそ、知りたいのかもしれませんね。あの方を・・・
炎樹 : 言ってくれんじゃん?
杉田 : あ・・・落ちましたよ・・・さん
カズマ: チヒロも・・・だな・・・

再び、とチヒロの方を見るとふたりが立ち上がるところだった

 : 終わっちゃったよ・・・
  : うん。見てた
 : そっか・・・
チヒロ: ・・・決まった?
炎樹 : いや、まだ・・・な?

炎樹がチヒロを見てそう答えると杉田が声をあげた

杉田 : いえ、俺が先に話します。俺の願いを・・・

一斉に視線が杉田に注がれると照れたように微笑んだ

杉田 : そんな注目しないでくださいよ。話づらくなるじゃないですか〜
炎樹 : ったてよ、お前、声優だろ?
杉田 : そうですけど、
     仕事とプライベートは一緒じゃないですから。炎樹さんだってそうしょう?
炎樹 : まぁ・・・な・・・
カズマ: で、杉田。お前の願いは何だ?まさか・・・
杉田 : ・・・違いますよ。今回は・・・

カズマと杉田の視線が交わる

カズマの脳裏によぎったのは落下傘をに渡し、テントから出て行く杉田の横顔

炎樹 : なんか熱くねーか?
チヒロ: ・・・うん・・・
水無月: ふたりとも真面目ですからねぇ・・・
  : ・・・・・
 : ・・・

の声にカズマと杉田が視線を外した

杉田 : 俺の願い、大きなくくりで言えばカズマさんと同じですよ。きっと・・・
     ・・・俺の願いは、さんのそばにずっといるコト
  : ・・・ずっと・・・?
杉田 : そうです。例え、さんが他の人を好きになったとしてもそばにいられる。
     そういう関係が俺の願い。
 : ・・・でも、それってさ・・・

炎樹 : お、でも解んの?

※スリッパ登場!スパーーーン( *゜∇)/☆(ノ゜凵K)ノ

 : それくらい解るちゅーの!!
水無月: ・・・まぁまぁ・・・
チヒロ: ・・・杉田さん、でもそれって・・・恋人じゃなくてもいいって・・・コト・・・?
杉田 : ・・・ああ、そういうコトになるかな?
     残念だけど、一方的な気持ちじゃ成り立たないし・・・
     本当は恋人になって共に道を歩いて行けるのが理想なんだけどね
カズマ: ・・・閉じ込めたい欲望はあるだろ?
杉田 : ええ、大アリですよ。それでも、自分の気持ちを抑えてでもそばにいたい。
     実行できるかどうかなんてわからない。
     でも、そう思うからこそ、願いなんじゃないんですか?
カズマ: ・・・杉田・・・

炎樹 : ・・・なんか、話・・・・重くねーか?
 : ・・・うん・・・決闘とかしそう・・・
水無月: それだけ真剣だってコトですよ。楽しいだけが恋愛じゃないですから。
 : そりゃそうだけど・・・、固まっちゃってるし・・・
チヒロ: ・・・ホントだ・・・
  : ・・・・・・・
水無月: 後は、真面目さ故の問題でしょうか・・・

杉田 : さて、俺の願いは言いましたよ?カズマさんの願い、聞かせてくださいよ。
カズマ: 俺か?・・・確かにくくりでは同じだな。俺ものそばにいたい。
     ただし、俺はいちばん近い存在でいたいがな・・・
杉田 : 近い、存在・・・
カズマ: ああ、いつもアイツの瞳の中にいたい。
     ただそばにいれればいいなんて戯言だと思わないか?
     俺はに触れられる距離でアイツと向き合っていたい。それが願いだ。

カズマと杉田は周囲を気に止めてないかのように話をしていた
炎樹がそっと声を掛ける

炎樹 : な、お前らさ・・・告白タイムじゃないんだからよ?
 : 見て御覧よ!!、固まってる!!
チヒロ: ・・・大丈夫?
  : ・・・大丈夫・・・
水無月: ちょっと熱く語りすぎたんじゃないですか?ふたりとも・・・

水無月の声にカズマと杉田が息を吐く

杉田 : あ・・・すみません・・・
カズマ: ・・・悪かった・・・
  : ううん、気にしないで。本音が聞けてある意味、嬉しかったし・・・
     同じような考えでも、考え方で答えが違うんだな。って思ったし・・・
杉田 : でも・・・
  : ホント、気にしないで。
     私の願いもカズマくんと杉田さんの願いに繋がるもの、あると思うから・・・
カズマ: そう、なのか・・・?
杉田 : ・・・?
水無月: と、いいますと?

  : 私ね、またこうやってみんなで集まりたいな。って・・・
炎樹 : 店にくりゃ会えるだろ?
  : そりゃそうなんだけど・・・
杉田 : 待ってくださいよ。俺、いないっす。
カズマ: 仕事帰りに来ればいいだろ?
杉田 : あそこって、男性客のみはNGでしたよね?
 : 奢ってくれれば、同伴するわよんvv
杉田 : さん・・・・
チヒロ: ・・・同伴?俺以外と?
 : いや、その・・・えっと・・・
  : その時は私に連絡してくれれば・・・って、そーじゃなくって!!

水無月: ・・・外で。ですか?
  : はい。
     こうやって花火したり、温泉とか旅行とか・・・イベントたくさんやりたいな。って・・・
炎樹 : それいいじゃん?サークルってーゆーの?
チヒロ: ・・・クラブ活動?
水無月: チヒロ、高校生じゃないんですから。

、チヒロがドキリとする (⌒▽⌒;)

  : ま、呼び名はいろいろあるけど・・・こうやってみんなで集まりたい!
 : 賛成!!いいよね?
炎樹 : なら、今度、店の奴らも誘おうぜ?
水無月: ですね。旅行なら大勢で行った方が面白いですし。
チヒロ: ・・・部屋割り・・・俺がやる・・・
カズマ: こら、気が早いな。チヒロ。まだ予定が決まったわけじゃないんだぞ?
チヒロ: ・・・そうでも・・・ない。かも・・・

そういって視線をの方に向ける
ふたりは次は何をするかで盛り上がっていた
そのふたりの中に水無月もいる

カズマ: 店長まで・・・
水無月: いいじゃないですか?善は急げと申します。候補地だけでも・・・
 : 温泉がいいなぁ・・・
水無月: これから、秋になりますし紅葉が綺麗でしょうね。
炎樹 : 喰いもん、ウマいトコ希望だな。
杉田 : あ、それなら、露天風呂とかあって景色もいいとこだといいっすね。
チヒロ: 調べてみる・・・今度・・・
 : うん。お願いね。

  : 盛り上がってるんだし・・・いいじゃん?カズマくん?
カズマ: ・・・ああ、そうだな。こうやって過ごすも悪くない。お前がいるなら、な・・・
杉田 : 抜け駆け、ずるいですよ!
水無月: まぁまぁ。
 : んじゃ、次の候補は温泉旅行で!
炎樹 : オッケー、早めに日程決めてくれよな。
 : はいな。
水無月: では、まだ飲み物もありますし、花火大会改め、納涼飲み会と行きましょうか?
全員 : はーい。


そんなこんなで次のイベントの約束?をして、納涼大会は朝まで続くのでした

END