『 12 Vitamin 舞踏会スクランブル 真壁翼の場合 』 ★ Write:のんた ★
は届いた手紙とメールを全て読み、ベットへとダイブした

いよいよ明日、舞踏祭のパートナーの返事をしなければならない

はベットの飾り棚に飾ってある歓迎会の時の写真を手に取った


 : ・・・どうしよう・・・

は写真に写る誘ってくれたみんなをそっと指でなぞる

 : 衣笠先生、鳳先生、葛城先生、清春くんにハジメくん・・・か・・・
    ・・・嬉しいんだけど・・・

はどうしても決められなかった
気になる人物がいたからだ
しかし、の元にはその人物からの誘いはない


 : ・・・を誘ったのかな?

「ピンポーン」

その音に時計を見ると0時を過ぎていた

 : はーい・・・でも、こんな時間に誰?お兄ちゃんかなぁ?
 ※お忘れかと思いますが・・このちゃんにはラブレボからの設定で兄がいます(笑)※


ドアスコープを覗くと永田が立っていた
部屋着のは慌ててカーディガンを羽織りドアを開ける


永田 : 夜分に失礼致します。
     おおっとその姿は・・・お休みでしたか?これは大変失礼致しました。
  : いいえ、まだ寝てませんから大丈夫です。
     それより、どうしたんですか?こんな時間に?何かあったんですか?
永田 : あ・・・いえ、何か・・・というわけではありません
  : ・・・?
永田 : 翼様に今すぐに届けるように言われまして

永田がそういって手紙を差し出した
いかにも高級そうな封筒にロウで薔薇の印がしてある

  : 手紙・・・
永田 : はい。それと・・・こちらも・・・

永田はそういい少し困ったような表情を見せながら指を鳴らした

永田の合図で次々に運び込まれる薔薇の華はなハナ花
驚くをよそに部屋はあっという間に薔薇に埋め尽くされた

  : え(O.O;)(o。o;) ええっ(O.O;)(o。o;) ええーっ(°°;)
     贈り物は駄目って決めたじゃないですかっ!

永田はまた困ったような表情を浮かべ言葉を続けた

永田 : 私も意見させては頂いたのですが、
     最終的に下された翼様の命ですゆえ、逆らうわけには参りませんでした
  : ・・・逆らってくださいよ・・・永田さん・・(ーー;)

困った表情のを見て永田は小さく笑う

永田 : ふふっ。そんな顔をしないでください。
     そうですね、それでは、翼様に直接抗議をされては如何でしょう?
     御希望でしたら今すぐにお連れ致しますが?
  : うーん・・・永田さんに文句言っても・・・仕方ないですよね(-"-;)
     わかりました。翼くんにガツーンといいます。永田さん、お願いできますか?
永田 : かしこまりました。
  : 今、準備してくるので少し待っててください
永田 : それでは下の車でお待ちしております
  : はい

は永田を見送ってドアを閉めた
そして部屋に広がる薔薇の花々にため息をひとつついてから
薔薇で埋め尽くされた部屋をかき分けて着替えをする為に部屋に戻った



ガチャリ


本を読んでいた翼の耳にドアが開いた音が届いた
顔も上げず翼は永田に声をかける

翼  : 永田、戻ったのか
永田 : はい
翼  : 御苦労だったな、今日はもう・・・うっ・・・!!(°°;)

本から視線をずらし、顔をあげた翼が驚いた

  : こんばんは。翼くん。素敵なプレゼントありがとう
     ・・・でも、プレゼントは禁止なんですけどっ??(¬з¬)
     そう決めたわよねっ?知ってるわよねっ

翼  : それを言う為にワザワザ来たのか・・・暇人だな。
     フン、あんなもの。プレゼントのうちにはいらん
  : あのね、フツーの感覚でいえばあれはプレゼントなのっ!
     あんな大量な薔薇、いくらすると思ってんのよ( ̄。 ̄;)
翼  : だったら、喜べ。庶民にはexpensiveな薔薇だろ
  : そーゆー問題じゃないでしょ!
翼  : なんだ?他のモノがよかったのか?
  : それも違うっ!
翼  : オマエも贅沢になったな
  : だから違うってばっ!
翼  : オマエにも違いがわかるようになったか
  : 違ーーーう!翼くん!!話を聞いてっ!!L(>0<)」


翼はを見てjokeだと小さく笑った


翼  : とにかく、アレはオマエにやったものだ

そういうと翼はから視線を外した
さっきまでをからかっていた翼の表情が弱々しいものに変わった

  : 翼くん・・・?
翼  : letterと一緒だったのか気に入らなければあの時のワサビだと思ってくれ
  : ・・・え?ワサビ?σ(^-^;)
永田 : お詫びです。歓迎会の時の・・・
翼  : ・・・(.. )
  : あ、えと、でも・・・あれはもう・・・ランチの招待で・・・
翼  : ああ、そうだな。ランチの招待で帳消しになったハズ・・・だ
     だが、俺はずっと気になっていた。
     あの歓迎会の時、に怪我をさせてしまった、その時のオマエの表情が・・・
     ランチの時だけじゃない。どんな時でもその表情がチラついていた。
     その笑顔、その素振りはオマエに無理をさせているんじゃないかと・・・
     本当は俺達、いや俺のコトを・・・

翼は俯いたまま

そんな翼には声をあげた


  : ・・・翼くんのバカっ
翼  : な、なんだ?やぶからスティックに
  : 手紙来なくて・・・
翼  : は・・?
  : 来なかったからを誘ったと思った
翼  : あ、あのな・・・俺の話と話が繋がらんだろう!
  : いいから聞いて!(>0<)
翼  : ・・・
  : 手紙来なくて、を誘ったんだと思った
翼  : ・・・何故俺がアイツを・・・オマエはバカか?
  : だって、手紙来なかったらそう思うじゃない
翼  : ・・・
  : こんな風にならなきゃわかんないっていうのもヘンなんだけど・・・
     翼くんから手紙が来てホッとしたんだから
翼  : ・・・な、に・・・

の発言が意外だったのか翼の動きが一瞬止まる

  : ・・・だから・・・
     だから、もう、そんな風に思わないで。
     の怪我も大事に至らなかったし、本当にもう気にしてないから
翼  : ・・・本当に?なのか?
  : うん。そして・・・その・・・誘ってくれてありがとう
翼  : ・・・

翼はに手を伸ばし抱き寄せた

  : ちょ、ちょっと(°°;)
翼  : 嬉しいんだ。これくらいさせろ
  : ・・・あの・・・・
     (永田さんも見てるし・・・恥かしいっ(///∇///))
翼  : 俺のEscort・・・受けるな?
  : うん・・・
翼  : 最上級のEscortをしてやる
     永田!今すぐエクセルライトのデザイナーにドレスを準備させろ
永田 : かしこまりました
  : ちょ、ちょっと!そーゆーのは違うし、永田さんも了解しないでっ(゜o゜;)
翼  : ではオマエが準備するのか?この俺に釣り合うDressを?
  : え?えっと・・・そんな言い方ないじゃない!
翼  : フン、冗談だ。

そういうと翼はの耳に息がかかるほど顔を寄せる

翼  : 俺がオマエに似合うDressをプレゼントしたいんだ
     オマエがいちばん輝くDressを

そう言って紅く染まったの耳に小さなキスをした




舞踏祭当日

は周知の好奇な目と恨めしい視線に晒されていた

  : これってやっぱり・・(ーー;)
葛城 : そりゃ注目されるって子猫チャン。相手は翼、そのドレスもひときわ豪華だしな。
     それ、モノホンのダイヤだろ?んあーっ!贅沢うっ!
  : あははは f(^ー^;
葛城 : じっくり、しっくり、しっとり大人の時間楽しみたいなら、
     オレにしとけばよかったのにぃ〜、な?
  : すいません(__*)
一  : 謝ることないぜ。さんが決めたんだもんな
  : ハジメくん・・・(T-T)
一  : そんな顔すんなよ。よしよしヽ(^^ )
  : あ、・・(.. *)

動物をあやすように一に頭を撫でられた
がキョトンと固まる

一  : 悪りぃ・・・なんか怯えた小動物みたいだったからさ
     ま、そんな顔しないように翼よりいい男になってすぐに奪ってやるから
葛城 : 銀チャンもっ。だ〜か〜ら、ほら、スマイルスマイル。な?

  : ふたりともありがとう

優しく接してくれる葛城と一にはぺこりと頭を下げた
そこへ特注のタキシードに身を包んだ翼がやってくる

翼  : なにふたりで俺の姫にチョッカイをかけている?
葛城 : チョッカイ?ふ〜ん・・・妬きモチかぁ?坊ちゃま
翼  : ・・・( 一一)
葛城 : おーい真壁?
翼  : ・・・行くぞ
  : え、ちょっと・・・
一  : 後でオレとも踊ってくれよ
  : う、うん
葛城 : 銀チャンもあとでプリーズっ!!
  : は、はい・・・
翼  : ・・・フン


一  : ・・・ありゃ妬きモチだな
葛城 : まだまだ子供だぜ。翼はよ

葛城と一の呟きを背に翼はを強引に引っ張りダンスホールへ向かう


  : もう翼くんたら
翼  : ・・・フン
  : さっきからフンばっかり・・・σ(^-^;)
     (イジケてる?葛城先生のいう通り妬きモチだったりして)
     ・・・ふふっ可愛い(〃∇〃)
翼  : ・・・踊るぞ
  : え?あ・・・(。・・。)

翼がの手を取り、ぐっと身体を密着させて踊る

  : (顔がっ、香りがっ)
     ね?・・近すぎない?
翼  : そうか?
  : ・・・・・(恥かしいよ〜)
翼  : ・・・( ̄ー ̄)(ニヤリ)

翼は更に密着度を高める

  : (さっきより近づいた?わざと?って・・・耳に息がっ、翼くんの吐息がっ)(>_<)
     もう、わかったわよっ!だから離れてっ!ヾ(≧∇≦)〃
翼  : フフッ。なに紅くなっている。
  : だ、誰のせいだと・・・L(>0<)」
翼  : 誰のせいなんだ?
  : ・・・もう意地悪
翼  : フッ、ハーッハッハ。これで終わったと思うなよ。
  : え?

翼はにステップを止め、深いキスをした
密着度を高めながらダンスホール中央までやってきていたふたりは
聖帝の生徒職員、B5T6の悲鳴や冷やかしを浴びる

翼の甘い唇が離れ色気漂う笑顔が見えたのは数分してからだった

  : ((・・;) う、うそぉーーー!!) ハァハァ・・・ちょ、ちょっと!
翼  : だからいっただろ?これで終わりだと思うな、と
  : ここ学校でしょ!!みんな見てるじゃ・・・
翼  : だから意味があるんだろ?は俺のモノだとTeachしただけだ( ̄ー ̄)
  : ・・・
翼  : ヤキモチも悪くないだろ?
  : ・・・もう・・・負けたわ
翼  : フン、ハーッハッハ!

勝ち誇った翼の笑い声が聖帝と星空に響き渡っていた