の所に瞬、悟郎、瑞希、九影、二階堂、真田の6人から
個性豊かな、それでいて想い溢れるメールやら手紙が届いていた
: ここから一人だけ、なんだよね・・・
天を仰いでため息。何度目のため息だろう。
全ての手紙に目を通し、全てのメールをちゃんと見た。
何度も何度も読み返した。
何度もメールを開いて、閉じて、開いて、閉じた
ベッドに体を投げ出すように横になって、天井を見る
それぞれの笑顔が浮かぶ。
: 無理・・・この中からたった一人を選ぶなんてやっぱり無理!
いっそみんなとエスコートとか無しで踊れたら楽しいだろうなぁ
やーーーーー!私わがまま過ぎー!!無理ーーーーー!!
何度目かの叫びとため息。
結局、誰にも選べないまま、舞踏祭の日が着々と近づく
ふとの脳裏に「誰も選ばない」という選択肢が浮かぶ
六人、みんな選べないのなら誰も選ばなければいい。
でもあんなに思いを込めた手紙を、メールを送ってくれたのに、自分は選べませんって有り?
そう思うと、結局初めに悩みが戻る。
そんな悩みを抱いたまま、過ごしたある日。
: やっぱり断って歩くのは気が滅入る・・・
舞踏祭のエスコートを申し出てくれた6人全員に頭を下げ、断って歩いて日が暮れた
ふと気が付けば、目の前にはバカサイユがある。
灯りが少しだけ開いた扉からもれている。そんな事は今まで無かった
の中でちょっとした好奇心が頭をもたげる
無駄に重いバカサイユの扉を開くと、やはり煌々と灯りがついている
それに誰かがいる雰囲気がする
ふと、後ろから聞き慣れた声がした
山田 : あれ?さんちゃいます?どうされました?
: 山田さん?
???: ルネッサ〜〜ンス!!(チ〜ン)
: って山田違いだぁぁぁぁぁぁぁって、あれ?夢?!!
が目を覚ましたのは自室のベッドの中。
バカサイユでもなければ、聖帝学園の中でもなかった
は頭を抱える
: ありえない・・・ありえないーーーーー!!Σ( ̄Д ̄;)
そりゃ、最近気持ちが沈みがちだったから、
誘ってお笑いのビデオ見ちゃったけどそこに髭男爵が出てたけど、
その上『あー確かに山田さんと同じ名前だねぇ?』なんて話したけど!!
でもなんで山田さんと山田ルイ53世(貴族)が出てくるの?
私の頭でコラボレーションしなくてもいいでしょ!?どういう事?どういう情報伝達?!
もう勘弁してよ、
ただでさえ落ち込んでるのに、夢で6人に頭下げて落ち込んでたじゃない・・・
ため息しか出ない。携帯のディスプレーで日にちを見るとまだ舞踏祭前。
そしてテレビを付けても、同じく舞踏祭前の日にちをたたき出してくれた
もう一度みんなに謝って回るんだと思うと、ただでさえ夢見が悪いのに気持ちが沈む
それでも返事を待てくれていると思うと、思い足を引きずってでも返事に行かなくては、と思う
本日何度目かの、大きなため息をついた
結局、謝って回ったら日が暮れてしまった
誰一人として、を責めなかった。いっそ責めてくれたらいいのに、とも思う
気が付くと、バカサイユの方に歩いている自分が居た
いやいや、まさか、と思いつつも、どうしても足が動いてしまう
そして目の前にバカサイユが現れて、その扉はほんの少しだけ開いている
: 夢と同じ?・・・いや、ここに髭男爵が居るわけないし・・・
待てよ、居ても可笑しくはない。なにせ翼君のことだ。
男爵だと?永田、連れてこい!どんなやつかこの俺様が見てやる!とか言い出しそうだし・・・
まったくあり得ないとも言えないのが、怖い。
だからこそ、足がバカサイユに向かう。一歩、また一歩と近づく
ゆっくりと扉を開けると、声をかけられた
山田 : あれ?さんちゃいます?どうされました?
: 山田さん?
ひぐち: ひぐちカッター!!!
ルイ53世: ノンノンひぐち君、
庶民のさんはいきなりの展開で固まっとるやないかーい(ち〜ん)
: ウソォォォォォォォォォォ!!!(((p(>o<)q)))
と、が目を覚ましたのは再び自室のベッドの中。
バカサイユでもなければ、聖帝学園の中でもなかった
は頭を再び抱える
:ありえないありえないありえないありえないあーりーえーなぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃぃぃ!!!
なにこの展開?何この夢オチ?これ続くの?!
私、バカサイユに行く度にルネサンスのグラスチーン♪なの?!
いや、ないから!!別に山田ルイ53世(貴族)に恋したとか、
ひぐち君(召使い)にフォーリンラブ☆とか
そう言うの、マジあり得ないから!!
何?一人として選べない私への罰?罰なの?!!!これって永遠に続くの?!
いや、もう使えないだろう。有る意味やばいだろう、これ書いてる人間が有る意味ドキドキだろう
よし、もうない!大人の都合で、夢オチなんてそうそうあってたまるかーい(ち〜ん)
幻聴が聞こえた気がしただった。
自分にいろいろと強く言い聞かせると、とりあえずもう一度日付を確認した。
やはり、皆にお断りの返事をした前の日。と言うか、今日、皆に頭を下げて歩く
それをすでに2回もやっている・・・いや夢だからやっていないのだが
実際、後味の悪さを体験してるのだから、もう一度やるとなると、気が重くて仕方ない
いっそ、もう一度布団をかぶれば、目が覚めたら保健室で、
が「あれーここで働いてたの?!」ぐらいに遡れないだろうか・・・とまで思い出した
: ま、あり得ないか。(;-_-) =3
テレビを付ければ、やはり今日は今日であって舞踏祭の断りを全部しようと決めた日。
すでに2回も練習した今日、と言う日が始まる
とりあえずやる事をやらないと、とのそのそを着替え、聖帝学園に向かう事にした。
これが夢でない事を祈りつつ。
: やっぱり誰も責めない・・・辛いなぁ・・・(;-_-) =3
保健室からボンヤリと外を見ながらつぶやく。
6人にごめんなさいと頭を下げ続けた。やっぱり、と言うか誰もを責めなかった
泣き出しそうなを二階堂や真田、九影は心配したし
悟郎や瑞希、瞬はそれぞれ舞踏祭に来てくれればそれで良いと言ってくれた
そんな優しい言葉をかけられて、罪の意識がなお強くなる
: みんな優しすぎ・・・なおさら選べないじゃん・・・もうイヤだぁ
と、泣き出しそうな気持ちの中でこれが夢ならもう立ち直れないなぁと思った
・・・バカサイユに行こうと思った
: やっぱり灯りがついてる・・・また夢?!・・・あ、そうか。
ここでバカサイユに行くからダメなんだ。と勝手に理由を付けた
ここはこのまま帰って、舞踏祭のドレスでも一人選ぼうと方向転換をしたとき
山田 : あれ?さんちゃいます?
: 山田さん?・・・一人?
後ろに髭のおじさんとか
「ひぐちカッター!」とか言うグラスを持った人とか居ない?
山田 : はい?えぇ、私一人ですけど・・・どなたか探してました?翼様とか
: いや、いないんかーい・・・いや、違う!!
でもこんな時間まで一人でどうしたの?(;^_^A
山田 : 明日舞踏祭ですやろ?ケーキを作るように翼様に頼まれてまして。
さん、明日はどなたと踊られますの?
: あ、その・・・
踊ろうと手をさしのべられた
でも、その手を全部断ってきた。選べないって理由で断った。
皆が反対に慰めてくれた。それを思い出すと涙が溢れた
山田 : え?あ、さん?どないしましたん?泣いてたら分かりませんし・・・
: その・・・大丈夫。エスコート、断って来たんです(ρ_;)
山田 : また、なんで?
: 6人の人にエスコートを申し出て貰って・・・
その中から一人なんて選べなくて・・・
山田 : そないな事があったんですか・・・
せやけど、さん迷って、迷って決めはったんでしょ?
: それは・・・確かに・・・
山田 : せやったら皆さん、怒りません。さん、笑ってください?
: 無理です・・・だって、皆さんにひどい事したし・・・(ρ_;)
山田 : ん〜せやったら、私を選ぶってどうでしょ?
: え?
山田 : 名案やと思いません?
ランチのお礼って事で、どうでっっしゃろ?v(≧∇≦)
: ランチのお礼・・・でも、私まだドレス作ってなくて・・・
明日休んじゃおうとか思ってたから
山田 : それやったら問題ありません。
これでも真壁翼様の専属シェフでっせ?ちょと待っててくれます?
: はぁ・・・
に背を向けて山田半次郎が携帯を取り出し、誰かと話している
何か思いもしない方向に話が進んでいる気がしただった
山田 : さん寒い中待たせて、すんません
: いいえ、大丈夫ですよ。それよりどこに・・・
山田 : ちょっとした知り合いです。今から行きたいんですが・・・よろしいですか?
: は、はぁ・・・
は山田と共に出かける事になった。
しかしすっかり店は閉まっている
その中でも、高そうな店のまでタクシーは止まった
山田 : さ、ここです。大丈夫ですか?足下気を付けて下さい?
: 山田さん、こういう所で女性をエスコートするの、凄く慣れてますねw
山田 : いやいや、体が勝手に動きますねんて。この店でドレス作ったらどうです?
: でもここ・・・お高いんじゃ・・・
と、店の中から山田に走り寄る男性が居た
男性と山田はしばらく話した後、ハグをした。どうやら仲間らしい
山田 : さ、中にって、どうしました?さん?
: え、いやでも・・・私持ち合わせが・・・
山田 : 何言うとりますの?
こういう所に連れてきた、と言う事は私がプレゼントするって事ですやんv(≧∇≦v)
: はい?
山田 : さ、行きましょう
: でも・・・
山田 : ささやかなお礼ですよ、さん
: 山田さん?
山田 : いつもランチ、楽しそうに食べてくれますやん?
まぁ翼様や、皆さんに食べて貰うことも嬉しいですが
: やっぱり女性に食べて貰うってこの山田、幸いの極みv(≧∇≦v)
山田 : でも、も・・・
山田がの手を取った
真面目に話した
山田 : さんと踊りたい、言うたらドレスを作ってくれますか?
: 山田さん?
山田 : さんが好きです、言うたら・・・
そう言うたら、ドレス着て明日バカサイユで一緒に踊ってくれますか?
: ・・・好きって・・そんな(///o///)ゞ
いきなりだった。思いもしなかった
確かに山田がランチの時にに良く話しかけてくれる
好きなモノを訊いてくるし、嫌いなモノを一度話したら、それはランチに一度も出てこない
悟郎が一度『山田ちゃんはが好きなんだよねー?』と言った時、真っ赤になってた
でもそれは悟郎がふざけたから、怒ったんだと思っていた
山田 : さんが鈍い、って話は聞いてましたが・・・
せやけどそれでも、はっきり言うたら分かりますやろ?
: 山田さん・・・でも私は・・・その・・・
山田 : これから、私の事、少しでも分かってくれませんか?
: これから・・・
握られた手に山田の真面目さが伝わる
いつも笑わせてくれた。元気がないと、すぐに気にかけてくれた
優しいと言うと、照れながら
そんな事ないですって関西弁で誤魔化して、イタリアの血ですって言った
今の山田は違う。視線もそらさずに、まっすぐを見ている
: 甘えて良いですか?山田さん。明日、バカサイユで二人の舞踏祭をやるために・・・
山田 : はい。それじゃもう一つ・・・山田って言うの止めません?
: は?
山田 : 半次郎って名前があるんです。言いにくいでしょ?半次郎。
: 半・次郎・・さん?
山田 : そうそう、もう一回?
: 半次郎さん。(〃∇〃)
山田 : はい、さん(〃∇〃)
: なんだか、面白いですね、半次郎さんw
山田 : そうです?良い憎ぅてたまりませんわ・・・でもさんを笑顔に出来ましたw
: あ・・・はい。
二人は手をつないで店に消えた
途中、山田はケーキが途中だといったん、バカサイユに戻り、そのまま翼に呼ばれたので帰ったが
バカサイユでの舞踏祭を楽しみにしてるとメールが届いた
そして舞踏祭
フロアでは華やかなドレスが花開いてる。タキシードの男子がいつもより大人に見えた
そんな生徒達を横目に、はバカサイユに急いだ
: あの・・・こんばんは・・・
山田 : あ、いらっしゃい。どうぞ?
: あ・・・はい・・・(〃∇〃)
目の前にいるのはコック姿の山田ではなく、タキシード姿の山田だった
山田 : どないしました?顔、真っ赤ですよ?
: だって・・・別人みたい。半次郎さん、じゃないみたいです(〃∇〃)
山田 : さんこそ、綺麗ですよ。見違えました
: 半次郎さんのおかげです。ありがとうございました
山田 : いえ。では、一曲お願い出来ますか?
: はい、喜んで。
遠く、流れてくるワルツに乗せて、山田がを誘う
ダンスは決して得意ではないが、山田のリードが上手いのか、楽しく踊れた
山田 : 楽しいですか?
: はい。半次郎さん、リードがお上手なんですね(*^^*)
山田 : それは嬉しいです。
曲調が変わった。
華やかなワルツから、静かな曲に。多分、生徒達はこのとき休んで居るのだろう
山田は曲が変わると同時にをぐいっと引き寄せた
山田 : あの・・・
: これはダンスですよ・・・さ、体を預けて?(*^-^)
山田 : はい・・・(〃∇〃)
耳元に半次郎の声がする
鼓動が聞こえるほどに近い
山田 : 迷ってたんです。でも誘って良かった
: 半次郎さん?
山田 : 断られてたら、あきらめようって思いました。
せやけどクリスマスの奇跡ってあるんやなぁ(*^-^)
: 奇跡?
山田 : まさかあの日さんがバカサイユに来るとは思いませんでした
: あ・・・
確かに。
いつもなら行かない。あの時間にバカサイユには行かない
夢を見て、つい足を運ばなければ、あのまま家に帰ってベッドに雪崩れ込むと思う
これから、すこしづつ・・・半次郎さんの事を知って行こうと思った
少しだけ顔を上げると、笑顔の半次郎がいる
山田 : 疲れました?(*^-^)
: いえ、もう少し踊りたいです・・・半次郎さんと。(*^^*)
山田 : はい、喜んで。
バカサイユで繰り広げられた、たった二人の舞踏祭。
これから始まる恋の予感と、一緒に踊っていた
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※書き終えた直後の感想デス
これはただ、山田ルイ五三世(貴族)とひぐち君(召使い)が書きたかっただけです。
山田の設定はまるでないです。一人称が「私」なのかもかなり怪しい・・・
でも調べる余裕がなかった・・・それでも書いた自分が偉い!(笑)
今までの一番多い選択が「たなばたづき」の六人で、今回それを上回りました!
いやぁ、人間ってやれば出来るもんやね・・・罰ゲーム(笑)
『 12 Vitamin 舞踏会スクランブル 山田半次郎の場合 』 ★ Write:梅桜 ★