『 12 Vitamin 舞踏会スクランブル 草薙一の場合 』 ★ Write:のんた ★
舞踏会のパートナーを決める日
は誘ってくれたT3に謝り、断りを入れながら
放課後の校内をパートナーにと決めた相手を捜していた

そんな時、廊下の向こうに清春を見つけた
清春もをパートナーへと誘ってくれたひとり

  : (・・・マズイけど・・・ちゃんと言わなきゃね・・・)

清春以外を相手に決めたは断る為に勇気を持って声をかけたのだが・・・

  : あの・・・清春くん・・・σ(^-^;)

そんなの気持ちを知らない清春はいたずらを思いついていた

清春 : (お、ブチャ、舞踏会の返事、まだだったナァ〜・・ヨーシ)
     ・・・僕は清秋だよ。また兄さんと間違えたんだね。
  : あ、ごめんなさい。清秋くんだったのね(^_^;

とは言いつつ、本当は少しほっと安心しただった
はジッと清秋を見つめる

  : (・・しかしスゴい似てるなぁ・・・前にも間違えたしねぇ・・)
清秋 : ボクの顔にナニカついてる?

ぐっと清秋が顔を近づけた

  : い、いえ(//▽//)
清秋 : (ブ〜チャ、紅くなってらァ〜キシシシッ)
     そう?ならいいんだけど・・そうだ。舞踏祭はどうするの?
  : え?
清秋 : 誰もいないならボクがエスコートしようか?

清秋の予想外の申し出には一瞬きょとんとした

  : ・・・あ、ありがとう。でももう・・・
清秋 : もう・・・相手がいるのかな?
  : うん。それで今、その相手に返事を伝えに行くところなの。
清秋 : そうなんだ・・・残念だな・・・でも誰なの?
  : え・・・
清秋 : ボクを振ったお詫びに、こっそり教えてくれないかな?

清春は自分が選ばれるという自信があった
だからこそ、清秋になってこんな質問をしたのだ

  : (せっかく誘ってくれたし・・清秋くんだし、教えても大丈夫かな?)
     んー・・・清春くんには内緒よ?・・・ハジメくんに・・・
清秋 : ハアァァア?ナギだとォ?

清春の予想外の答えに思わず地声がでる
が再びきょとんと清秋(清春・笑)をみた

  : 清秋くん?
清秋 : あ、いや・・・(..;) 兄さんかな?って思ってたから・・・
  : そっか・・・お兄さん思いなのね・・なんか悪いコト言っちゃったね。ゴメン
清秋 : だ、大丈夫・・・エート、兄さんにはボクから伝えておくよ
  : でも・・・
清秋 : (2回もフラれてたまるかヨ!!!!)
     大丈夫。うまく言っておく・・・ボク行くから
  : あ、清秋くん・・・

スタスタと振り返りもせずその場を去る清秋(清春・笑)をは見送った



その一方、バカサイユでは
ソファーに倒れたまま起き上がってこない一に翼がため息をついていた


翼  : フゥ・・・ハジメ。少しは大人しく出来ないのか?
一  : だってよー、今日結果が出る日だろ?なんか落ち着かなくてさー、
     つい身体動かしちまうんだよ(^-^;
     ランニングに筋トレもし過ぎちまって・・・もう、ヘロヘロだぜ
翼  : 当たり前だ!それに・・・Street Battleも、だろ?
一  : まー、な? ( ̄∀ ̄)

懲りない一の笑顔に翼が更にため息を重ねた

翼  : フゥ・・・永田の話だと、オッサンたちは断られたらしいぞ
一  : マジで?(。・・。)
翼  : ああ、に誘いを入れたのは、オッサンの他に衣笠と鳳だ
一  : 他はさんか・・・じゃあ、B6も瞬と悟郎と瑞希がさんだから・・・
翼  : Fifty-Fiftyだな
一  : ・・・うおおおーε=(。・`ω´・。) なんか落ち着かなくなってきたーーーーー

倒れこんでいた一は起き上がりいきなり腕立て伏せを始めた

翼  : 全く・・・フゥ σ(−`ー;)

翼はその様子を見ながら呆れたように大きくため息をついた



バタン



ドアの開く大きな音と共に現れたのは清春
その表情は誰が見ても今にも不条理な悪戯をしかけそうなほど酷く不機嫌そうだ


翼  : What's the matter? どうした?清春?
清春 : ブチャが誰にしたかわかったゼ
翼  : 本当か?
清春 : ああモチロンだゼ!

清春は仁王立ちで腕を組んだまま微動だもしない
表情は相変わらず不機嫌なままだ

一  : ・・・清春がわかったってコトは・・・オマエなのか?
翼  : いや、あの様子では清春ではないな。オレかオマエのどちらかだ
清春 : ・・・知りてェか?
一  : 知りたいに決まってるだろ!
翼  : もったいつけず教えろ!

翼と一がグッと清春に迫る
清春は不機嫌丸出しの表情をニヤリと崩し中指をスッと立てた

清春 : いいゼェ? オレ様のスペッシャルな嫌がらせ、覚悟しろヨ!・・・ナギ!
翼  : ハ、ハジメだと!!? (ーー;)
一  : お、俺〜〜〜??? Σ(`・д・ノ)ノ



バタン

絶妙なタイミングでバカサイユの扉が開く
翼、一、清春の視線が入口に現れたに注がれた
そんな事に気が付かないはブツブツと独り言を言ってから顔を上げた

  : (出来ればここは着たくなかったんだけど) ん?・・・あれ?
翼  : ・・・・(-_-#)
  : (あ、あれ?翼くん、なんか不機嫌・・・これじゃ断り辛いじゃないのよ!!)
翼  : ・・・舞踏祭のPartner・・・ハジメにしたというのは本当か?
  : え?あ・・・どうしてそれを??(¨;) 

は冷静に翼、一、清春の顔を見渡した
清春と視線が合う
清春がニヤリと意地悪く口角を上げた
その表情には清秋との話を思い出した

  : ・・・はっ・・・清春くん・・・聞いたのね (^_^;)
清春 : ブチャの代わりに、オレ様が伝えにきてやったゼ〜感謝しろヨщ( ̄∀ ̄)ш
翼  : ・・・(ー_ー)
  : ・・・(¨;)

その場に流れた空気に固まった
その手をふいに掴まれた

一  : 大丈夫。清春や翼から俺が守ってやるから。な?
  : 一くん・・・
一  : まずはこの場から脱出、だな

そういって自信ありげに微笑む一
の手を握り、バカサイユのドアを開けた

清春 : あっ!コラ!逃げンなッ!
翼  : ・・・待て、清春
清春 : ンだよ!逃げちまうダロ!
翼  : 今回は諦めろ。が決めた事だ
清春 : ・・・・・
翼  : それに嫌がらせならいくらでもできる
清春 : ・・・チッ( ̄^ ̄)
翼  : 永田!
永田 : はい。翼様

どこからともなく現れた永田に翼は小さな声で指示を出した



一方、追われたと思い逃げまくっている一と
ふたりは一の家の近くまで手を繋いだまま走ってきていた

  : ・・・はぁはぁ・・・(ーー;)
一  : 大丈夫か?
  : 大、丈夫・・・だと、思う・・・^^;
一  : でもすんげー息、切れてるぜ?
  : あ、当たり前でしょっ!
     普段・・走ることなんて、メッタにないもの・・・ふぅ・・・
一  : ははは・・・そっか・・・そーだよな(⌒▽⌒ゞ
  : でも、いきなり手を掴むし、走るし、びっくりしたわ
一  : 手?・・・手!手!!うわぁーーーっ!.。ooO(゜ペ/)/

一は今の今まで繋いでいた手を振り解くようにパッと話した

  : そんなに驚いて離さなくても・・傷つくなぁ (O.;)
一  : イヤ、そーゆーワケでも意味でもなくて・・・なんつーか・・・な・・・

一は申し訳無さそうに頭を掻いた
悪気がないのはわかっているはそんな一に微笑みかけた

  : そんなに否定しなってもわかってるってば。だって舞踏祭、誘ってくれたんだもん
一  : ならいいけどさ・・・傷つけたかな・・・って
  : 大袈裟ねぇ。でも、そーゆーとこ、一くんらしいけど(^_^)
     もう追って来ないかな?なんせ清春くんだし・・・(-o-;)
一  : 大丈夫じゃねぇ?今回は・・・
     てーか・・・一応、恨みっこナシなんだけどな ^_^;
  : そうなの?・・・はぁ・・・(..;)

は一の言葉を聞いて安心したのか地べたに座り込んだ
そんなを一は覗きこんだ

一  : おい、さん!
  : ・・・疲れちゃった・・・
一  : はははっ(^^) 仕方ねーな。こっからだと俺ん家近いし・・・休んでく?
  : うん。少し休ませて
一  : オッケー。さ、手を貸して引っぱって起してやるよ
  : え?
一  : もう、手、放したりしねーから(*^_^*)
  : ふふふ。ありがと

は目の前に伸ばされた一の手を掴んだ
ふたりは手を繋いだまま、一の家に向かう
誰に邪魔されるコトもなく、無事に到着した一はドアをいつものように開けた


一  : ハアアアアア?なんじゃこりゃああああ?Σ(`・д・ノ)ノ
  : 何?どうしたの?

叫ぶ一の背中で部屋の中が見えないは数回ぴょんぴょん飛んだ
ちらりと見えた部屋の中一面に色とりどりのふかふかと積み上げられた何かが見えた

  : なに?どーしたの?
一  : ・・・アイツら・・・(__;)

うな垂れた一の横からは部屋を覗き込んだ
ふかふかの正体が見えた

  : ドレス????
一  : ・・・ああ・・・

一とは部屋の中に入り1枚の紙を見つけた

『 オレからのpresentだ。存分に選べ。 翼 』

一  : チクショーやられた!
  : ハジメくん?
一  : 俺がドレスも準備しようと思ってたのに
  : ふふ・・・ありがとう・・・でも、せっかくだし使わせてもらいましょう
一  : さん・・・
  : とりあえず・・・
     これ、パニエがついたままだからフカフカして楽しそうだよo(^-^)o

そういうとはドレスの海に飛び込んだ
苦い顔をしていた一もを真似て飛び込む
狙いが近すぎたのかを押し倒す形でドレスの海に到着した


一  : あっ・・・悪ィ
  : う、うん・・・(〃∇〃)
一  : な、舞踏祭、本当に俺でいいのか?本当は他のヤツが・・・
  : なにいってんだか
一  : 俺は・・・手紙にも書いたけど、ぶっちゃけ
     付き合いたい。ってゆーかアンタの恋人になりたいと思ってる。
     それをわかった上での返事だと思って・・・いいんだよな?
  : ・・・うん
一  : そっか・・・・・・さん・・・

一の顔が近づいてくる
瞼を閉じるとの唇に暖かく柔らかいものが触れた

一  : ぜってー後悔させないから
  : うん
一  : 刺激的なエスコートしてやるよ・・・ほら、こっちみて
  : あ・・・
一  : もう、とまんねーぜ

そういうと一はもう1度にキスをした



連日、清春が仕掛けた数々のいたずらを乗り越え、舞踏祭当日を迎えた
本日も続く清春のいたずらをやっとの思いで乗り越え、ダンスフロアーに到着した


一  : ったく・・・(ーー;)
  : 清春くん、しつこい!!本当にしつこいっ!!
一  : あそこで、タマが助けてくれなきゃ、泥まみれだったぜ(ーー;)
     刺激的ったってこーゆー刺激じゃねーんだよっ!!(T_T)

大きく息をついている一との目の前に翼が現れた

翼  : 諦めろ
  : 翼くん
翼  : 諦めろ。といったのだ。俺達の誘いを断ったのだからな
一  : あのな・・・
翼  : お前だってわからなくはないだろう
一  : ・・・・・
翼  : Jealousyだ。醜いがな
一  : 翼・・・
翼  : フン。俺が贈ったDressを着たのだな。よく似合ってるぞ
  : ありがとう・・・
翼  : 永田

そういって翼が指を鳴らした
ダンスフロアーにワルツが流れ始めた

翼  : 俺からの親友に向けてのハナムケだ
一  : 翼
翼  : 踊って来い。今、この曲の間は清春も大人しくしている
一  : お、おう。ありがとな

一はそういって翼と視線を合わせた
翼と一が微笑みあう
翼はにも視線を向けた


翼  : フン、。後で俺と踊れよ。もちろん清春ともな。
  : うん。わかってる
一  : よし、んじゃ踊りに行こうぜ

一はに微笑んで手を伸ばした
ふたりはしっかりと手を繋ぎ、親友の餞に答えるべく、ダンスフロアーの中央へと進んでいった