舞踏会のパートナーを決める前日
はもらった手紙やメールを読み返してみた
その中で心惹かれたメールはずっと変わらない
柔らかな物言いで書かれた文章
いつも困った時、さり気なく助けてくれる
そんな鳳に返事をしようとは心に決めて早め就寝をした
答えを出す朝・・・
? :ちゃん、おはよう
聖帝の門をくぐってすぐ、は声をかけられた
: あ、鳳先生。おはようございます。先日はメールありがとうございました
鳳 : 舞踏祭に誘いたいと思っていたから、
メールを出す話になったのはいいきっかけだったよ。
で、今日はその返事をする日だと思うんだけど・・・
その前に学園の備品購入に付き合ってもらいたんだ。いいかな?
鳳のいきなりの備品購入の話には少し戸惑った
: え?でも・・・
鳳 : 仕事の件なら大丈夫だよ。この購入の話は通してあるからね
: だったら別に構いませんが・・・
鳳 : よかった。では、行こうか?
: はい・・・って・・・今からですか?!.。ooO(゜ペ/)/
鳳 : そうだよ。
: でも鳳先生の授業は?
鳳 : 大丈夫。午前中はないからね
さぁ、誰にも見つからないうちに行こうか
ウインクひとつ、貴公子のような笑顔でそう言われたは鳳に従うしかなかった
鳳とは鳳の車でオフィス用品が取り扱っている店へ向う
: ・・・車・・・ハイスピードでしたね^^;
鳳 : そうかい?いつもあんな感じだけどね
: ちょっとびっくりしましたσ(^-^;)
鳳 : よく言われるんだよね・・・どうしてかな?
: ・・・・さぁ?
(言わない方がいいよね・・・予想外だって・・・)
ふたりは並んでオフィス用品の店へ
: 何を買うんですか?
鳳 : 年末だからね、新年を気持ちよく迎える為に備品を微調整しておくんだよ
: 微調整・・・ですか?
鳳 : ・・・あ、そのペン、取ってくれるかな?
: あ、はい・・・
(・・んーσ(^-^;) でも、これって、今日じゃなくてもいいんじゃないかな?)
あの、鳳先生?
鳳 : なんだい?
: 微調整って・・・
鳳 : うん・・・
: 今すぐやらなきゃ・・・
鳳 : あ、そっちのマーカーもお願い出来るかな?
: え?あ、はい・・・
(あれ?鳳先生にはぐらかされた?・・・気のせい?)
鳳 : あとは・・・
: あの鳳先生。
鳳 : あ、そこの名簿も・・・
: は、はい・・・これですか?
(またはぐらかされた・・よね?)
鳳 : そう。それ。毎回、葛城先生に使用するから痛むのが早くてね σ(−`ー;)
: ・・・・あははっ^^;
鳳 : 他には・・・そうだ・・・
学園で使いそうな備品を買うには買うのだが、ネットの注文で間に合うようなものばかり
その上、鳳の不自然な様子にはなんとなくモヤモヤとしていた
そんなの様子を気にすることもなく、鳳は店内の時計に目をやった
鳳 : そろそろお昼だね。ランチを食べてから学園に戻ろうか?
: あ、はい・・・
鳳 : お勧めな店があるんだけど、イタリアンでいいかな?
: お任せします
鳳 : では行こうか?
鳳とは備品の注文をして店に車を預けたまま、レストランへ向う
その途中にレンタルドレス店があった
はモヤモヤしていた気持ちを忘れ、思わず足を止める
ディスプレーには最新作のウェディングドレスや
招待客用の色とりどりの魅力的なドレスが飾ってあった
: うわ〜(#^o^#)
鳳 : 気に入ったのがあったのかな?
: いや、どれもこれも素敵で・・・
鳳 : ちゃんならどれも似合うと思うよ
: ふふふ。ありがとうございます。お世辞でも嬉しいです
鳳 : お世辞じゃないんだけどね・・・私としてはあの白いドレスもいいと思うよ
: 白いドレスって・・・あれはウェディングドレスですよ?
鳳 : そうだね。ウェディングドレス、着るのは嫌かい?
: 嫌じゃないですけど・・・まだ・・・相手だって・・・
は純白のウエディングドレスを見つめてそういった
鳳 : 舞踏祭、あれを着て私と踊らないかな?
はさらりと言った鳳の言葉を理解するのに時間がかかった
: ・・・・・ん?え・・ええ!?.。ooO(゜ペ/)/
鳳 : 私と踊るのは嫌かな?
ウインド越しに写る鳳を見つめる
: あの・・嫌とか・・・そーゆーんじゃなくてですね・・・
あれはウエディングドレスですし・・・ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃
ってゆーか、今日みんなに舞踏祭の返事を伝える日で・・・
鳳 : そうだったね
では、その答えでは・・・私はフラれたの、かな?・・はははっ(^_^;)
鳳はそういって苦笑いを浮かべた
は振り返り鳳をマジマジと見つめる
: 鳳先生?
鳳 : まいったな・・・結構自信、あったんだけど・・・
いや・・・無かった、かな・・・
: ・・・え?
きょとんとしたの顔を見つめ、鳳が漏らす
鳳 : さすがのちゃんでも気が付いていると思うけど、
備品の微調整なんて真っ赤な嘘だよ
舞踏祭のパートナーの返事をもらう為にちゃんを誘ったんだ
: 鳳先生・・・
鳳 : ズルいとは思ったんだが、
こうでもしないとさすがに今日は口説けないと思ったんだよ
しかし、ちゃんが選んだパートナーが僕じゃないなら
・・・口説き落とすのは・・・無理だね・・・
悪かったね。連れ出してしまって
ここに来ては今までの鳳の不審な行動が理解出来た
は誤解を招かないように聖帝舞踏祭の話をする
: ・・・あの・・鳳先生
鳳 : なんだい?
: 私、パートナーの返事、鳳先生にお願いしようと思ってたんですよ
鳳 : ・・・え・・・
: だから謝らないでください
鳳 : ちゃん・・・
: 聖帝舞踏祭は宜しくお願いしますね
鳳 : ああ、こちらこそ・・・
そういってさっきの苦笑いは何処へやら、いつもの紳士的な笑みを鳳は見せた
鳳 : そうだ。先にドレスを選びに行こうか?
: え?
鳳 : 今はお昼時だし、レストランは混んでいるだろう?
逆にショップなら空いているだろうからね
: でも・・・学園に戻るのが遅く・・・
鳳 : 大丈夫。きっとわかってくれているさ。それとも・・・
そういった鳳はに近づき耳元に唇を寄せた
鳳 : 私とドレスを選ぶのは嫌かな?
: そ、そんなこと・・・
(か、顔が近いっ!! (//▽//))
鳳 : じゃあ、選ばせてくれるね?君に似合うドレスを
: ・・・はい
(息がっ、声がっ (//▽//))
鳳 : ふふ、いい子だね
(* ^)(◎o◎)
頬に触れた暖かな感触
: え?(///∇///)
鳳 : では行こうか。ちゃん
鳳にエスコートされるままに店に入った
舞踏祭当日
は純白のドレス、鳳は漆黒のタキシードを着て現れた
その姿はまるでこれから結婚式を挙げるようにみえた
待ちの悟郎やが断ってしまった一や衣笠がすぐそばにやってくる
悟郎 : わっ☆ いいないいなっ!、花嫁さんみたいっ(≧▽≦)
ゴロちゃんもウエディングドレスにすればよかった!
一 : ゲッ(><;)
衣笠 : このまま結婚式があげられそうですね
悟郎 : うん!ばっちりイケちゃいそうっ(≧▽≦)
ゴロちゃん、ブーケキャッチするぅ〜〜
へい!パス!!ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃
一 : ・・・・・(-"-;)
: ブーケなんて持ってないよ。やだなぁ〜〜(//▽//)
衣笠 : フフフ。鳳くん、彼女が満更でもなさそうでよかったじゃないですか
君も七五三にならなくてよかったですね
鳳 : 衣笠先生・・・^^;
衣笠 : フフフ、このくらいの意地悪は言わせてくださいね?
そういって衣笠が鳳だけに聞こえるようそばに寄り呟く
衣笠 : 何しろ、買い出しに行かせてあげたんですから
鳳 : f(^ー^;
衣笠 : さんが誰を選ぶか僕にはわかっていましたからね。残念ですけど
そう衣笠が鳳に告げた時、フロアに新しい音楽が流れ始めた
衣笠 : さぁ、そろそろ踊ってきてはいかがですか?
鳳 : ・・・ええ。ちゃん、行こうか?
: はい。
一 : 後で俺とも踊ってくれよ!
: はいはい
鳳 : では行こうか?お手をどうぞ。レディ。
は満面の笑みで鳳を見つめ、手をとった
『 12 Vitamin 舞踏会スクランブル 鳳晃司の場合 』 ★ Write:のんた ★