『 12 Vitamin 舞踏会スクランブル 鳳晃司の場合 』 ★ Write:のんた ★
舞踏会のパートナーを決める前日
はもらった手紙やメールを読み返してみた

その中で心惹かれたメールはずっと変わらない

柔らかな物言いで書かれた文章
いつも困った時、さり気なく助けてくれる

そんな鳳に返事をしようとは心に決めて早め就寝をした


答えを出す朝・・・


? :ちゃん、おはよう

聖帝の門をくぐってすぐ、は声をかけられた

 : あ、鳳先生。おはようございます。先日はメールありがとうございました
鳳 : 舞踏祭に誘いたいと思っていたから、
    メールを出す話になったのはいいきっかけだったよ。
    で、今日はその返事をする日だと思うんだけど・・・
    その前に学園の備品購入に付き合ってもらいたんだ。いいかな?

鳳のいきなりの備品購入の話には少し戸惑った

 : え?でも・・・
鳳 : 仕事の件なら大丈夫だよ。この購入の話は通してあるからね
 : だったら別に構いませんが・・・
鳳 : よかった。では、行こうか?
 : はい・・・って・・・今からですか?!.。ooO(゜ペ/)/
鳳 : そうだよ。
 : でも鳳先生の授業は?
鳳 : 大丈夫。午前中はないからね
    さぁ、誰にも見つからないうちに行こうか

ウインクひとつ、貴公子のような笑顔でそう言われたは鳳に従うしかなかった


鳳とは鳳の車でオフィス用品が取り扱っている店へ向う

 : ・・・車・・・ハイスピードでしたね^^;
鳳 : そうかい?いつもあんな感じだけどね
 : ちょっとびっくりしましたσ(^-^;)
鳳 : よく言われるんだよね・・・どうしてかな?
 : ・・・・さぁ?
    (言わない方がいいよね・・・予想外だって・・・)

ふたりは並んでオフィス用品の店へ

 : 何を買うんですか?
鳳 : 年末だからね、新年を気持ちよく迎える為に備品を微調整しておくんだよ
 : 微調整・・・ですか?
鳳 : ・・・あ、そのペン、取ってくれるかな?
 : あ、はい・・・
    (・・んーσ(^-^;) でも、これって、今日じゃなくてもいいんじゃないかな?)
    あの、鳳先生?
鳳 : なんだい?
 : 微調整って・・・
鳳 : うん・・・
 : 今すぐやらなきゃ・・・
鳳 : あ、そっちのマーカーもお願い出来るかな?
 : え?あ、はい・・・
    (あれ?鳳先生にはぐらかされた?・・・気のせい?)
鳳 : あとは・・・
 : あの鳳先生。
鳳 : あ、そこの名簿も・・・
 : は、はい・・・これですか?
    (またはぐらかされた・・よね?)
鳳 : そう。それ。毎回、葛城先生に使用するから痛むのが早くてね σ(−`ー;)
 : ・・・・あははっ^^;
鳳 : 他には・・・そうだ・・・

学園で使いそうな備品を買うには買うのだが、ネットの注文で間に合うようなものばかり
その上、鳳の不自然な様子にはなんとなくモヤモヤとしていた
そんなの様子を気にすることもなく、鳳は店内の時計に目をやった

鳳 : そろそろお昼だね。ランチを食べてから学園に戻ろうか?
 : あ、はい・・・
鳳 : お勧めな店があるんだけど、イタリアンでいいかな?
 : お任せします
鳳 : では行こうか?


鳳とは備品の注文をして店に車を預けたまま、レストランへ向う

その途中にレンタルドレス店があった

はモヤモヤしていた気持ちを忘れ、思わず足を止める
ディスプレーには最新作のウェディングドレスや
招待客用の色とりどりの魅力的なドレスが飾ってあった

 : うわ〜(#^o^#)
鳳 : 気に入ったのがあったのかな?
 : いや、どれもこれも素敵で・・・
鳳 : ちゃんならどれも似合うと思うよ
 : ふふふ。ありがとうございます。お世辞でも嬉しいです
鳳 : お世辞じゃないんだけどね・・・私としてはあの白いドレスもいいと思うよ
 : 白いドレスって・・・あれはウェディングドレスですよ?
鳳 : そうだね。ウェディングドレス、着るのは嫌かい?
 : 嫌じゃないですけど・・・まだ・・・相手だって・・・

は純白のウエディングドレスを見つめてそういった


鳳 : 舞踏祭、あれを着て私と踊らないかな?

はさらりと言った鳳の言葉を理解するのに時間がかかった

 : ・・・・・ん?え・・ええ!?.。ooO(゜ペ/)/
鳳 : 私と踊るのは嫌かな?

ウインド越しに写る鳳を見つめる

 : あの・・嫌とか・・・そーゆーんじゃなくてですね・・・
    あれはウエディングドレスですし・・・ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃
    ってゆーか、今日みんなに舞踏祭の返事を伝える日で・・・
鳳 : そうだったね
    では、その答えでは・・・私はフラれたの、かな?・・はははっ(^_^;)

鳳はそういって苦笑いを浮かべた
は振り返り鳳をマジマジと見つめる

 : 鳳先生?
鳳 : まいったな・・・結構自信、あったんだけど・・・
    いや・・・無かった、かな・・・
 : ・・・え?

きょとんとしたの顔を見つめ、鳳が漏らす

鳳 : さすがのちゃんでも気が付いていると思うけど、
    備品の微調整なんて真っ赤な嘘だよ
    舞踏祭のパートナーの返事をもらう為にちゃんを誘ったんだ
 : 鳳先生・・・
鳳 : ズルいとは思ったんだが、
    こうでもしないとさすがに今日は口説けないと思ったんだよ
    しかし、ちゃんが選んだパートナーが僕じゃないなら
    ・・・口説き落とすのは・・・無理だね・・・
    悪かったね。連れ出してしまって

ここに来ては今までの鳳の不審な行動が理解出来た
は誤解を招かないように聖帝舞踏祭の話をする

 : ・・・あの・・鳳先生
鳳 : なんだい?
 : 私、パートナーの返事、鳳先生にお願いしようと思ってたんですよ
鳳 : ・・・え・・・
 : だから謝らないでください
鳳 : ちゃん・・・
 : 聖帝舞踏祭は宜しくお願いしますね
鳳 : ああ、こちらこそ・・・

そういってさっきの苦笑いは何処へやら、いつもの紳士的な笑みを鳳は見せた



鳳 : そうだ。先にドレスを選びに行こうか?
 : え?
鳳 : 今はお昼時だし、レストランは混んでいるだろう?
    逆にショップなら空いているだろうからね
 : でも・・・学園に戻るのが遅く・・・
鳳 : 大丈夫。きっとわかってくれているさ。それとも・・・

そういった鳳はに近づき耳元に唇を寄せた

鳳 : 私とドレスを選ぶのは嫌かな?
 : そ、そんなこと・・・
    (か、顔が近いっ!! (//▽//))
鳳 : じゃあ、選ばせてくれるね?君に似合うドレスを
 : ・・・はい
    (息がっ、声がっ (//▽//))
鳳 : ふふ、いい子だね

(* ^)(◎o◎)

頬に触れた暖かな感触

 : え?(///∇///)
鳳 : では行こうか。ちゃん

鳳にエスコートされるままに店に入った


舞踏祭当日

は純白のドレス、鳳は漆黒のタキシードを着て現れた
その姿はまるでこれから結婚式を挙げるようにみえた

待ちの悟郎やが断ってしまった一や衣笠がすぐそばにやってくる


悟郎 : わっ☆ いいないいなっ!、花嫁さんみたいっ(≧▽≦)
     ゴロちゃんもウエディングドレスにすればよかった!
一  : ゲッ(><;)

衣笠 : このまま結婚式があげられそうですね
悟郎 : うん!ばっちりイケちゃいそうっ(≧▽≦)
     ゴロちゃん、ブーケキャッチするぅ〜〜
     へい!パス!!ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃
一  : ・・・・・(-"-;)
  : ブーケなんて持ってないよ。やだなぁ〜〜(//▽//)

衣笠 : フフフ。鳳くん、彼女が満更でもなさそうでよかったじゃないですか
     君も七五三にならなくてよかったですね
鳳  : 衣笠先生・・・^^;
衣笠 : フフフ、このくらいの意地悪は言わせてくださいね?

そういって衣笠が鳳だけに聞こえるようそばに寄り呟く


衣笠 : 何しろ、買い出しに行かせてあげたんですから
鳳  : f(^ー^;
衣笠 : さんが誰を選ぶか僕にはわかっていましたからね。残念ですけど


そう衣笠が鳳に告げた時、フロアに新しい音楽が流れ始めた


衣笠 : さぁ、そろそろ踊ってきてはいかがですか?
鳳  : ・・・ええ。ちゃん、行こうか?
  : はい。
一  : 後で俺とも踊ってくれよ!
  : はいはい
鳳  : では行こうか?お手をどうぞ。レディ。



は満面の笑みで鳳を見つめ、手をとった